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カテゴリ:19年GI優勝馬写真( 14 )


2020年 01月 07日

2019年度JRA賞発表、年度代表馬はGI3連勝のリスグラシュー

今日、JRAは「2019年度JRA賞」の受賞馬選考委員会を開き、年度代表馬にリスグラシュー号を選出しました。競走馬部門の受賞馬は以下のとおりです。未公開写真と共にお楽しみください^^(年齢は2019年時点のものです)

年度代表馬・最優秀4歳以上牝馬 リスグラシュー(撮影日2019年12月22日・有馬記念)
父ハーツクライ 母リリサイド(母の父American Post)
2014年1月18日生 牝5 黒鹿毛 安平 ノーザンファーム生産 栗東・矢作芳人厩舎
(2019年成績)5戦3勝
(2019年重賞勝利)有馬記念(GI)、宝塚記念(GI)、コックスプレート(豪G1)
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最優秀2歳牡馬 コントレイル(撮影日2019年11月16日・東京スポーツ杯2歳S)
父ディープインパクト 母ロードクロサイト(母の父Unbridled's Song)
2017年4月1日生 牡2 青鹿毛 新冠 (株)ノースヒルズ生産 栗東・矢作芳人厩舎
(2019年成績)3戦3勝
(2019年重賞勝利)ホープフルS(GI)、東京スポーツ杯2歳S(GIII)
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最優秀2歳牝馬 レシステンシア
父ダイワメジャー 母マラコスタムブラダ(母の父Lizard Island)
2017年3月15日生 牝2 鹿毛 安平 ノーザンファーム生産 栗東・松下武士厩舎
(2019年成績)3戦3勝
(2019年重賞勝利)阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)、ファンタジーS(GIII)


最優秀3歳牡馬 サートゥルナーリア(撮影日2019年4月14日・皐月賞)
父ロードカナロア 母シーザリオ(母の父スペシャルウィーク)
2016年3月21日生 牡3 黒鹿毛 安平 ノーザンファーム生産 栗東・角居勝彦厩舎
(2019年成績)5戦2勝
(2019年重賞勝利)皐月賞(GI)、神戸新聞杯(GII)
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最優秀3歳牝馬 グランアレグリア(撮影日2019年5月5日・NHKマイルC)
父ディープインパクト 母タピッツフライ(母の父Tapit)
2016年1月24日生 牝3 鹿毛 安平 ノーザンファーム生産 美浦・藤沢和雄厩舎
(2019年成績)3戦2勝
(2019年重賞勝利)桜花賞(GI)、阪神C(GII)
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最優秀4歳以上牡馬 ウインブライト(撮影日2019年10月27日・天皇賞・秋)
父ステイゴールド 母サマーエタニティ(母の父アドマイヤコジーン)
2014年5月12日生 牡5 芦毛 新冠 コスモヴューファーム生産 美浦・畠山吉宏厩舎
(2019年成績)6戦4勝
(2019年重賞勝利)クイーンエリザベス2世C(香G1)、香港C(香G1)、中山記念(GII)、中山金杯(GIII)
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最優秀短距離馬 インディチャンプ(撮影日2019年6月2日・安田記念)
父ステイゴールド 母ウィルパワー(母の父キングカメハメハ)
2015年2月21日生 牡4 鹿毛 安平 ノーザンファーム生産 栗東・音無秀孝厩舎
(2019年成績)6戦3勝
(2019年重賞勝利)安田記念(GI)、マイルCS(GI)、東京新聞杯(GIII)
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最優秀ダートホース クリソベリル
父ゴールドアリュール 母クリソプレーズ(母の父エルコンドルパサー)
2016年2月10日生 牡3 鹿毛 安平 ノーザンファーム生産 栗東・音無秀孝厩舎
(2019年成績)5戦5勝
(2019年重賞勝利)チャンピオンズC(GI)、ジャパンダートダービー(JpnI)、日本テレビ盃(JpnII)、兵庫CS(JpnII)


最優秀障害馬 シングンマイケル
父シングンオペラ 母ジェヴォーナ(母の父トウカイテイオー)
2014年4月13日生 騸5 鹿毛 新冠 ヒカル牧場生産 美浦・高市圭二厩舎
(2019年成績)6戦4勝
(2019年重賞勝利)中山大障害(JGI)、東京ハイジャンプ(JGII)、東京ジャンプS(JGIII)

今年の年度代表馬は、国内外のGI3連勝で有終の美を飾ったリスグラシューが文句なしの選出となりました。牝馬として史上初めて春秋グランプリを圧倒的な強さで制し、オーストラリア最高峰レースの一つコックスプレートを優勝したのは本当に素晴らしかったですね。2歳時から息の長い活躍を続けていましたが、どんどん身体が大きくなってパワーアップしていった成長力には本当に驚かされました。今後は母として、自身のような世界に通用する素晴らしい子をターフに送り出してほしいと思います。

最優秀2歳牡馬部門は、朝日杯FSのサリオス、ホープフルSのコントレイルが共に無敗のGI馬となったことから、個人的にどちらが選ばれるか注目していましたが、東京スポーツ杯(GIII)で毎日王冠とほぼ同じタイムで走破したインパクトが強烈だったコントレイルが選出されました。

最優秀3歳牡馬部門は皐月賞馬のサートゥルナーリアが有馬記念(GI)2着好走もあり順当な選出。ただ、NHKマイルCと香港マイルを勝ったアドマイヤマーズ、ダート5戦5勝のクリソベリルも栄冠を与えるに相応しい活躍だったと思います。

最優秀3歳牝馬部門は桜花賞レコード勝ちのグランアレグリアとオークスレコード勝ちのラヴズオンリーユー、甲乙つけがたいところがありましたが、グランアレグリアが選出。暮れの阪神C(GII)を圧勝し、古馬を一蹴したのが大きかったですね。

春秋マイル王となった最優秀短距離馬のインディチャンプ、香港G1を2勝し、リスグラシューにも先着した最優秀4歳以上牡馬のウインブライト、5戦無敗でチャンピオンズCを勝った最優秀ダート馬のクリソベリル、障害重賞を3勝した最優秀障害馬のシングンマイケルは順当な選出でしょう。ただ、心残りはシングンマイケルとオジュウチョウサンとの直接対決がなかったこと。中山グランドジャンプでぜひ雌雄を決してほしいと思います。

それにしても、今年の受賞馬の血統を眺めると、母の父の名前にトウカイテイオー、スペシャルウィーク、エルコンドルパサー、アドマイヤコジーン、キングカメハメハといった往年の名馬がずらりと並び、とても嬉しくなりました。名馬の血は年を経てもきちんと受け継がれていることを改めて再認識しました。

なお、受賞馬はリスグラシュー以外は、今年も現役を続行するので、引き続き競馬界の主役としての活躍を期待したいですね。受賞馬及び受賞馬の関係者の皆様、本当におめでとうございました!


by Yuuichiro_K | 2020-01-07 22:08 | 19年GI優勝馬写真 | Trackback | Comments(0)
2019年 12月 29日

東京大賞典はオメガパフュームが快勝、史上4頭目の連覇達成

今日、大井競馬場ではダート路線の1年を締めくくる大一番・東京大賞典(GI、3歳上・ダート2000m)が行われました。
レースは、M.デムーロ騎手騎乗の2番人気オメガパフュームが、中団追走から、徐々にポジションを上げると、最後の直線外から力強く伸び、中団から追い込んできた5番人気ノンコノユメに1馬身差をつけて優勝しました。
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オメガパフュームが、得意の舞台でライバルを一蹴、史上4頭目の連覇を達成しました。

☆東京大賞典結果
1着◎オメガパフューム (M.デムーロ)2'04'9(良)
2着 ノンコノユメ   (真 島) 1
3着 モジアナフレイバー(繁 田) 2
4着○ゴールドドリーム (C.ルメール) 1/2
5着 ロードゴラッソ  (川 田) 3

パドックの個人的な評価は以下の通り(A良い B普通 C平凡)

1 アポロテネシー   B
  普通
2 ケイティブレイブ  B
  普通
3 ウマノジョー    B
  普通
4 サンドプラチナ   B
  普通
5 モジアナフレイバー B
  時折気合いを表に出して周回
6 サノサマー     B
  普通
7 ロンドンタウン   B
  普通
8 パルダッサーレ   B
  2人引き、普通
9 オメガパフューム  B
  時折気合いを表に出して周回
10 ノンコノユメ    B
  普通
11 ゴーディー     B
  普通
12 ゴールドドリーム  B
  時折気合いを表にだして周回
13 ロードゴラッソ   B
  普通

今年の東京大賞典は、今日が引退レースのGI(級)5勝のゴールドドリームが単勝2.3倍で1番人気。前年覇者で、今年も同舞台の帝王賞(JpnI)を勝っているオメガパフュームが単勝2.8倍で2番人気。前走浦和記念(GII)を圧勝した単勝3.4倍で3番人気。前年の1~3着馬に人気が集中していましたが、3強の明暗はくっきり分かれる結果となり、期待に応えて優勝したのは、前年王者のオメガパフュームでした。

オメガパフュームのパドックは、いつもどおり気合いを表に出して周回。気配は上々に見えました。レースはアポロテネシー、ケイティブレイブ、ゴールドドリーム、ロンドンタウンが先行策をとり、1000m通過61.3秒の時計以上に前の馬には厳しい流れとなりました。オメガパフュームは序盤中団をじっくり追走。4コーナーで先団を射程圏に捕らえると、先行したライバルを直線半ばで楽々捕らえて一気に抜け出し、後方から追い込んできたノンコノユメ、モジアナフレイバーの追撃も楽々おさえての完勝となりました。
これでオメガパフュームは、大井のレースは4戦3勝2着1回、GI3勝と本当に得意にしていますね。一度この舞台でクリソベリルやルヴァンスレーヴと戦ってほしいな。きっといい勝負になるんじゃないかなあ。

2着は後方から末脚を伸ばした大井競馬所属の5番人気ノンコノユメが健闘。パドックは普通に落ち着いて周回していました。昨年のフェブラリーS(GI)を勝った7歳の古豪ですが、地方に移籍後もまだまだ元気ですね。前走の勝島王冠はポジションをとりに行く競馬でモジアナフレイバーに敗れましたが、やはりこの馬は末脚勝負でこそ。今日は得意の控える競馬で久しぶりのGI連対を果たしたのはお見事でした。

ノンコノユメ
父トワイニング 母ノンコ(母の父アグネスタキオン)
2012年3月28日生 騸7 大井・荒山勝徳厩舎
33戦9勝(2019年12月30日現在)
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3着は同じく大井競馬所属の4番人気モジアナフレイバーが健闘。パドックは時折気合いを表に出して周回していました。レースは中団追走から最後の直線でノンコノユメと一緒に鋭く伸びてきました。前年の9着から3着に着順を上げたのですから、こちらも力をつけましたね。地方交流重賞で地方馬が頑張ってくれると盛り上がりますし、来年も活躍を期待したいです。

モジアナフレイバー
父バトルプラン 母ナスケンアイリス(母の父フレンチデピュティ)
2015年2月24日生 牡4 大井・福永敏厩舎
14戦8勝(2019年2月24日現在)
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なお、1番人気のゴールドドリームは4着、3番人気のケイティブレイブは8着と凡走。共に激しい先行争いに巻き込まれ、最後の直線で一杯になってしまいました。共に人気を裏切ってしまったのは残念でした。

それでは最後に見事優勝したオメガパフューム君を掲載します。
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パドックは、秋3戦目でも疲れは感じさせず、いつもどおり気合いを表に出して良い雰囲気でした。
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鞍上のM.デムーロ騎手は今年JRA重賞3勝と元気がなかったのですが、オークス以来となる久しぶりのGI制覇で喜びを爆発させていました。レース後のインタビューでは「スタートはいつもより良かったですが、先頭に立つといつもフワフワするのでそこまで前には行きたくありませんでした。3~4コーナーでの手応えが凄くて、今日は負けないと思いましたが、やはり先頭に立った時にフワッとしました。でも、内の馬(ノンコノユメ)が来たときにもう一回伸びてくれました。」とコメントしていました。
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安田翔伍厩舎は昨年に続く東京大賞典2勝目。安田師はレース後のインタビューで「この素晴らしい舞台、メンバーで連覇することができ、オメガパフュームには感謝の気持ちでいっぱいです。前走は馬の状態は素晴らしかったのですが、瞬発力勝負になり負けてしまい、それから馬自身の気持ちもだらーっとしてしまいました。この中間は馬の気持ちを変えようと一週前追い切りでは思い切って馬を怒らせ、当該週にガス抜きをさせる調教を行いました。当日の気配は、この馬自身が大井競馬場を理解していて、集中力が高まっていました。レースについては一番この馬のことを分かっているデムーロ騎手に全て任せていました。今日は思っていたよりスタートを決めてくれて、いつもより前目のポジションが取れ、ゴールまで脚を使ってくれました。右回り、左回りはそれほど意識していませんが、やはり距離は2000メートルあったほうがいいですね。その辺りを踏まえながら次走についてはオーナーと相談します。」とコメントしていました。
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東京大賞典連覇はアジュディミツオー、スマートファルコン、ホッコータルマエに続く史上4頭の快挙となりました。今日はGI3勝目、本当におめでとうございました!

オメガパフューム
父スウェプトオーヴァーボード 母オメガフレグランス(母の父ゴールドアリュール)
2015年4月6日生 牡4 芦毛 千歳・社台ファーム生産 栗東・安田翔伍厩舎
15戦7勝(2019年12月29日現在)
(重賞勝利)2019年・2018年東京大賞典(GI)、2019年帝王賞(JpnI)、2018年シリウスS(GIII)


by Yuuichiro_K | 2019-12-29 23:59 | 19年GI優勝馬写真 | Trackback | Comments(0)
2019年 12月 28日

ホープフルSは、コントレイルが人気に応え無傷の3連勝でGI初制覇

今日、中山競馬場では、真冬の冷たい風が吹く中、2歳中距離王決定戦・ホープフルS(GI、芝2000m)が行われました。
レースは、福永祐一騎手騎乗の1番人気コントレイルが、好位追走から直線鋭く伸びて、同じく好位から末脚を伸ばした3番人気ヴェルトライゼンデに1 1/2馬身差をつけて優勝しました。
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コントレイルが、前走に続き直線危なげなく抜け出し完勝。人気に応え無敗の2歳王者に輝きました。

☆ホープフルS結果
1着◎コントレイル   (福 永) 2'01'4(良)
2着 ヴェルトライゼンデ(O.マーフィー)1 1/2
3着○ワーケア     (C.ルメール) 2
4着△ラインベック   (岩 田) 1 3/4
5着△オーソリティ   (池 添) クビ

パドックの個人的な評価は以下のとおり(A良い、B普通、C平凡)

1 ブラックホール   B
  普通
2 コントレイル    B+ 
  前走東京スポーツ杯2歳Sよりも落ち着いて伸びやかな動き
3 ブルーミングスカイ B+ 
  落ち着いて動きの良さ目立つ
4 ガロアクリーク   B
  2人引き、普通
5 ヴェルトライゼンデ B 
  普通
6 ナリノモンターニュ B 
  2人引き、普通
7 ワーケア      B+
  落ち着いて動き良し 
8 クリノブレーヴ   B
  普通
9 パンサラッサ    B 
  普通
10 ディアセオリー   B 
  普通
11 オーソリティ    B 
  2人引き、馬っけを出す
12 ラグビーボーイ   B
  普通
13 ラインベック    B
  普通

今年のホープフルSは、前走東京スポーツ杯2歳S(GIII)を1'44'5の圧巻の2歳レコードで優勝したデビュー2連勝中のコントレイルが単勝2.0倍で1番人気。前走、アイビーS(L)をノーステッキで楽勝してきたワーケアが単勝3.7倍で2番人気。半兄に今年の菊花賞馬ワールドプレミアがいる良血馬ヴェルトライゼンデが単勝6.9倍で3番人気。同舞台の芙蓉S(OP)勝ちのオーソリティが単勝7.2倍で4番人気。この2戦2勝の無敗馬4頭が単勝10倍以下の人気を集めていましたが、これら素質馬の中でも力の違いを見せつけ、期待どおりの強さで完勝したのは、コントレイルでした。

コントレイルのパドックは、前走東京スポーツ2歳Sの時よりも落ち着きがあり、動きも上々で、なかなか良く見えました。レースはパンサラッサが1000m通過60.9秒とスローペースで逃げる展開になりましたが、好位4番手をスムースに追走。楽な手応えで直線に向いて早めに先頭に立つと、後続をあっという間に突き放し、着差以上の完勝となりました。
タフな中山コースでも問題なく完勝したことで、春のクラシックに向けて大きく展望が広がりましたね。朝日杯フューチュリティS(GI)を無敗で制した、もう1頭の2歳王者サリオスとの対決が今から本当に楽しみです。それにしても、最優秀2歳牡馬の行方はどちらも甲乙つけがたいものがあります。

2着は3番人気のヴェルトライゼンデ。パドックは普通に落ち着いて周回していました。レースはコントレイルをマークするようにレースを進めると、最後の直線も勝ち馬には突き放されたものの、しっかりと伸びて2着を確保しました。さすがは良血馬、大舞台で底力を見せてくれたと思います。こちらも今後の活躍が楽しみです。

ヴェルトライゼンデ
父ドリームジャーニー 母マンデラ(母の父エリシオ)
2017年2月8日生 牡2 栗東・池江泰寿厩舎
3戦2勝(2019年12月28日現在)
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3着は2番人気のワーケア。パドックは落ち着いて力強い動きを見せ、好気配でした。ただ、レースはスタート直後に挟まれて後方3・4番手からの追走となり、直線での追い込みに賭けるも、先に抜け出した2頭が止まらず3着に追い上げるのが精一杯でした。

ワーケア
父ハーツクライ 母チェリーコレクト(母の父Oratorio)
2017年2月12日生 牡2 美浦・手塚貴久厩舎
3戦2勝(2019年12月28日現在)
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今年も昨年に引き続き上位人気3頭が順当に3着内を占め、堅い結果となった今年のホープフルSでした。
それでは、最後に見事優勝したコントレイル君を掲載します。
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パドックは、前走より落ち着きがあり良い雰囲気で周回していました。

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鞍上の福永祐一騎手は、ホープフルS初制覇。レース後のインタビューでは「いつもスタートが上手な馬であまり下げすぎないようにとは思いましたが、うまく前に馬を置く形がとれたので自信を持って前を捕まえにいきました。(気性的に)燃えやすいところがありますが、うまく我慢して運べましたし、そのような目的を持って調整に取り組んでくれたので、それがレースで生きたのだと思います。今日はGIですし、結果を求めなくてはいけませんが、それ以上に彼がこの先どんな舞台でどんな活躍をするのかということを占う上で重要な一戦でした。オーナーからは『ダービーを目標に』という事で、それを踏まえた競馬をしようと思っていましたし、言うことない内容と結果で走ってくれました。これから楽しみです。」とコメントしていました。
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管理する矢作芳人厩舎もホープフルS初制覇。また、先週の有馬記念(GI)に続く2週連続のGI制覇となりました。
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矢作師はレース後のインタビューで「難しい馬ですがスタッフが頑張ってくれて、今日も体重が落ちずにいい状態だなと思いました。レース前にはジョッキーと前に馬を置いて真ん中より少し前でという話はしましたが、基本的には任せていました。道中はとにかく折り合ってくれと思っていましたが、向正面で大丈夫なのかなと思って見ていました。今週はとにかくホッとしましたね。この馬は球節が悪くて、育成時代に半年くらい乗れない時期がありました。それを思えばポテンシャルはもの凄いものがありますし、父のディープインパクトに似ています。ただ、クラシックに向けて今後15~20kgくらいは馬体重が増えて欲しいですね。ラヴズオンリーユーもそうでしたが、負けていない馬は夢を見させてくれます。皆さんの期待を裏切らないように駒を進めていきたいです。この後は皐月賞へ直行する予定です。」とコメントしていました。
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ディープインパクト産駒の最高傑作になり得る逸材の今後の活躍が本当に楽しみです。偉大な父に近づけるよう、とにかく無事にクラシックに向かってほしいと思います。今日はGI初制覇本当におめでとうございました!

コントレイル
父ディープインパクト ロードクロサイト(母の父Unbridled's Song)
2017年4月1日生 牡2 青鹿毛 新冠 株式会社ノースヒルズ生産 栗東・矢作芳人厩舎
3戦3勝(2019年12月28日現在)
(重賞勝利)2019年ホープフルS(GI)、東京スポーツ杯2歳S(GIII)


by Yuuichiro_K | 2019-12-28 23:59 | 19年GI優勝馬写真 | Trackback | Comments(0)
2019年 12月 22日

豪華メンバーの有馬記念はリスグラシューが5馬身差の圧勝、GI3連勝で引退の花道を飾る

今日、中山競馬場では16頭の出走馬中、史上最多の11頭がGIホースという超豪華メンバーが揃った、グランプリ・有馬記念(GI)が行われました。
レースは、D.レーン騎手騎乗の2番人気リスグラシューが中団やや後ろ追走から、最後の直線外鋭く伸びて一気に突き抜け、サートゥルナーリアに5馬身差をつけて優勝しました。
豪華メンバーの有馬記念はリスグラシューが5馬身差の圧勝、GI3連勝で引退の花道を飾る_b0015386_00501853.jpg
こんなにも強かったのか!リスグラシューが圧倒的な強さを見せつけ、見事引退の花道を飾りました。

☆有馬記念結果
1着○リスグラシュー  (D.レーン) 2'30'5(稍重)
2着△サートゥルナーリア(C.スミヨン)5
3着 ワールドプレミア (武 豊)クビ
4着△フィエールマン  (池 添)1 1/2
5着△キセキ      (R.ムーア) クビ

パドックの個人的な評価は以下の通り(A良い B普通 C平凡)

1 スカーレットカラー B 
  普通
2 スワーヴリチャード B 
  普通
3 エタリオウ     B 
  2人引き、普通
4 スティッフェリオ  B 
  普通
5 フィエールマン   B 
  普通
6 リスグラシュー   B+
  2人引きでも落ち着いて力強い歩様
7 ワールドプレミア  B
  時折小走りも菊花賞の時より落ち着いて周回
8 レイデオロ     B
  普通
9 アーモンドアイ   B+ 
  いつもどおり落ち着いて伸びやかな歩様
10 サートゥルナーリア B+
  いつもどおり大変落ち着いて動き良し
11 キセキ       B+
  落ち着いて力強い動き
12 クロコスミア    B
  普通
13 アルアイン     B 
  普通
14 ヴェロックス    B+ 
  2人引き、動き良し
15 アエロリット    B 
  普通
16 シュヴァルグラン  B
  普通

今年の有馬記念は、ファン投票上位馬のほとんどが顔を揃え、今年の国内GIレースを勝った馬7頭(大阪杯アルアイン、皐月賞サートゥルナーリア、天皇賞・春フィエールマン、宝塚記念リスグラシュー、菊花賞ワールドプレミア、天皇賞・秋アーモンドアイ、ジャパンCスワーヴリチャード)を含む有馬記念史上最多の11頭のGIホースが出走。素晴らしいメンバーが揃い、今年の年度代表馬の行方を占う、世紀の大一番となりました。

人気は、前走天皇賞・秋(GI)を圧倒的な強さで完勝して現役最多のGI6勝馬となった女傑アーモンドアイが単勝1.5倍と抜けた1番人気。今年の宝塚記念を牡馬相手に完勝、秋にはオーストラリアのG1コックスプレートを優勝したGI2連勝中のもう1頭の女傑リスグラシューが単勝6.7倍で2番人気。前走天皇賞・秋(GI)は6着に敗れるも、右回りコースでは負けたことがない3歳馬サートゥルナーリアが単勝7.8倍で3番人気。この3頭のみが単勝10倍以下の人気を集め、特に女傑2頭の最初で最後の対決も注目されていましたが、圧倒的な強さを見せつけて勝ったのは、今日が引退レースだった5歳牝馬リスグラシューでした。

リスグラシューのパドックは、2人引きでも落ち着いて力強い歩様で周回。昔のようにイレ込むこともなく、海外遠征帰りの疲れを微塵も感じさせない好気配でした。レースは、アエロリットが1000m通過58.5秒とハイペースで飛ばし、厳しい流れのレースとなりましたが、リスグラシューは、アーモンドアイをマークしながら中団やや後ろの最内をロスなく追走。最後の直線は内から外に上手く進路を切り替えると、そこから他馬が止まって見えるくらいの圧巻の末脚を披露。メンバー最速の上がり34.7秒の末脚を繰り出して早め先頭のサートゥルナーリアを並ぶ間もなく交わし去り、後続を一気に突き放し5馬身差をつけての完勝となりました。これが引退レースとは本当にもったいないと感じさせるほどの素晴らしい走りを見せてくれました。

2着は3番人気の3歳馬サートゥルナーリア。パドックは相変わらず落ち着いて堂々と周回していて引き続き好気配でした。レースは、アーモンドアイ、リスグラシューとほぼ同じ位置からレースを進めると、最後の直線はアーモンドアイを交わしていったんは先頭に立つ場面もありましたが、勝ち馬の強烈な末脚に一気に交わされてしまいました。それでも3歳世代最強の評価は正しかったことを証明する立派な2着だったと思います。これで右回りコースは6戦6連対と本当に崩れませんね。来年は、苦手の左回りコースを克服すれば日本競馬を牽引する存在になりそうです。

サートゥルナーリア
父ロードカナロア 母シーザリオ(母の父スペシャルウィーク)
2016年3月21日生 牡3 栗東・角居勝彦厩舎
8戦5勝(2019年12月22日現在)
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3着は4番人気の3歳馬ワールドプレミア。パドックはいつも煩い馬ですが、今日は多少ちゃかつく仕草はあったものの、いつもよりは落ち着いていたように見えました。レースは武豊騎手が思い切った最後方待機策でじっくり脚をためたのが好判断で、勝ち馬に次ぐ上がり35.0秒の末脚で良く追い込み、神戸新聞杯では4馬身1/4の差をつけられたサートゥルナーリアにクビ差まで迫ったのはお見事でした。この馬もどんどん成長していますね。こちらも来年が楽しみになる走りを見せてくれました。

ワールドプレミア
父ディープインパクト 母マンデラ(母の父Acatenango)
2016年2月1日生 牡3 栗東・友道康夫厩舎
7戦3勝(2019年12月22日現在)
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なお、圧倒的1番人気のアーモンドアイはまさかの9着惨敗。パドックは相変わらず落ち着いて動きも良く、中間熱発のため香港遠征を中止した影響は感じさせず、調子は決して悪くなかったように見えただけに、この大敗には正直驚きました。レースは道中前に馬を置くことができないまま終始外目を回ったことで、最後の直線は完全にスタミナを無くしてしまいました。また、初めて経験する上がりのかかるレースに対応できなかったのも敗因でしょうか。いずれにしても、これだけの馬ですからなんとか立ち直ってもらいたいと思います。

それでは最後に見事優勝したリスグラシューちゃんを掲載します。
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パドックは落ち着き十分、動きも良く素晴らしい雰囲気でした。それにしても、2歳時からずっと彼女を見てきましたが、馬体も気性も本当に良く成長したと思います。
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鞍上のD.レーン騎手は、ヴィクトリアマイル、宝塚記念に続き、今年だけでJRAGI3勝を挙げる見事な活躍。レース後のインタビューでは「アーモンドアイなど強い馬が相手でしたが、この馬に乗るのは3度目で、矢作調教師が"コックスプレートの後もさらに成長しているよ"と言われたので、今日は自信満々で乗りました。いいペースの流れになるだろうと思っていましたが、レースはその通りで、ラチ沿いのいいポジションをロスなく行けました。うまくスペースも出来て進んで行けました。本当に強い勝ち方をして、これが引退レースとは残念です。素晴らしい有馬記念に参加することが出来てありがたく思っています。特に、特例で騎乗出来る措置を取ってくれたJRAには感謝しています。皆さん、ありがとうございました。」とコメントしていました。
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矢作芳人厩舎は悲願の有馬記念(GI)初制覇となりました。矢作師は、「感無量です。やはり有馬記念は競馬ファンにとって1年の集大成ですし、日本人として特別な思いがあります。言葉では言い表すことが出来ません。コックスプレートの後は有馬記念に向けて逆算してやってきましたし、また一段と馬体が成長していました。悔いを残さないように、先週、今週と併せ馬をして、最高のパフォーマンスを見せてくれたと思います。宝塚記念もコックスプレートもレーン騎手で勝ちましたし、リスグラシューの鞍上に一番いいのはレーン騎手だと思って、JRAに申請をしました。(申請が通った時には)JRAはやるな、と思いました(笑)。スタートがカギだと思っていましたが、駐立する格好を見ていて、これは大丈夫だと思っていたら出てくれましたし、道中は(騎手に)任せていたので安心して見ていられました。オーストラリアで勝って、5歳の暮れにしてさらに進化していると思いましたが、自分の見立てが間違っていなかったと分かって嬉しいです。年度代表馬のタイトルを一生に一度は取ってみたいと思っていましたが、それが近づいたと思います。リスグラシューは史上稀に見る名牝です。ありがとうとしか言えません。スタッフもよく考えてやってくれて、牧場スタッフの皆さんもよくやってくれました。みんなのおかげです。」とコメントしていました。
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有馬記念(GI)を牝馬が制したのは、1959年ガーネット、1960年スターロッチ、1971年トウメイ、2008年ダイワスカーレット、2014年ジェンティルドンナに続く史上6頭目の快挙、勝ちタイム2'30'5もレース史上3位タイの好時計でした。
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アーモンドアイとの女傑対決を制し、今年の年度代表馬はリスグラシューで決まりでしょう。今日は引退の花道を飾る見事な勝利、本当におめでとうございました!

リスグラシュー
父ハーツクライ 母リリサイド(母の父American Post)
2014年1月18日生 牝5 黒鹿毛 安平 ノーザンファーム生産 栗東・矢作芳人厩舎
22戦7勝(2019年12月23日現在)
(重賞勝利)2019年有馬記念(GI)、コックスプレート(豪G1)、宝塚記念(GI)、2018年エリザベス女王杯(GI)、東京新聞杯(GIII)、2016年アルテミスS(GIII)


by Yuuichiro_K | 2019-12-22 23:59 | 19年GI優勝馬写真 | Trackback | Comments(0)
2019年 11月 24日

ジャパンCは、スワーヴリチャードが復活のGI2勝目を飾る

今日、東京競馬場では3世代のダービー馬などGIホース5頭を含む15頭の精鋭が激突した国内最高賞金レース・ジャパンC(GI)が行われました。
レースは、O.マーフィー騎手騎乗の3番人気スワーヴリチャードが、中団の前目からレースを進めたスワーヴリチャードが、直線最内を突いて力強く伸び、4角2番手から伸びた5番人気カレンブーケドールに3/4馬身差をつけて優勝しました。
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最後は、早めに内から抜け出した2頭の争いとなりましたが、スワーヴリチャードがGIホースの底力を見せつけました。

☆ジャパンC結果
1着 スワーヴリチャード(O.マーフィー)2'25'9(重)
2着 カレンブーケドール(津 村) 3/4
3着○ワグネリアン   (川 田) 1 1/2
4着 マカヒキ     (武 豊) 1 3/4
5着◎ユーキャンスマイル(岩 田) クビ

パドックの個人的な評価は以下のとおり(A良い B普通 C平凡)

1 カレンブーケドール  B+
  2人引きでもまずまず落ち着いて動き良し
2 ワグネリアン     B 
  2人引き、チャカチャカと小走りもいつものこと
3 ウインテンダネス   B 
  普通
4 ムイトオブリガード  B
  アルゼンチン共和国杯優勝時と比べると動きに硬さ
5 スワーヴリチャード  B+
  大変落ち着いて周回、動きも良し
6 ユーキャンスマイル  B+ 
  落ち着いて動き良し
7 ダイワキャグニー   B 
  普通、いつも煩い馬が落ち着いて周回
8 レイデオロ      B
  普通、3人で気を遣いながら周回
9 ルックトゥワイス   C
  2人引き、前走に続き落ち着きなし
10 ダンビュライト    B 
  普通、時折小走り
11 シュヴァルグラン   B 
  普通
12 タイセイトレイル   C 
  落ち着きなし
13 エタリオウ      B
  2人引き、普通
14 マカヒキ       B
  普通
15 ジナンボー      C
  落ち着きなし、首高い

今年のジャパンCは、金曜日から今日のレース開始頃まで降り続いた雨の影響であいにくの重馬場。レース史上初めて外国馬の参戦がなく、天皇賞・秋の1~3着馬も回避。出走馬全頭が今年GI勝ちがないこともあり、混戦模様の一戦となりました。
1番人気は、東京コースはこれまで4戦4連対と完全連対の一昨年のダービー馬レイデオロで単勝オッズは4.2倍。差なく前年のダービー馬ワグネリアンが単勝4.3倍で2番人気。前年のジャパンC(GI)3着馬スワーヴリチャードが単勝5.1倍で3番人気。前走天皇賞でワグネリアンやスワーヴリチャードに先着しているユーキャンスマイルが単勝6.2倍で4番人気。ここまでが単勝10倍以下の支持を集めていましたが、勝ったのは上位人気の一角、5歳馬スワーヴリチャードでした。

スワーヴリチャードのパドックは、大変落ち着いて堂々と周回。気配はなかなか良かったです。レースは、ダイワキャグニーが1000m通過60.3秒と平均ペースで逃げ、有力馬の多くが先行する展開となりましたが、スワーヴリチャードは先行馬群の直後の内をロスなく追走。直線は逃げ粘るダイワキャグニーを追ってカレンブーケドールと共に早めにスパートを駆けると、最内の狭いところを突いて力強く抜け出し、追いすがるカレンブーケドールを振り切っての快勝となりました。
昨年の大阪杯(GI)優勝後、勝ちきれないレースが続いていましたが、嬉しい復活Vとなりましたね。また、今年ディアドラを英国GI勝利に導くなど、24歳で欧州GIレースを勝ちまくっている新進気鋭のオイシン・マーフィー騎手の手綱捌きも光りました。

2着は5番人気の3歳牝馬カレンブーケドールが健闘。パドックは2人引きでもイレ込むことなく力強い歩様を見せ、気配は良好でした。レースは最内枠からのスタートでロスなく内目で先行すると、直線はオークス2着の走りを再現するような正攻法の競馬で2番手からしぶとく伸び、堂々の2着好走となりました。これでオークス、秋華賞に続き3度目のGI2着。津村騎手は悔しいでしょうが、今日も力を出し切った素晴らしい走りを見せてくれました。

カレンブーケドール
父ディープインパクト 母ソラリア(母の父Scat Daddy)
2016年4月23日生 牝3 美浦・国枝栄厩舎
9戦2勝(2019年11月24日現在)
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3着は、2番人気のワグネリアン。パドックは相変わらず落ち着きはありませんでしたが、これはいつものことで力は出せる状態に見えました。レースは、今日がテン乗りだった川田騎手が上手く折り合ってレースを進め、中団追走からメンバー中第3位の上がり36.6秒の末脚で良く追い上げましたが、やはり重馬場で切れ味は削がれた感じで3着が精一杯でした。

ワグネリアン
父ディープインパクト 母ミスアンコール(母の父キングカメハメハ)
2015年2月10日生 牡4 栗東・友道康夫厩舎
11戦5勝(2019年11月24日現在)
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なお、1番人気のレイデオロは中団追走も伸びを欠き、11着に大敗。パドックの雰囲気はそんなに悪くは見えなかったので、どうもピークを過ぎてしまったように思えます。期待を裏切ってしまったのは残念でした。

それでは最後に見事優勝したスワーヴリチャード君を掲載します。
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パドックは、いつも良く見せる馬ですが、今日も大変落ち着いて堂々と周回していました。
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鞍上のO.マーフィー騎手は嬉しいJRAGI初制覇。なお、レース後のインタビューでは「世界的に権威のあるレースを勝てて、1つの夢が叶いました。とても感謝しています。逃げ馬が疲れているのが分かっていたので、カレンブーケドールの内へ進路を取りました。ジャパンカップの雰囲気は最高で、また熱い声援を受けたいです。」とコメント。日本競馬をリスペクトしてくれている発言をしてくれて嬉しかったですね。
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ウイニングラン中のスワーヴリチャードとO.マーフィー騎手です。何度もガッツポーズを見せ、とても嬉しそうでした。
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庄野靖志厩舎はジャパンC初制覇。大阪杯に続く2つ目のGIタイトル獲得となりました。
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中間は、坂路調教を取り入れたり、チークピーシズを試したりと、工夫を重ねていたようで、苦労が報われて良かったと思います。
今日は、1年7ヵ月振りの勝利&重賞5勝目、本当におめでとうございました!

スワーヴリチャード
父ハーツクライ 母ピラミマ(母の父Unbridled's Song)
2014年3月10日生 牡5 栗毛 安平 ノーザンファーム生産 栗東・庄野靖志厩舎
18戦6勝(2019年11月24日現在)
(重賞勝利)2019年ジャパンC(GI)、2018年大阪杯(GI)、金鯱賞(GII)、2017年アルゼンチン共和国杯(GII)、共同通信杯(GIII)


by Yuuichiro_K | 2019-11-24 23:59 | 19年GI優勝馬写真 | Trackback | Comments(0)
2019年 10月 27日

現役最強の座は譲らない!天皇賞はアーモンドアイが圧倒的な強さでGI6勝目を飾る

今日、東京競馬場では、GI5勝のアーモンドアイを筆頭に国内のトップホースがほぼ揃った豪華メンバーが激突した、秋の中距離王決定戦・天皇賞・秋(GI)が行われました。
レースは、C.ルメール騎手騎乗の1番人気アーモンドアイが、好位追走から直線最内を突いて一気に抜け出し、同じく好位から伸びた3番人気ダノンプレミアムに3馬身差をつけて優勝しました。
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文句なしの完勝!1番人気に応えアーモンドアイが圧倒的な強さを見せつけました。

☆天皇賞・秋結果
1着◎アーモンドアイ  (C.ルメール)1'56'2(良)
2着△ダノンプレミアム (川 田)3
3着○アエロリット   (戸 崎)クビ
4着 ユーキャンスマイル(岩 田)1
5着 ワグネリアン   (福 永)クビ

※パドックの個人的な評価は以下の通り(A良い B普通 C平凡)

1 カデナ       B
  普通
2 アーモンドアイ   A
  2人引きでも大変落ち着いて力強い動き
3 ケイアイノーテック B+
  前走毎日王冠で見た時よりも動き良し
4 スワーヴリチャード B
  普通
5 アエロリット    B+ 
  相変わらず力強い動き目に付く
6 ユーキャンスマイル B+
  パドックの外目を大きく周回
7 スティッフェリオ  B
  普通
8 マカヒキ      B
  普通
9 ダノンプレミアム  B+
  2人引き、安田記念の時より遥かに落ち着いて力強い歩様
10 サートゥルナーリア B+
  いつもどおり大変落ち着いて周回
11 ゴーフォザサミット B
  普通
12 ドレッドノータス  B 
  普通
13 ランフォザローゼス B
  普通
14 ワグネリアン    B
  2人引き、時折小走り
15 ウインブライト   B
  2人引き、時折小走り
16 アルアイン     B+
  2人引き、動き良し

今年の天皇賞・秋は、天皇賞史上最多の10頭のGI馬が出走。2014年以来5年振りに10万人を越える大観衆が詰めかけ、今年の中央競馬最高レベルの馬が集結した大注目の一戦となりました。
人気は、前走不利に泣いた安田記念(GI)3着以来のGI5勝の女傑アーモンドアイが単勝1.6倍の圧倒的1番人気。前走神戸新聞杯(GII)で後の菊花賞馬ワールドプレミアを完封した3歳牡馬最強の呼び声高い今年の皐月賞馬サートゥルナーリアが単勝3.4倍で2番人気。前走安田記念は大敗も能力は古馬トップクラスの実力馬ダノンプレミアムが単勝9.5倍で3番人気。この3頭のみが単勝10倍以下の人気を集めていました。レースはこの3頭が直線半ばまで争うシーンもありましたが、最後力の差を見せつけ優勝したのは、アーモンドアイでした。

アーモンドアイのパドックは、安田記念以来でしたが、2人引きでも相変わらず大変落ち着いて周回。動きも力強く大変良く見えました。
レースは、予想どおりアエロリットが1000m通過59.0秒と平均ペースで逃げる展開となりましたが、アーモンドアイは好スタートを切ると好位5番手を追走。楽な手応えで最後の直線に向かうと、最内の狭いところを突くロスのない競馬で一気に抜け出し、あっという間に後続を3馬身突き放す、圧巻の走りで完勝となりました。
なお、勝ち時計は2011年トーセンジョーダンが記録したレコードにわずか0.1秒差の史上2位の好タイム。文句なしの内容で、改めて現役最強を証明する素晴らしい走りを見せてくれました。

2着は安田記念(GI)16着以来の3番人気ダノンプレミアム。パドックは酷くイレ込んだ安田記念の時と比べると遥かに落ち着いて周回。力を出せる状態に見えました。レースもアーモンドアイとほぼ同じ好位を追走。直線もしっかり脚を伸ばしたものの、勝ち馬の爆発的な末脚に一気に置いていかれてしまいました。しかし、勝ち馬が強すぎただけで、この馬も1'56'7と前年の優勝馬レイデオロを上回る時計で走破。安田記念大敗の無念を晴らす見事な走りだったと思います。

ダノンプレミアム
父ディープインパクト 母インディアナギャル(母の父Intikhab)
2015年4月3日生 牡4 栗東・中内田充正厩舎
9戦6勝(2019年10月28日現在)
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3着は6番人気のアエロリットが健闘。パドックは前走毎日王冠(GII)の時同様、隊列の最後尾を落ち着いて力強い動きで周回。好気配でした。レースは好スタートからハナを奪って逃げると、直線も最後まで良く粘りました。また、前走に続き一度は交わされたサートゥルナーリアを差し返すど根性&2枚腰に感動しました。彼女も素晴らしい走りを見せてくれたと思います。

アエロリット
父クロフネ 母アステリックス(母の父ネオユニヴァース)
2014年5月17日生 牝5 美浦・菊沢隆徳厩舎
18戦4勝(2019年10月28日現在)
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なお、2番人気サートゥルナーリアは、パドックは大変落ち着いて気配は良好だったのですが、レースは絶好位につけるも直線は伸びを欠き6着に凡走。後半の加速に遅れをとったのは、やはり経験の浅さが出たのでしょう。また、レース中、かなり力んで走っていたようで、気性の難しさが今後も課題となりそうです。期待を裏切ってしまったのは残念でした。

それでは最後に見事優勝したアーモンドアイちゃんを掲載します。
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パドックは、大変落ち着いて周回。休み明けでもきっちり仕上がって好気配でした。
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鞍上のC.ルメール騎手は昨秋から異なる馬で天皇賞3連覇を達成。なお、レース後のインタビューでは「2番枠でしたが、サートゥルナーリアやダノンプレミアムといった人気馬の後ろで良い位置でした。直線では内にスペースもありましたし、良い反応をしてくれました。素晴らしい脚でよく伸びています。改めて素晴らしい馬です。」とコメントしていました。
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国枝栄厩舎は、天皇賞・秋初制覇。なお、国枝師はレース後のインタビューで「ビックリしました。凄かったですね。とにかく全てにおいて落ち着いていて、装鞍所からパドックでも落ち着いているなと感じました。レースはスタートをポンと出たところでまずは一安心しました。内目の3列目にいて、あとは締められないようにと思って見ていましたが、直線の伸びにはビックリしました。このメンバーですから、しのぎを削るようなレースになると思っていたのに、一気に抜け出しましたから、凄い馬です。恐ろしいくらいですね。GIを勝つような馬を何頭もやらせていただいてきましたが、想像の上を行くような馬です。今後はレース前からジャパンカップか香港と思っていましたが、オーナーサイドと話し合って決まることになると思います。」とコメントしていました。
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牝馬による天皇賞制覇は2010年ブエナビスタ以来、史上16頭目。なお、レース後の表彰式に馬が出てこなかったので心配しましたが、特に大事はなかったようで良かったです。よって、ウイニングラン中の写真ばかり続きますが、ご了承ください(笑)
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今日の勝ちっぷりは、現役最強というだけではなく、史上最強レベルの強さじゃないかと思えるほどの圧倒的なものを感じました。このような素晴らしい名馬の走りを直に観戦できて本当に幸せです。今日はGI6勝目本当におめでとうございました!

アーモンドアイ
父ロードカナロア 母フサイチパンドラ(母の父サンデーサイレンス)
2015年3月10日生 牝4 鹿毛 安平 ノーザンファーム生産 美浦・国枝栄厩舎
10戦8勝(2019年10月28日現在)
(重賞勝利)2019年天皇賞・秋(GI)、ドバイターフ(首G1)、2018年ジャパンC(GI)、秋華賞(GI)、オークス(GI)、桜花賞(GI)、シンザン記念(GIII)



by Yuuichiro_K | 2019-10-27 23:59 | 19年GI優勝馬写真 | Trackback | Comments(0)
2019年 09月 29日

スプリンターズSはサマーチャンピオン・タワーオブロンドンが悲願のGI初制覇

今日、中山競馬場では心配された雨も降ることなく、秋の短距離王決定戦・スプリンターズS(GI、3歳上・芝1200m)が行われました。
レースは、2番人気に推されたC.ルメール騎手騎乗のタワーオブロンドンが、中団追走から直線外鋭く伸び、逃げ粘った3番人気モズスーパーフレアに1/2馬身差をつけて優勝しました。
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逃げ込みを図るモズスーパーフレアに、猛然とタワーオブロンドンが迫る!

☆スプリンターズS結果
1着▲タワーオブロンドン (C.ルメール)1'07'1(良)
2着◎モズスーパーフレア(松 若)1/2
3着○ダノンスマッシュ (川 田)クビ
4着△ミスターメロディ (福 永)1
5着 レッツゴードンキ (岩 田)1/2
 
パドックの個人的な評価は以下の通り(A良い B普通 C平凡)

1 アレスバローズ   B
  普通
2 ダノンスマッシュ  B+ 
  2人引き、動き良し
3 セイウンコウセイ  B
  普通
4 リナーテ      B
  普通、首高い
5 レッツゴードンキ  B
  普通
6 ノーワン      B
  普通
7 モズスーパーフレア B+
  いつになく落ち着いて動き良し
8 タワーオブロンドン B+
  多少小走りになる場面あるもキビキビと動き良し
9 ディアンドル    B
  2人引き、普通
10 ラブカンプー    B
  普通
11 マルターズアポジー B
  普通
12 ダイメイプリンセス B
  2人引き、普通
13 ミスターメロディ  B
  2人引き、普通
14 ハッピーアワー   B
  普通
15 イベリス      B
  普通、首高い
16 ファンタジスト   C
  だんだんと落ち着きを欠く

今年のスプリンターズSは、前哨戦のキーンランドC(GIII)の覇者でスプリント重賞3勝のダノンスマッシュが単勝2.8倍で1番人気。同じく前哨戦のセントウルS(GII)をコースレコードで制したタワーオブロンドンが単勝2.9倍で2番人気。今春、同舞台のオーシャンS(GIII)を好時計で逃げ切るなど中山1200m戦オール連対中のモズスーパーフレアが単勝6.2倍で3番人気。1200m7戦7戦連対の3歳馬ディアンドルが単勝8.9倍で4番人気。ここまでが単勝10倍以下の人気を集めていましたが、レースは期待どおり4歳世代の上位人気3頭の争いとなりました。その3強対決を制したのは、今年のサマースプリントシリーズ王者タワーオブロンドンでした。

タワーオブロンドンは、夏競馬を3戦した疲れがないか心配していましたが、パドックはキビキビと力強い歩様を見せ、また、5着に凡走した東京新聞杯の時のようなイレ込みもなく、使い詰めの不安は感じさせない好気配でした。

レースは、モズスーパーフレアが、3ハロン32.8秒とハイペースで飛ばして逃げる展開となりましたが、タワーオブロンドンは中団やや後ろでダノンスマッシュを見る形で追走。そのまま外から進出してスムースに進路を確保すると、最後の直線上がり33.5秒の末脚を繰り出し外から豪快に伸びて、逃げ粘るモズスーパーフレアを一気に差し切りました。前走、セントウルSでコースレコードの3馬身差圧勝は伊達ではなかったということでしょう。今後もスプリント路線の主役として活躍してくれそうです。

2着は、3番人気の4歳牝馬モズスーパーフレア。パドックは気合いを表に出す煩いタイプなのですが、今日はいつになく落ち着いていて、動きも良く好印象でした。レースは、優勝したカーバンクルS(OP)やオーシャンSの再現とばかりに果敢にハナを奪って単騎逃げに持ち込み、ハイペースで逃げながらも最後までしぶとく粘りました。高松宮記念は2番人気15着と人気を裏切ってしまいましたが、今日は力を出し切ってくれたと思います。松若騎手、初GI制覇まであと一歩でしたね。こちらも素晴らしい走りを見せてくれました。

モズスーパーフレア
父Speightstown 母Christies Treasure(母の父Belong to Me)
2015年4月1日生 牝4 栗東・音無秀孝厩舎
17戦6勝(2019年9月29日現在)
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3着は、1番人気のダノンスマッシュ。パドックは2人引きでも落ち着いて力強い動きを見せており、状態は良かったです。ただ、レースは勝ち馬とほぼ同じ位置で競馬をしていましたが、内で包まれ勝負どころで抜け出すスペースがなく、直線外に持ち出すのに手間取ったロスが痛恨。最後は猛然と追い込んだけに、まともなら勝ち負けでしたね。高松宮記念に続いて1番人気を裏切る大変残念な結果となってしまいました。

ダノンスマッシュ
父ロードカナロア 母スピニングワイルドキャット(母の父Hard Spun)
2015年3月6日生 牡4 栗東・安田隆行厩舎
14戦6勝(2019年9月29日現在)
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なお、4着には6番人気に人気を落としていた春のスプリント王者ミスターメロディが続き、終わってみれば、4歳世代の強さが光った一戦でした。
そんな中、7歳牝馬レッツゴードンキの3年連続の掲示板(5着以内)好走は見事でした。まだまだ元気ですね!

それでは、最後に見事優勝したタワーオブロンドン君を掲載します。
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パドックは、キビキビと歩様に力強さがあり、夏競馬を休まず使われてきたのにも関わらず、調子は良さそうに見えました。

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鞍上のC.ルメール騎手は本日4勝と大活躍でしたが、メインレースも素晴らしい騎乗でスプリンターズS初制覇を飾りました。なお、レース後のインタビューでは「直線はずっと伸びていて、ゴールまで頑張ってくれました。前走は強かったのですが、今日は中山で時計が速かったので、後ろのポジションでは心配でした。それでも能力で勝つことができました。ダノンスマッシュをマークして行きたかったのですが、内へ入っていきましたし、この馬にはそのポジションは合いませんから、大外へ行ってスムーズに走ることができました。最初から良い馬でしたし、スプリント路線で強くなってくれて、とても気持ちが良いです。またGIを勝てると思いますから、ぜひ応援してください。」とコメントしていました。
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藤沢和雄厩舎は1997年タイキシャトル以来、22年振り2度目のスプリンターズS制覇となりました。

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同年のサマースプリントチャンピオンのスプリンターズS制覇は、史上初の快挙。夏も休まずに使われ続けながらの勝利、本当にお見事でした。

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2歳時から馬体の良さが目立つ馬で、個人的にも注目していましたが、スプリント路線でついに素質が完全開花しましたね。今日は重賞5勝目&悲願のGI初制覇、本当におめでとうございました!

タワーオブロンドン
父Raven's Pass 母スノーパイン(母の父Dalakhani)
2015年2月9日生 牡4 鹿毛 日高・ダーレー・ジャパン・ファーム有限会社 美浦・藤沢和雄厩舎
14戦7勝(2019年9月29日現在)
(重賞勝利)2019年スプリンターズS(GI)、セントウルS(GII)、京王杯スプリングC(GII)、2018年アーリントンC(GIII)、2017年京王杯2歳S(GII)


by Yuuichiro_K | 2019-09-29 22:41 | 19年GI優勝馬写真 | Trackback | Comments(0)
2019年 06月 02日

またしても前残りのレコード決着!安田記念はインディチャンプが不利に泣いた2強を破りGI初制覇

今日、東京競馬場では、前年の年度代表馬アーモンドアイを筆頭にGIホース7頭が出走するなど、豪華メンバーが揃った春のマイル王決定戦・安田記念(GI、3歳上・芝1600m)が行われました。
レースは、福永祐一騎手騎乗の4番人気インディチャンプが、好位追走から直線馬場の真ん中から鋭く伸びて、逃げ粘るアエロリットをゴール直前クビ差交わして優勝しました。
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好位追走から伸びたインディチャンプが、GI馬7頭を破る大金星を飾りました。

☆安田記念結果
1着 インディチャンプ(福 永)1'30'9(良)レースレコード
2着 アエロリット  (戸 崎)クビ
3着◎アーモンドアイ (C.ルメール)ハナ
4着 グァンチャーレ (松 岡)1 1/2
5着 サングレーザー (岩 田)ハナ

パドックの個人的な評価は以下のとおり(A良い、B普通、C平凡)

1 ケイアイノーテック B
  普通
2 アエロリット    B+
  落ち着いて動き良し
3 サクラアンプルール B
  普通
4 サングレーザー   B
  普通、時折小走り
5 インディチャンプ  B+
  東京新聞杯の時より落ち着いて周回
6 グァンチャーレ   B
  普通
7 モズアスコット   B
  普通
8 ステルヴィオ    B
  2人引き、普通
9 スマートオーディン B
  普通
10 フィアーノロマーノ B+
  好馬体、動き良し
11 エントシャイデン  C
  2人引き、落ち着きなし
12 ロードクエスト   B
  2人引き、普通
13 ペルシアンナイト  B
  普通
14 アーモンドアイ   B+
  2人引きでも大変落ち着いて動き良し
15 ダノンプレミアム  B+
  2人引き、時折小走りも気合いを表に出すタイプ
16 ロジクライ     B
  普通

今年の安田記念は昨年の年度代表馬、国内外GI5連勝で無敵の快進撃を続けている女傑アーモンドアイが出走。例年以上に朝から大観衆が詰めかけ、大変な盛り上がりとなりました。当然のことながら1番人気はアーモンドアイで単勝1.6倍の圧倒的人気。2番人気はダービー以外は負けたことがなく、アーモンドアイと同世代の牡馬最強の呼び声高いダノンプレミアムで単勝3.2倍。3番人気のアエロリット以下は単勝12.5倍以上のオッズとなっていて、2強対決が注目されていました。しかし、結果は2強が共に連対を外す大波乱となり、勝ったのは2強と同じ4歳世代の4番人気インディチャンプでした。

インディチャンプのパドックは、時折小走りになるなど煩いところを見せていましたが、終始落ち着きがなかった今年の東京新聞杯(GIII)で見た時よりは大分マシで、気配は良好でした。レースは、好スタートを切って道中は4・5番手の好位の内をロスなく追走。直線で徐々に外に持ち出して進路を確保すると、前で粘るアエロリットとグァンチャーレを追って外から鋭く伸び、ゴール直前で粘るアエロリットをきっちり差し切りました。絶妙のポジション取り、タイミングで仕掛けた福永祐一騎手の好騎乗が光りましたね。なお、勝ち時計は2012年ストロングリターンが記録したタイムを0.4秒更新する安田記念レコード。文句なしの内容でマイル王に相応しい、素晴らしい走りを見せてくれました。

2着は3番人気のアエロリットが昨年に続く2着好走。パドックは海外遠征帰りだった前走より落ち着きがあり、力強い動きも目に付き、予想では無印でしたが3連単の1着付けの馬券を買ってしまったほど、とても良く見えました。レースは1000m通過56.1秒と暴走した前走ヴィクトリアマイルとは違い、1000m通過57秒とハイペースでもアエロリットが粘ることができる絶妙のペースで逃げ、最後の直線は2番手追走のグァンチャーレを振り切って最後まで良く粘りました。昨年に続き、力を出し切った素晴らしいレースを見せてくれたと思います。

アエロリット
父クロフネ 母アステリックス(母の父ネオユニヴァース)
2014年5月17日生 牝4 美浦・菊沢隆徳厩舎
16戦4勝(2019年6月2日現在)
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3着は、圧倒的1番人気のアーモンドアイ。パドックは2人引きでも大変落ち着いて周回、気配は上々だったと思います。しかし、レースはスタート直後にロジクライが急に内に斜行して前が詰まる大きな不利(ダノンプレミアム、ペルシアンナイト、ロードクエストも影響を受けました)があって後方からの競馬となり、前残りの展開に泣きました。それでもメンバー最速の上がり32.4秒の鬼脚で大外から猛然と追い込み、1・2着馬と同タイムですから負けて強しの内容。運がなかったとしか言いようのない敗戦となってしまいました。

アーモンドアイ
父ロードカナロア 母フサイチパンドラ(母の父サンデーサイレンス)
2015年3月10日生 牝3 美浦・国枝栄厩舎
9戦7勝(2019年6月2日現在)
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なお、2番人気のダノンプレミアムは、パドックでややテンションは高かったですが、これはいつものことで、気配は悪くなかったです。しかし、レースは前述のとおりスタート直後の不利があって後方からの競馬となり、いつもの先行策がとれず、まさかの最下位16着に惨敗。レース後に川田騎手が下馬する場面があり、故障かと大変心配しましたが、JRAの発表では、大きな故障はなかったとのことで安心しました。ただ、力を全く発揮することができなかったのは本当に残念でした。

それでは、最後に見事優勝したインディチャンプ君を掲載します。
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パドックは、東京新聞杯の時より落ち着きがあり、予想では無印でしたが、急遽3連単の買い目に加えた(2・3着付けでしたが・・・)ほどの好気配でした。
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鞍上の福永祐一騎手は2012年ストロングリターン以来となる2度目の安田記念制覇。なお、レース後のインタビューでは「相手は強力でしたが、馬の状態も良かったですし、自分がきちんと騎乗すればいい勝負になると思っていました。期待以上に馬がよく応えてくれて、凄いことを成し遂げてくれたと思います。返し馬から感触は良かったですし、いい枠も当たったので、スタートだけはミスしないよう、細心の注意を払っていきました。アエロリットが逃げると思っていましたし、スタート次第ではその後ろくらいでもかまわないと考えていました。直線は不思議なくらい冷静で、先頭に立つと遊ぶ面があるので、いい目標も前にいましたから、あまり早く抜け出さないように、と思っていました。今日は馬体重は前走と同じでしたが、中身が伴って非常にいいコンディションでした。日本で一番強い馬を負かすのは偶然では出来ない走りですし、GIウイナーに相応しい走りをしてくれました。」とコメントしていました。

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ウイニングラン中のインディチャンプと福永祐一騎手です。何度もガッツポーズを出してとても嬉しそうでした。
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音無秀孝厩舎は、安田記念初制覇。節目のGI10勝目となりました。なお、音無師はレース後のインタビューで「前走を使っての±0kg、数字を見た時は"あれ?"と思いましたが、パドックでの姿を見ても明らかでしたが、良くなっての±0kg、状態には自信を持っていました。福永騎手から、事前にこう乗りたいと聞いていて、その通りに乗れていましたし、これは直線弾けるかなと思って見ていました。ゴールの瞬間、アエロリットが粘っていたのでどうかと思いましたが、勝利を確信した時は本当に嬉しかったです。大騒ぎしたいくらいでしたが、そこはグッと抑えました(笑)。この短期間でも馬はグッと良くなっていましたから、この後は休ませて、また秋には良くなっていると思います。今後も、前哨戦は別ですが、マイルの距離にこだわっていきたいと思います。(区切りのGI・10勝目)狙っていたわけではありませんが、達成出来たことを嬉しく思います。」とコメントしていました。
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並み居るGI馬相手に堂々の勝利。まだ若い4歳馬ですし、今後もマイル路線の主役として活躍を期待したいですね。今日は悲願のGI初制覇、本当におめでとうございました!

インディチャンプ
父ステイゴールド 母ウィルパワー(母の父キングカメハメハ)
2015年2月21日生 牡4 鹿毛 安平 ノーザンファーム生産 栗東・音無秀孝厩舎
10戦6勝(2019年6月2日現在)
(重賞勝利)2019年安田記念(GI)、東京新聞杯(GIII)


by Yuuichiro_K | 2019-06-02 23:59 | 19年GI優勝馬写真 | Trackback | Comments(0)
2019年 05月 26日

令和最初のダービーは大波乱!12番人気ロジャーバローズがレコードで制す

今日、東京競馬場では32度を超える真夏の暑さの下、11万人を超える大観衆がつめかけ、2016年生まれ7061頭のサラブレッドの頂点を決める競馬の祭典・日本ダービー(GI、3歳・芝2400m)が行われました。
レースは、浜中俊騎手騎乗の12番人気ロジャーバローズが2番手追走から直線早めに抜け出すと、最後までしぶとく粘り、好位から追い上げた3番人気ダノンキングリーの追撃をクビ差おさえて優勝しました。
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ハイペースを果敢に先行したロジャーバローズが後続の追い上げを封じ、見事栄光のダービー馬に輝きました。

☆日本ダービー結果
1着 ロジャーバローズ (浜 中)2'22'6(良)レースレコード
2着▲ダノンキングリー (戸 崎)クビ
3着○ヴェロックス   (川 田)2 1/2
4着◎サートゥルナーリア(D.レーン )1/2
5着 ニシノデイジー  (勝 浦)アタマ

パドックの個人的な評価は以下のとおり(A良い、B普通、C平凡)

1 ロジャーバローズ  B  
  2人引き、普通、時折小走り
2 ヴィント      B     
  普通
3 エメラルファイト  B
  2人引き、普通
4 サトノルークス   B
  普通
5 マイネルサーパス  B
  普通
6 サートゥルナーリア B+
  大変落ち着いて周回
7 ダノンキングリー  B+
  2人引き、気合いを表に出しながらも動き良し
8 メイショウテンゲン B
  普通、時折小走り
9 ニシノデイジー   B
  普通
10 クラージュゲリエ  B
  2人引き、普通
11 レッドジェニアル  B
  2人引き、普通、時折小走り
12 アドマイヤジャスタ B
  2人引き、普通、時折小走り
13 ヴェロックス    B+
  皐月賞の時より煩いところ見せるも動き良し
14 ランフォザローゼス B+
  落ち着いて動き良し
15 リオンリオン    B
  2人引き、普通
16 タガノディアマンテ B
  2人引き、普通
17 ナイママ      B
  2人引き、普通、時折小走り
18 シュヴァルツリーゼ B
  2人引き、普通

今年の日本ダービーは、史上初めて年明け初戦で皐月賞を制し、ディープインパクト以来、14年振りの無敗のクラシック二冠制覇を狙うサートゥルナーリアが単勝1.6倍の圧倒的1番人気に推されました。2番人気は皐月賞2着、サートゥルナーリアとアタマ差の接戦を演じたヴェロックスで単勝4.3倍。3番人気は皐月賞1・2着と同タイムの3着馬ダノンキングリーで単勝4.7倍。4番人気以下は単勝25倍以上とオッズ的には3強対決となっていましたが、この3強をおさえて見事優勝したのは、単勝93.1倍と全く人気がなかった12番人気の伏兵・サートゥルナーリアと同厩舎の重賞未勝利馬ロジャーバローズでした。

ロジャーバローズのパドックは、2人引きで時折小走りになる場面もありましたが、まずまず落ち着いて周回していました。レースは、青葉賞を逃げ切ったリオンリオンが1000m通過57.8秒と超ハイペースで逃げる展開となりましたが、ロジャーバローズは好スタートを切って離れた2番手を追走。最後の直線で一杯になったリオンリオンを早めに交わして先頭に立つと、最後まで脚色衰えることなく懸命に粘って、ただ一頭追い詰めてきたダノンキングリーをクビ差おさえこみました。
最内枠を活かしロスなくレースを進めることができ、1・2番人気が後方にいて追いかけてくる馬がいなかったという展開に恵まれた面はありましたが、ハイペースの流れの中、積極的に動いてダービーレコードの2'22'6で駆け抜けたのですから、力を出し切った文句なしの勝利といえるでしょう。浜中騎手の好騎乗も光りましたね。本当に素晴らしい走りを見せてくれました。

2着は3番人気のダノンキングリー。パドックはじわっと気合いを表に出しながらも落ち着いて周回。素晴らしいデキだったと思います。レースはライバル2頭より前の好位5番手の内をロスなく追走。4コーナーで早々と3番手に上がる積極策で、最後の直線懸命に前を追いましたが、惜しくもクビ差届きませんでした。兄がマイラーのダノンレジェンドということで距離延長の不安も囁かれていましたが良く走りました。また、2年連続のダービー2着で戸崎騎手は悔しかったでしょうが、こちらも素晴らしい騎乗だったと思います。

ダノンキングリー
父ディープインパクト 母マイグッドネス(母の父Storm Cat)
2016年3月25日生 牡3 美浦・萩原清厩舎
5戦3勝(2019年5月26日現在)
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3着は、2番人気のヴェロックス。パドックは皐月賞の時より煩いところを見せていましたが、動きは上々で力を出せる状態に見えました。レースは中団からレースを進めると、最大のライバル・サートゥルナーリアと直線併せ馬の形で伸び、サートゥルナーリアに競り勝ったものの、先に抜け出した前の2頭には及びませんでした。サートゥルナーリアを意識せざるを得なかった分、前を追うのが遅れた感があり、ちょっと運がなかったですね。

ヴェロックス
父ジャスタウェイ 母セルキス(母の父Monsun)
2016年3月4日生 牡3 栗東・中内田充正厩舎
7戦3勝(2019年5月26日現在)
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なお、1番人気サートゥルナーリアは後方から直線メンバー最速の上がり34.1秒で追い込むも4着まで。パドックは大変落ち着いて周回、気配は悪くなかったのですが、スタートで立ち上がってしまい痛恨の出遅れ。中団やや後ろからの競馬となり、前残りの展開となっただけに厳しいレースになってしまいました。圧倒的人気を裏切ってしまったのは残念でした。

それにしても、令和最初の新時代のダービーとはいえ、「同一厩舎の2頭出しは人気薄を狙え」、「長距離の逃げ馬」、「ダービーの乗り替わりは勝てない」という、昭和時代からの古き良き格言が健在だったのは、なんだか嬉しくなってしまいました。新時代になっても変わらぬものってあるんですねえ!

それでは、最後に見事優勝したロジャーバローズ君を掲載します。

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パドックは、酷くイレ込んだスプリングSの時と違い、大分落ち着いて周回するようになっていて、気性の成長を感じました。

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鞍上の浜中俊騎手は、デビュー13年目で悲願のダービー初制覇。レース後のインタビューでは「びっくりしています。少し残っているのではと思いましたが、必死でしたし、分からない感じでした。本当に無というか、頭が真っ白で、びっくりしすぎて、分からない感じでした。ロジャーバローズとしては、ある程度ペースが速くなった方が良いと思っていたので、展開としては自分が思っていた中で一番良い展開でした。あとは後ろを待たずに、差されても仕方ないという気持ちで直線は追いだしていきました。坂を上るところで逃げ馬を交わして、そこからもう一段馬が辛抱して、一生懸命走ってくれました。長く持久力を生かす形が得意だと思いますが、そういうタフなところは、ひとつの武器だと思います。ダービー馬になりましたので、このあとも当然期待できる馬だと思います。多くの方に声をいただきましたが、それでも実感が湧かない、ふわふわしているのが正直なところです。勝ったということは頭では分かりましたから、これから余韻に浸りたいと思います。」とコメントしていました。
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ウイニングランのロジャーバローズと浜中俊騎手です。なお、二桁人気馬のダービー優勝は1966年テイトオー以来、53年振り5頭目、グレード制導入後は初の快挙となりました。

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角居勝彦厩舎は、2007年ウオッカ以来となる2度目のダービー制覇。レース後のインタビューでは「ダービーは2度目の制覇ですが、嬉しいです。ウオッカで初制覇の時は何が何だか分からない状態でしたが、2度目の今回はまた違った嬉しさがあります。ロジャーバローズはセレクトセール出身の馬で、初めて見た時はいい馬だと思いました。デビューしてから思った通りに成長してくれましたが、前々走のスプリングSでは初めての関東への遠征で、大きく負けてしまったので、2度目の輸送は意識しましたが、今日は落ち着いていました。この馬は先行しして長くいい脚を使うのが良さです。これでお休みに入って、夏を越して秋ということになります。オーナーが凱旋門賞に出したいと言われたそうですが、そうなったらその準備をしたいと思います。サートゥルナーリアが4着となり、少し複雑なところがありますが、違う馬で皐月賞と日本ダービーの二冠を制したことになるので、それは嬉しいです。」とコメントしていました。
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血統を見ると、母方がGI7勝馬ジェンティルドンナの近親という良血馬。決してフロックではないと思います。また、ロジャーバローズの父ディープインパクトは、ディープブリランテ、キズナ、マカヒキ、ワグネリアンに続く5頭目のダービー馬を輩出。先週のオークスに続き1・2着を占めたのは流石でした。なお、レース後の角居師のインタビューによると、サートゥルナーリアに代わって凱旋門賞(仏GI)挑戦の可能性もでてきたようで、今後の活躍が楽しみです。今日は本当におめでとうございました!

ロジャーバローズ
父ディープインパクト 母リトルブック(母の父Librettist)
2016年1月24日生 牡3 鹿毛 新ひだか 飛野牧場生産 栗東・角居勝彦厩舎
6戦3勝(2019年5月26日現在)
(重賞勝利)2019年日本ダービー(GI)


by Yuuichiro_K | 2019-05-26 23:59 | 19年GI優勝馬写真 | Trackback | Comments(0)
2019年 05月 19日

史上5頭目の無敗のオークス馬誕生!ラヴズオンリーユーが驚異的なレースレコードでGI初制覇

今日、東京競馬場では、3歳牝馬クラシック第2弾・オークス(GI、3歳牝・芝2400m)が行われました。レースは、M.デムーロ騎手騎乗の1番人気ラヴズオンリーユーが、中団追走から直線外鋭く伸びて、好位から早め先頭に立って粘る12番人気カレンブーケドールとの競り合いをクビ差制して優勝しました。
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最後は2頭の一騎打ちとなりましたが、人気のラヴズオンリーユーが外から鮮やかに差し切りました。

☆オークス結果
1着▲ラヴズオンリーユー(M.デムーロ)2'22'8(良)レースレコード
2着 カレンブーケドール(津 村) クビ
3着◎クロノジェネシス (北村友) 2 1/2
4着△ウィクトーリア  (戸 崎) クビ
5着△ダノンファンタジー(川 田) アタマ

パドックの個人的な評価は以下のとおり(A良い、B普通、C平凡)

1 ジョディー     B
  2人引き、時折小走り
2 クロノジェネシス  B
  メンバー中一番落ち着きないがいつものこと
3 コントラチェック  B
  2人引き、首高い
4 シェーングランツ  B+
  2人引き、動き良し
5 エールヴォア    B+
  2人引き、動き良し
6 アクアミラビリス  B
  2人引き、普通
7 シャドウディーヴァ B+
  やや首高いが動き良し
8 ダノンファンタジー B
  普通
9 ウインゼノビア   B
  2人引き、普通
10 カレンブーケドール B
  普通
11 シゲルピンクダイヤ B+
  いつもより落ち着いて動き良し
12 ウィクトーリア   B
  2人引き、普通
13 ラヴズオンリーユー B
  大変落ち着いて周回
14 フェアリーポルカ  B+
  落ち着いて動き良し
15 ノーワン      B
  普通
16 ビーチサンバ    B+
  いつもどおり落ち着いて動き良し
17 メイショウショウブ B
  2人引き、普通
18 フィリアプーラ   B+
  落ち着いて動き良し

今年のオークスは、桜花賞レコード勝ちのグランアレグリアがNHKマイルC(GI)に出走して回避したため、人気は割れて、1番人気の忘れな草賞(L)勝ちのラヴズオンリーユーでも単勝4.0倍のオッズがつく混戦模様でした。差のない2番人気は東京コース2戦2勝、桜花賞(GI)3着のクロノジェネシスで単勝4.1倍。3番人気は絶好調のD.レーン騎手騎乗、前走フラワーC(GIII)を逃げて圧勝したコントラチェックで単勝5.1倍。4番人気は桜花賞1番人気4着の2歳女王ダノンファンタジーで単勝6.4倍。ここまでが単勝10倍以下の人気を集めていましたが、期待に応えて優勝したのは、デビューから3戦3勝と底を見せておらず、今日が重賞初挑戦ながら1番人気に推されていた良血馬ラヴズオンリーユーでした。

ラヴズオンリーユーのパドックは、初の関東遠征とは思えぬほどの落ち着き。逆に大人しすぎて心配になるほどでした(笑)。イレ込むことも多かった全兄の国際GI馬リアルスティールよりも気性の良さを感じました。レースは、最内枠から逃げたジョディーが1000m通過59.1秒とハイペースで逃げる展開となり、息の入らない厳しい流れとなりました。ラヴズオンリーユーは、中団やや後ろからレースを進めると、最後の直線で大外からメンバー最速の上がり34.5秒の末脚を繰り出し一気に伸びて、早めに抜け出したカレンブーケドールをただ1頭追い詰め、きっちり差し切りました。
なお、勝ち時計2'22'8は、ジェンティルドンナが記録したオークスレコードを0.8秒も上回り、ドゥラメンテが記録した2'23'2のダービーレコードをも超える驚異的なオークスレコード。2年続けての怪物牝馬が誕生したといっても過言ではなく、兄同様、世界を舞台に活躍するのも夢ではないでしょう。本当に素晴らしい走りを見せてくれました。

2着はトライアル・スイートピーS(L)の覇者ながら、12番人気と人気のなかったカレンブーケドールが大健闘。パドックは普通に落ち着いて周回していました。レースはハイペースの好位4番手追走から、直線早めに先頭に立つ強気の競馬。それでも同じく先行した人気のクロノジェネシスやコントラチェックらを突き放し、勝ち馬に一気に交わされた後も、しぶとく抵抗してわずかクビ差ですから、負けて強しの内容。積極的なレース運びをした津村騎手の好騎乗が光りました。

カレンブーケドール
父ディープインパクト 母ソラリア(母の父Scat Daddy)
2016年4月23日生 牝3 美浦・国枝栄厩舎
6戦2勝(2019年5月19日現在)
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3着は、2番人気のクロノジェネシス。パドックはあまり落ち着きがありませんでしたが、気合いを表に出すタイプでこれはいつものこと。力を出せるデキに見えました。レースは、いつもより前目の好位4・5番手を追走。直線は内から脚を伸ばしたものの、勝ち馬には外から一気に交わされ、ほぼ同じ位置にいたカレンブーケドールにも突き放されて、3着を死守するのが精一杯でした。

クロノジェネシス
父バゴ 母クロノロジスト(母の父クロフネ)
2016年3月6日生 牝3 栗東・斉藤崇史厩舎
6戦3勝(2019年5月19日現在)
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なお、3番人気コントラチェックは、パドックは普通に落ち着いて悪い気配ではありませんでしたが、レースは2番手追走も伸びを欠いて9着に凡走。単騎逃げできないと勝てない不安が的中してしまった感じ。期待を裏切ってしまったのは残念でした。

それでは最後に見事優勝したラヴズオンリーユーちゃんを掲載します。
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パドックは、兄リアルスティールと違って、気合いを激しく表に出すことなく、大変落ち着いて周回していました。

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鞍上のM.デムーロ騎手はオークス初制覇。これで史上10人目の5大クラシック完全制覇となりました。なお、レース後のインタビューでは「レース前は不安もありましたが、馬が強かったです。すごい瞬発力でした。スタートはうまくいったのですが、向正面で位置取りが下がってしまいました。今日の馬場も前残りだったので心配しましたが、直線で手前を替えたらよく伸びてくれました。無敗の馬で1番人気、プレッシャーがかかりましたが、オークスを勝っていなかったのでいい結果を出したいと思っていました。」とコメントしていました。
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ウイニングラン中のラヴズオンリーユーとM.デムーロ騎手です。鞭を振り上げて喜びを爆発させていました。

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矢作芳人厩舎はオークス初制覇。また、生産牧場のノーザンファームも大阪杯からGI7連勝となりました。

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兄リアルスティールが果たせなかった悲願のクラシック制覇を見事に妹が叶えましたね。なお、無敗のオークス制覇は、クリフジ、ミツマサ、ミスオンワード、カワカミプリンセスに続く史上5頭目の快挙。気は早いですが、今から前年女王アーモンドアイとの対決が楽しみです。今日は無傷の4連勝でのGI初制覇、本当におめでとうございました!

ラヴズオンリーユー
父ディープインパクト 母ラヴズオンリーミー(母の父Storm Cat)
2016年3月26日生 牝3 鹿毛 安平・ノーザンファーム生産 栗東・矢作芳人厩舎
4戦4勝(2019年5月19日現在)
(重賞勝利)2019年オークス(GI)


by Yuuichiro_K | 2019-05-19 23:59 | 19年GI優勝馬写真 | Trackback | Comments(0)