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カテゴリ:天国に旅立った名馬( 58 )


2019年 04月 18日

強い牝馬の先駆け、重賞9勝の女傑ヒシアマゾンが死亡

昨日は、種牡馬King's Bestキングスベスト(日本ダービー馬エイシンフラッシュの父)と現役の強豪馬シャケトラの急死という悲しいニュースが続きましたが、夜になって、またしても残念な知らせが届きました。

中舘英二騎手との名コンビで1994年エリザベス女王杯(GI)、1993年阪神3歳牝馬S(GI)の2つのGIを含む重賞9勝を挙げ、女傑と称えられた日本競馬史に残る名牝ヒシアマゾンが、繋養先のアメリカのポログリーンステーブルで現地時間15日の夜、老衰のため亡くなりました。

ヒシアマゾンは、アメリカ生まれの外国産馬。父がアメリカのブリーダーズカップ・ターフなどGI6勝を挙げたTheatricalシアトリカル、母がアイルランドの1000ギニー(GI)優勝馬Katiesケイティーズという世界的な良血馬の子として誕生。幼駒時代は、同世代の馬達を圧倒した動きを見せていたそうです。

デビュー戦は東京のダート1200m戦で1番人気に応えて優勝。2戦目のプラタナス賞(500万下、ダート1400m)は2着に敗れるも、初の芝のレースとなった3戦目の京成杯3歳S(GII)で2着に好走。すると、続く阪神3歳牝馬S(GI)は1'35'9のレコードタイムで2着に5馬身差をつけ圧勝し、1993年の最優秀3歳牝馬に輝きました。

4歳時は当時、外国産馬にクラシックへの出走が認められなかったため、残念ながら裏街道を歩むことになりました。その鬱憤を晴らすかのように、クイーンC(GIII)、クリスタルC(GIII)、ニュージーランドT4歳S(GII)、クイーンS(GIII)、ローズS(GII)、エリザベス女王杯(GI)と怒濤の重賞6連勝を飾りました。
特に後方から驚異的末脚で豪快な追い込みを決めたクリスタルCと、オークス馬チョウカイキャロルとの一騎打ちを制したエリザベス女王杯は共に歴史に残る名レースと言っても過言ではなく、一見の価値ありです。また、暮れの有馬記念(GI)で同年の三冠馬ナリタブライアンに次ぐ2着に好走したのも立派でした。当然のことながら1994年最優秀4歳牝馬に選出されました。

5歳となった1995年はアメリカに遠征するも、故障のため出走することなく帰国するアクシデント。しかし、秋には故障により精彩を欠いたナリタブライアンに代わって、古馬中長距離路線の主役として活躍。牡馬相手にオールカマー(GII)、京都大賞典(GII)を勝つと、ジャパンC(GI)ではドイツのLandoランドに次ぐ2着に好走、日本調教馬の牝馬として史上初めてジャパンC連対馬となりました。この活躍から、1995年最優秀5歳以上牝馬に選出され、3年連続でJRA賞の表彰馬となりました。

その後は蹄の不安もあって順調さを欠き、4戦して未勝利に終わり6歳時の有馬記念5着を最後に引退。アメリカで繁殖入りしましたが、産駒から重賞勝ち馬を輩出することができなかったのは残念でした。

それにしても、逃げが得意だった中館騎手とは真逆の追い込み脚質ながら、重賞を勝ちまくったのは本当に凄かったです。今の時代なら牝馬三冠馬になっていたんじゃないかなあ。
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懐かしのヒシアマゾンの的中馬券。追い込み馬だったから、直線は精一杯声援を贈ったのが良い思い出です。

現在は、大レースで牝馬が牡馬相手に勝つことは当たり前になっていますが、強い牝馬の時代の先駆けとして、彼女の活躍は永遠に色褪せることはないでしょう。
素晴らしい走りをありがとうヒシアマゾン!どうか安らかに眠ってください。

ヒシアマゾン(撮影日1995年11月26日・ジャパンC)
父Theatrical 母Katies(母の父Nonoalco)
1991年3月26日生 牝28 黒鹿毛 アメリカ・Masaichiro Abe生産 美浦・中野隆良厩舎
(通算成績)20戦10勝
(重賞勝利)1994年エリザベス女王杯(GI)、1993年阪神3歳牝馬S(GI)、1995年京都大賞典(GII)、オールカマー(GII)、1994年ニュージーランドT4歳S(GII)、ローズS(GII)、クイーンS(GIII)、クリスタルC(GIII)、クイーンC(GIII)
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by Yuuichiro_K | 2019-04-18 23:59 | 天国に旅立った名馬 | Trackback | Comments(0)
2019年 04月 17日

追悼、シャケトラ

今日、大変悲しいニュースが入ってきました。今年のAJC杯(GII)、阪神大賞典(GII)を制し、再来週に行われる天皇賞・春(GI)の有力候補だったシャケトラが、今朝、調教中に左第1指骨粉砕骨折を発症、予後不良となり、この世を去りました。

シャケトラは、骨折のため、ダービー後の2016年6月の3歳未勝利戦がデビューとなりましたが、見事勝利。2戦目の500万下戦は3着に敗れたものの、3戦目から3連勝を飾ると、明け4歳初戦の2017年日経新春杯(GII)でいきなり2着に好走。続く日経賞(GII)で重賞初制覇を飾りました。その後は、天皇賞・春(GI)9着、宝塚記念(GI)4着、天皇賞・秋(GI)15着、ジャパンC(GI)11着、有馬記念(GI)6着とGIに挑戦し続けたものの、結果を残すことはできませんでした。

5歳時は、春に左前肢を骨折し、1年間レースに出走することができませんでした。しかし、6歳になった今年、長期休養明け初戦のAJC杯で菊花賞馬フィエールマンを破り、見事復活の重賞2勝目を挙げると、続く阪神大賞典は2着に5馬身差をつけ圧勝。天皇賞・春の主役になるとみられていただけに、本当に残念なことになりました。

シャケトラは、名前が印象的(由来はイタリアの幻のデザートワイン、鮭(シャケ)+虎(トラ)ではない!)だったことと、4歳時の秋のGI3戦(天皇賞・秋、ジャパンC、有馬記念)のパドックでとても良く見え、いずれも馬券を買って応援していたこともあり、個人的に思い入れのある馬でした。
また、漫画家のおがわじゅりさんの描くシャケトラ(なぜか、ジャスティース!と叫ぶ)のキャラも大好きでした。それだけに、今年の活躍はとても嬉しかったですし、マンハッタンカフェ産駒の最高傑作になる可能性も感じていただけに、本当に悲しいです。。。

最後に今日はシャケトラ君の写真をいつもより大きめのサイズで掲載します。シャケトラ君、本当にお疲れさまでした。今はただ心からご冥福をお祈りします。

シャケトラ(撮影日2017年12月24日・有馬記念)
父マンハッタンカフェ 母サマーハ(母の父Singspiel)
2013年3月17日生 牡6 青鹿毛 安平・ノーザンファーム生産 栗東・角居勝彦厩舎
(通算成績)13戦6勝
(重賞勝利)2018年阪神大賞典(GII)、AJC杯(GII)、2016年日経賞(GII)
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by Yuuichiro_K | 2019-04-17 22:55 | 天国に旅立った名馬 | Trackback | Comments(0)
2019年 04月 03日

さようなら愛しのサラブレッド、GI7勝の歴史的名牝ウオッカ逝く

今日、大変残念なニュースが飛び込んできました。牝馬として64年振りに史上3頭目の日本ダービー馬となり、古馬となってからも強豪牡馬相手にジャパンC(GI)、天皇賞・秋(GI)、安田記念(GI)を勝つなどJRA史上最多タイのGI7勝を挙げ、顕彰馬にも選出された歴史的名牝・ウオッカ(牝15)が、滞在していたイギリスニューマーケットにおいて、3月に発症した右後肢第3指骨粉砕骨折が原因による蹄葉炎のため、4月1日に亡くなったことが判明しました。早すぎるお別れとなってしまい、本当に悲しいです。

ウオッカは、2006年10月にデビュー勝ち。2戦目の黄菊賞(500万下)は2着に敗れたものの、格上挑戦で挑んだ阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)を1'33'1のレコードで勝ち、2歳女王に輝きました。

3歳時はエルフィンS(OP)、チューリップ賞(GIII)を連勝し、桜花賞(GI)は圧倒的1番人気に推されるも宿命のライバル・ダイワスカーレットの2着に敗戦。しかし、次走を牝馬クラシック第2戦のオークス(GI)ではなく3歳最高峰レース・日本ダービー(GI)に果敢に挑戦すると、2着アサクサキングスに3馬身差をつけて圧勝。歴史的勝利を飾りました。
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日本ダービーのパドック写真(撮影日2007年5月27日)です。初めて見た彼女は、牡馬に混じっても全く見劣りしない好馬体、力強い動きが目に付きました。それは古馬になってからも最後まで変わりませんでした。

この大快挙に心から感動し、すっかりウオッカの虜となった自分は、彼女が休む間もなく出走した同年の宝塚記念(GI)(結果8着)、秋華賞(GI)(結果3着)を東京から関西まで現地観戦に行ってしまいました。これほど惚れ込んだ馬はそうはいません。まさに愛しのサラブレッドでした。

3歳秋から4歳春にかけてのウオッカは、ジャパンC(GI)4着、有馬記念(GI)11着、京都記念(GII)6着、ドバイDF(首G1)4着、ヴィクトリアマイル(GI)2着と勝ちきれないレースが続きました。
しかし、2008年安田記念(GI)で2着に3 1/2馬身差をつける圧勝で華麗に復活すると、秋には天皇賞・秋(GI)でダイワスカーレットとの歴史的名勝負を制し、レコードタイムで優勝。古馬短・中距離界の頂点に立ち、2008年の年度代表馬に選出されました。

5歳となった2009年は、国内初戦のヴィクトリアマイル(GI)を2着に7馬身差をつける圧巻の勝利でGI5勝目を挙げると、続く安田記念(GI)は狭い馬群をこじ開けるド根性の走りで堂々の連覇達成。秋はジャパンC(GI)を3度目の正直でついに勝利。牝馬として史上初となる2年連続の年度代表馬に選出されました。

引退後は欧州で繁殖入りし、Sea The StarsやFrankelなど欧州の大種牡馬の仔6頭を産みましたが、残念ながら現時点で重賞勝ち馬は出ていません。
ただ、産駒のうち3頭は牝馬ということで、彼女達を通じてウオッカの血が受け継がれていくことになりそうなのは幸いです。

それにしても、彼女はGI7勝のうち、6勝が東京競馬場で挙げたものであり、無類の東京競馬場巧者でしたね。
銅像が東京競馬場に造られたのも納得です。また、パドックの立ち振る舞いの美しさ、常に落ち着いて堂々と周回していた姿は、走る馬のお手本といってよく、今も目に焼き付いています。
本当に多くの感動と素晴らしい走りをありがとう!心からご冥福をお祈りします。

なお、彼女が優勝した栄光の日の写真は以下の記事に掲載していますので、よろしければご覧ください。

2007年日本ダービー    2007年5月27日
2008年安田記念      2008年6月8日
2008年天皇賞・秋     2008年11月2日
2009年ヴィクトリアマイル 2009年5月17日
2009年安田記念      2009年6月7日
2009年ジャパンC     2009年11月29日

ウオッカ(撮影日2009年6月7日・安田記念)
父タニノギムレット 母タニノシスター(母の父ルション)
2004年4月4日生 牝15 鹿毛 静内・カントリー牧場生産 栗東・角居勝彦厩舎
(通算成績)26戦10勝
(重賞勝利)2009年ジャパンC(GI)、2008天皇賞・秋(GI)、2007年日本ダービー(GI)、2009年・2008年安田記念(GI)、2009年ヴィクトリアマイル(GI)、2006年阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)、2007年チューリップ賞(GIII)
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by Yuuichiro_K | 2019-04-03 23:59 | 天国に旅立った名馬 | Trackback | Comments(0)
2019年 03月 20日

2000年高松宮記念優勝馬キングヘイローが死亡

大変残念なニュースです。2000年高松宮記念(GI)優勝馬キングヘイロー(牡24)が、19日繋養先の新冠町・優駿スタリオンステーションで老衰のため亡くなりました。

キングヘイローのエピソードは、2005年9月12日の記事で掲載したとおり、史上最強世代と言っても過言ではない1998年クラシック世代(同期はスペシャルウィーク、グラスワンダー、エルコンドルパサー、セイウンスカイ、アグネスワールド、エアジハードなど)の実力馬として、スプリント戦から有馬記念(引退レースで4着に好走)まで様々な距離のレースに挑戦し、好走を続けてくれた名馬でした。
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皐月賞のパドック写真(撮影日1998年4月19日)です。1998年クラシック路線では、スペシャルウィーク(日本ダービー優勝)、セイウンスカイ(皐月賞、菊花賞優勝)と共に3強と呼ばれていました。

GIタイトルこそ高松宮記念の1勝にとどまりましたが、首の高い走法で豪快に追い込むスタイルは、とても個性的で、印象に残る名馬でした。

また、引退後は、種牡馬として自身同様スプリント路線で活躍した2009年スプリントGI連覇のローレルゲレイロや、2006年のオークスを勝ち、同年の最優秀3歳牝馬に選出されたカワカミプリンセスを出したのも見事でした。

最後に2005年牧場訪問の際に撮った写真をいつもより大きめのサイズで掲載します。心からご冥福をお祈りします。

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キングヘイロー(撮影日2005年8月19日・優駿スタリオンステーション)
父ダンシングブレーヴ 母グッバイヘイロー(母の父Halo)
1995年4月28日生 牡24 鹿毛 新冠・協和牧場生産 栗東・坂口正大厩舎
(通算成績)27戦6勝
(重賞勝利)2000年高松宮記念(GI)、1999年中山記念(GII)、東京新聞杯(GIII)、1997年東京スポーツ杯3歳S(GIII)
(主な産駒)ローレルゲレイロ(2009年スプリンターズS、高松宮記念)、カワカミプリンセス(2006年オークス)、メーデイア(2013年JBCレディスクラシック)


by Yuuichiro_K | 2019-03-20 23:59 | 天国に旅立った名馬 | Trackback | Comments(2)
2019年 01月 17日

ブライトライン

今日は昨年亡くなった重賞勝ち馬の写真を掲載します。2017年10月20日の室町S(OP)のレース中に発症した左第1指関節脱臼のため予後不良となり、この世を去った2013年みやこS(GIII)など重賞2勝を挙げたブライトライン君です。

ブライトラインは、2011年9月にデビュー(結果4着)、3戦目で初勝利。続く黄菊賞(500万下)を勝ちオープン入りすると、翌2013年ファルコンS(GIII)で重賞初制覇を飾りました。

4歳春に芝の短距離路線からダート短距離路線に転向すると、初戦の京葉S(OP)を3着に好走。続く麦秋S(1600万下)、マリーンS(OP)を連勝し、秋にはみやこS(GIII)を勝ち、久しぶりの重賞制覇を飾りました。
その後も2016年オアシスS(OP)を勝つなど、9歳となった昨年まで息の長い活躍を続けましたが、前述のとおり2018年室町S14着が最後のレースとなってしまいました。
今日は、ブライトライン君の写真をいつもより大きめのサイズで掲載します。遅くなりましたが、心からご冥福をお祈りします。

ブライトライン(撮影日2017年2月19日・フェブラリーS)
父フジキセキ 母シェリーズスマイル(母の父King of Kings)
2009年5月6日生 牡9 青毛 新冠・ノースヒルズマネジメント生産 栗東・鮫島一歩厩舎
(通算成績)45戦7勝
(重賞勝利)2013年みやこS(GIII)、2012年ファルコンS(GIII)
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by Yuuichiro_K | 2019-01-17 21:24 | 天国に旅立った名馬 | Trackback | Comments(0)
2019年 01月 15日

トーキングドラム

今日は昨年亡くなった重賞勝ち馬の写真を掲載します。2017年10月14日の信越S(OP)のレース中に発症した左肩甲骨々折のため予後不良となり、この世を去った2017年阪急杯(GIII)優勝馬トーキングドラム君です。

トーキングドラムは、2013年1月にデビュー(結果3着)、3戦目で初勝利。その後は短距離路線を歩み、長い間条件クラスに留まっていましたが、7歳となった2017年に新春S(1600万下)を勝つと、初の重賞挑戦だった阪急杯(GIII)を7番人気の低評価を覆し見事優勝、デビュー21戦目で悲願の重賞初制覇を飾りました。
ただ、その後は残念ながら勝ち星を挙げることはできず、前述のとおり2018年信越Sが最後のレースとなってしまいました。
今日は、トーキングドラム君の写真をいつもより大きめのサイズで掲載します。遅くなりましたが、心からご冥福をお祈りします。

トーキングドラム(撮影日2017年5月13日・京王杯スプリングC)
父キングカメハメハ 母トランシーフレーズ(母の父サンデーサイレンス)
2010年3月6日生 牡8 鹿毛 日高・下河辺牧場生産 美浦・斎藤誠厩舎
(通算成績)32戦5勝
(重賞勝利)2017年阪急杯(GIII)
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by Yuuichiro_K | 2019-01-15 22:19 | 天国に旅立った名馬 | Trackback | Comments(0)
2018年 12月 24日

ラインミーティア

今日は今年亡くなった重賞勝ち馬の写真を掲載します。蹄葉炎が悪化したため、8月2日にこの世を去った2017年アイビスサマーダッシュ(GIII)優勝馬ラインミーティア君です。

ラインミーティアは、2012年7月にデビュー(結果3着)、4戦目で初勝利。その後は一貫して1400m以下の短距離を使われ続けました。長い間条件クラスに留まっていましたが、格上挑戦で挑んだ2017年アイビスサマーダッシュで8番人気の低評価を覆して見事優勝。7歳夏に待望の初重賞制覇を飾ると、続くセントウルS(GII)もファインニードルの2着に健闘しました。
その後は残念ながら勝ち星を挙げることはできず、今年の韋駄天S(OP)8着が最後のレースとなってしまいました。彼の母の血統を辿ると名馬オグリキャップがいて、個人的にも応援していたので本当に残念なことになりました。
今日は、ラインミーティア君の写真をいつもより大きめのサイズで掲載します。遅くなりましたが、心からご冥福をお祈りします。

ラインミーティア(撮影日2017年10月1日・スプリンターズS)
父メイショウボーラー 母アラマサフェアリー(母の父オース)
2010年2月26日生 牡8 鹿毛 新冠・アラキファーム生産 美浦・水野貴広厩舎
(通算成績)42戦5勝
(重賞勝利)2017年アイビスサマーダッシュ(GIII)
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by Yuuichiro_K | 2018-12-24 22:36 | 天国に旅立った名馬 | Trackback | Comments(0)
2018年 08月 13日

2016年JBCクラシック(JpnI)優勝馬アウォーディーが急死

大変悲しいニュースです。武豊騎手との名コンビで2016年JBCクラシック(JpnI)などダート重賞5勝を挙げたアウォーディー(牡8、栗東・松永幹夫厩舎)が、8月6日に放牧先の大山ヒルズで右飛節を骨折し、予後不良となったことが判明しました。

アウォーディーは、母が天皇賞馬ヘヴンリーロマンスという良血馬で、2012年12月に芝の1800m戦でデビュー(結果4着)、5戦目で初勝利。その後、芝のレースで3勝を挙げましたが、5歳秋にダート路線に転向したのが大きな転機となりました。ダート初戦のオークランドRCT(1600万下)を7番人気の低評価を覆して快勝すると、続くシリウスS(GIII)で早くもダート重賞初制覇を飾りました。

翌2016年(6歳時)は彼の全盛期で、名古屋大賞典(JpnIII)、アンタレスS(GIII)、日本テレビ盃(JpnII)、JBCクラシック(JpnI)を制し、一気にダート界のトップホースに駆け上がると、その後もチャンピオンズC(GI)2着、東京大賞典(GI)2着と好走。1度も連対を外さない大活躍の1年となりました。その後は年齢的なものからか、勝利を挙げることはできませんでしたが、2年続けて挑戦したドバイワールドC(首G1)で5着と6着に健闘するなど、国内外で息の長い活躍を続けていました。

また、ジャングルポケット産駒のダート馬としては最高傑作といえる存在で、種牡馬としての活躍も期待していただけに本当に残念なことになりました。

最後に今日は、アウォーディー君の写真をいつもより大きめのサイズで掲載します。心からご冥福をお祈りします。

アウォーディー(撮影日2018年2月18日・フェブラリーS)
父Jungle Pocket 母Heavenly Romance(母の父Sunday Silence)
2010年5月10日生 牡8 鹿毛 アメリカ・North Hills Management生産 栗東・松永幹夫厩舎
(通算成績)42戦10勝
(重賞勝利)2016年JBCクラシック(JpnI)、日本テレビ盃(JpnII)、アンタレスS(GIII)、名古屋大賞典(JpnIII)、2015年シリウスS(GIII)
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ダート転向後は一貫してパートナーだった武豊騎手。抜け出すとソラを使うところがあるなど気性的に難しいアウォーディーを上手く御していました。
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フェブラリーSは1度だけの参戦でしたが、会えて本当に良かったです。今はただどうか安らかに眠ってください。


by Yuuichiro_K | 2018-08-13 22:28 | 天国に旅立った名馬 | Trackback | Comments(0)
2018年 05月 21日

2000年無傷の重賞8連勝&古馬中長距離GI完全制覇の大偉業は永遠に、名馬テイエムオペラオー逝く

アーモンドアイの二冠達成で盛り上がった昨日、大変悲しいニュースが飛び込んできました。

和田竜二騎手との名コンビで2000年に史上初めて同一年の古馬中長距離GIを完全制覇するなどGI7勝を挙げ、顕彰馬にも選出された歴史的名馬テイエムオペラオー(牡22)が、5月17日に心臓麻痺のため急死しました。

テイエムオペラオーは、1998年8月に芝1600mでデビュー(結果2着)。直後に骨折するアクシデントがありましたが、骨折休養明け2戦目ダート1800mの未勝利戦で初勝利を挙げると、続くゆきやなぎ賞(500万下)、毎日杯(GIII)を共に圧勝し重賞初制覇。
この時点でクラシック第一次登録がなかったため、追加登録料500万円を払って皐月賞(GI)に出走すると、後方から大外一気の末脚を繰り出し見事優勝。4連勝でGI初制覇を飾りました。
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皐月賞のパドック写真(撮影日1999年4月18日)です。初めて見たパドックでしたが、落ち着き十分、好馬体と力強い歩様に目を奪われ、一目惚れしてしまいました。当時はまだ伏兵馬扱いで単勝は11.1倍、複勝は3.1倍もつきました。

その後の3歳クラシック路線は、3強と言われたライバルであるアドマイヤベガ(日本ダービー優勝)、ナリタトップロード(菊花賞優勝)に遅れをとり、ダービー3着、菊花賞2着と惜敗が続きましたが、暮れの有馬記念(GI)ではグラスワンダー、スペシャルウィークに次ぐ3着に好走。この年の最優秀3歳牡馬に選出されました。

そして、明け4歳となったテイエムオペラオーは完全に本格化、空前絶後の破竹の快進撃で重賞を勝ち続けました。京都記念(GII)、阪神大賞典(GII)、天皇賞・春(GI)、宝塚記念(GI)、京都大賞典(GII)、天皇賞・秋(GI)、ジャパンC(GI)、有馬記念(GI)と重賞8連勝。しかも全て1番人気に応えての勝利。史上初めて、そして現在も唯一無二の同一年古馬中長距離GI完全制覇の大偉業を達成しました。

5歳時は天皇賞(春)と繰り上がり優勝の京都大賞典の2勝にとどまったものの、宝塚記念、天皇賞(秋)、ジャパンCを2着に好走。ラストランの有馬記念は5着に敗れましたが、2年続けて古馬中長距離路線を休むことなく最後まで走り続けたのは本当に素晴らしかったです。なお、獲得賞金は、昨年キタサンブラックに抜かれるまではJRA史上1位だった18億3518万9,000円、世界の賞金王(当時)にも輝きました。
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個人的にもテイエムオペラオーには沢山の的中馬券をプレゼントしてもらいました。2着はメイショウドトウが多かったですねえ。

なお、引退後は種牡馬入りしたものの、現時点で自身を越えるような活躍馬を出すことができなかったのは本当に残念でした。しかし、競争馬としては、とてもタフで勝負強かったテイエムオペラオー、君は20世紀最後に現れた愛しのサラブレッドでした。沢山の感動をありがとう!どうか安らかに眠ってください、心からご冥福をお祈りします。

テイエムオペラオー(撮影日2001年10月28日・天皇賞・秋)
父オペラハウス 母ワンスウエド(母の父Blushing Groom)
1996年3月13日生 牡22 栗毛 浦河・杵臼牧場生産 栗東・岩元市三厩舎
(通算成績)26戦14勝
(重賞勝利)2001・2000年天皇賞・春(GI)、2000年有馬記念(GI)、ジャパンC(GI)、天皇賞・秋(GI)、宝塚記念(GI)、1999年皐月賞(GI)、2001年・2000年京都大賞典(GII)、2000年阪神大賞典(GII)、京都記念(GII)、1999年毎日杯(GIII)
(主な産駒)テイエムトッパズレ(東京ハイジャンプほか)、テイエムエース(東京ハイジャンプ)
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by Yuuichiro_K | 2018-05-21 23:59 | 天国に旅立った名馬 | Trackback | Comments(0)
2018年 04月 27日

日本競馬史上屈指の名馬スペシャルウィークが死亡

大変残念なニュースです。史上空前のハイレベル世代のダービー馬で、古馬になって天皇賞春秋連覇、ジャパンCを制覇した日本競馬史に残る名馬であり、種牡馬としても大成功を収めたスペシャルウィーク(牡23)が、今日夕方、繋養先の日高大洋牧場で転倒による事故のため急死しました。

スペシャルウィークのエピソードは、2005年8月26日の記事や2007年2月7日の記事にも掲載したとおり、無敗の三冠馬ディープインパクト登場前までは、大種牡馬サンデーサイレンスの最高傑作と呼んでも差し支えのない、クラシック~古馬中長距離の王道路線を強力なライバル馬相手に主役として輝き続けた稀代の名馬でした。

スペシャルウィークは生まれて5日後に母のキャンペーンガールが他界する不幸がありましたが、人に世話をされることで人懐こい性格に育ったそうです。そのためか、レースでイレ込む場面はほとんどなかったです。パドックはいつも威風堂々、大変落ち着いて周回していました。

スペシャルウィークの同世代は史上空前のハイレベル世代と紹介しましたが、皐月賞、菊花賞を共に逃げ切った稀代の逃げ馬セイウンスカイ。ジャパンC、フランスのサンクルー大賞典(仏G1)を勝ち、凱旋門賞で日本馬初の2着に好走し日本馬史上最高レイティングを与えられたエルコンドルパサー。朝日杯3歳Sレコード勝ち、スペシャルウィークを春秋グランプリで2着に破るなどグランプリ3勝を挙げたグラスワンダー。春秋マイルGI連覇のエアジハードなど、歴史に残る実力馬がゴロゴロいたとんでもない世代でした。
彼ら以外にも、春秋JRAダートGI連覇のウイングアロー、クラシック路線では惜敗続くも高松宮記念を勝ったキングヘイロー、海外スプリントGIを勝ったアグネスワールドなどもいました。

スペシャルウィークは、そんな強力なライバル達に苦杯を喫する場面もありましたが、それをはねのけて、本格化した4歳時にはタマモクロス以来となる史上2頭目の天皇賞春秋連覇、ジャパンCでこの年の世界最高レイティングホース・凱旋門賞馬モンジューを完封する勝利、ラストランの有馬記念もグラスワンダーとわずか4センチ差という勝ちに等しい負けという名勝負(このレースは、自分が今まで見てきた中で1番の名勝負です。残り50mでツルマルツヨシ、テイエムオペラオー、グラスワンダー、スペシャルウィークが横一線になった感動は、今でも忘れられません)を演じるなど、王道路線を歩み続け、しっかり結果も残す素晴らしい活躍を見せてくれました。

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世界のモンジューを完封して優勝したジャパンCの勇姿です。(撮影日1999年11月28日・ジャパンC)

また、引退後は種牡馬として、GI6勝の女傑ブエナビスタを筆頭に、日米オークス馬のシーザリオ、菊花賞馬トーホウジャッカルといった、自身同様芝の中長距離路線の強豪を輩出しただけでなく、東京大賞典馬ローマンレジェンド、帝王賞馬ゴルトブリッツと2頭のダートGI馬を出すなど活躍しました。

種牡馬は昨年2月に引退していましたが、まだまだ元気でいてほしかったです。早すぎる死は、ただただ残念の一言です。
最後に今日は2004年の牧場見学であった時の写真をいつもより大きめのサイズで掲載します。素晴らしい走りを見せてくれて、本当にありがとう!心からご冥福をお祈りします。

スペシャルウィーク(撮影日2004年8月22日・社台スタリオンステーション)
父サンデーサイレンス 母キャンペーンガール(母の父マルゼンスキー)
1995年5月2日生 牡23 黒鹿毛 門別・日高大洋牧場生産 栗東・臼井寿昭厩舎
(通算成績)17戦10勝
(重賞勝利)1998年日本ダービー(GI)、1999年天皇賞春(GI)、天皇賞秋(GI)、ジャパンC(GI)、1999年阪神大賞典(GII)、AJC杯(GII)、1998年京都新聞杯(GII)、弥生賞(GII)、きさらぎ賞(GIII)
(主な産駒)ブエナビスタ(ジャパンCほか)、シーザリオ(オークスほか)、トーホウジャッカル(菊花賞)、ローマンエンパイア(東京大賞典ほか)、ゴルトブリッツ(帝王賞ほか)
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とても人懐こくて、すぐに近づいてきてくれました。

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そして、堂々ポーズ!強いけど、人懐こい本当に可愛い名馬でした。どうかシーザリオやブエナビスタ、後継種牡馬を通じて後世に血を広げてもらいたいと思います。


by Yuuichiro_K | 2018-04-27 23:59 | 天国に旅立った名馬 | Trackback | Comments(0)