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愛しのサラブレッド写真館 

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2007年 04月 29日

これが二冠馬の意地と誇り、天皇賞はメイショウサムソンが激戦を制す!

今日、京都競馬場で行われた天皇賞・春(4歳上牡牝、GI・芝3200m)は、石橋守騎手騎乗の2番人気メイショウサムソンが、中団待機策から2周目4角手前でしかけて早めに先頭に立つと、外から伸びたエリモエクスパイア、内を突いたトウカイトリックの追撃をしのぎ、優勝しました。

☆天皇賞・春結果
1着△メイショウサムソン(石橋守)3’14’1(良)
2着  エリモエクスパイア(福 永) ハナ
3着◎トウカイトリック   (池 添) クビ
4着○アイポッパー    (安藤勝) 1/2
5着△トウショウナイト  (武士沢)1 1/4

二冠馬の意地と誇りをみせたメイショウサムソンの素晴らしい走りでした。レースは、ユメノシルシが前半1000m60.3秒のハイペースで逃げましたが、石橋守騎手とメイショウサムソンは、慌てず騒がずじっくり中団で脚をためる落ち着いたレース運びを見せました。そして、馬の力を信じていたのでしょう、4コーナー手前から積極的に動いて直線入り口で先頭に立つと、後方から追い上げたエリモエクスパイアに一旦は交わされながらも、持ち前の勝負根性で再び差し返し、激戦を制しました。また、勝ちタイムの3’14’1は、昨年のディープインパクトのレコードに次ぐ、史上2位の好時計で素晴らしい内容の勝利でした。

2着のエリモエクスパイアの激走は驚きました。しかし、ダイヤモンドS(2着)のパドックでは、大変良く見えた馬で、急成長していたのでしょう。決してフロックではないと思います。期待したトウカイトリックは3着。上がり34.4秒の末脚で、いったんは直線で内を抜け出す見せ場十分の走りでした。一方、1番人気のアイポッパーはスタート後手を踏んでしまった影響もありましたが、あまりに位置が後ろ過ぎました。最後の脚はメンバー中最速の34.2秒と、素晴らしいものがあっただけに、悔しい敗戦だと思います。

それにしても、メイショウサムソンは、クラシック二冠馬でありながら、1番人気をGI未勝利のアイポッパーに譲ったのは屈辱だったと思います。しかし、クラシックホースに相応しい見事な走りをみせてくれました。パートナーの石橋守騎手も馬の力を信じた素晴らしい騎乗だったと思います。本当におめでとうございました!

メイショウサムソン(撮影日2006年12月24日有馬記念)
父オペラハウス 母マイヴィヴィアン(母の父ダンシングブレーヴ)
2003年3月7日生 牡4 鹿毛 浦河・林孝輝生産 栗東・高橋成忠厩舎(有馬記念当時は栗東・瀬戸口勉厩舎)
17戦8勝(2007年4月29日現在)
(重賞勝利)2007年天皇賞・春(GI)、2006年日本ダービー(GI)、皐月賞(GI)、2007年大阪杯(GII)、2006年スプリングS(GII)
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☆今日のニュース
「クイーンエリザベス2世C(香港GI)挑戦のアドマイヤムーンは追い込み届かず3着惜敗」
今日、香港・シャティン競馬場で行われたクイーンエリザベス2世C(3歳上、香GI・芝2000m)は、M.キネーン騎手騎乗の3番人気ビバパタカ(騸5、香港・J.ムーア厩舎)が、中団追走から直線で抜け出し、2着の2番人気ヴェンジャンスオブレインに1 3/4馬身差をつけて優勝しました。勝ちタイムは2’01’9(良)。1番人気に推された武豊騎手騎乗のアドマイヤムーンは後方2番手から直線大外を追い込むも、2着とクビ差の3着に敗れました。アドマイヤムーンは、遅い流れとなったことで、追い込むには辛い展開となりましたが、それでも良く伸びてきたと思います。しかし、海外GI連勝ならず残念でした。


「スイートピーSは、スマートカスタムが接戦を制し、いざオークスへ」
今日、東京競馬場で行われたオークストライアル・スイートピーS(3歳牝オープン、芝1800m)は、柴山雄一騎手騎乗の6番人気スマートカスタム(牝3、栗東・大久保龍志厩舎)が好位から早めに先頭に立つと、追い上げたラブカーナをハナ差抑えて優勝しました。勝ちタイムは1’47’1(良)。上位2頭はオークス(GI)の優先出走権を得ました。勝ったスマートカスタムは父マンハッタンカフェ 母フロムファースト(母の父ドクターデヴィアス)という血統、通算成績10戦2勝となりました。

by Yuuichiro_K | 2007-04-29 22:57 | レース回顧 | Trackback | Comments(0)


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