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愛しのサラブレッド写真館 

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2007年 01月 21日

AJC杯、平安S回顧

「AJC杯(GII)は、マツリダゴッホ(牡4)が5馬身差の圧勝で初重賞制覇!」
今日、中山競馬場で行われたAJC杯(4歳上、GII・芝2200m)は、横山典弘騎手騎乗の2番人気マツリダゴッホが好位追走から4角で2番手に上がると、直線入り口で逃げたインティライミを捕らえ、そのまま後続を突き放し、最後方から追い込んだ2着のインテレットに5馬身差をつけて圧勝しました。

☆AJC杯結果
1着◎マツリダゴッホ  (横山典)2’12’8(良)
2着  インテレット    (後 藤)  5
3着  シルクネクサス  (松 岡) 3/4
4着○ インティライミ   (柴田善) クビ
5着  ジャリスコライト (北村宏) ハナ


勝ったマツリダゴッホは、これまで折り合いに難しいところがありましたが、今日はインティライミが大逃げを打ったこともあり、実にスムーズな競馬で直線は独走、持てる力を出し切っての圧勝劇となりました。この勝ちっぷりなら今後も期待大です。なお、国枝栄厩舎は、現役45人目となるJRA通算400勝、鞍上の横山典弘騎手も重賞通算90勝と区切りの勝利となりました。共におめでとうございました!

2着のインテレットはスタートで出遅れたこともあり、そのまま後方待機。じっくり脚をためて最後は大外を伸びてきました。シルクネクサスも中団からいい脚を使って惜しい3着。一方、1番人気のインティライミは、1000m通過60.2秒と平均ペースで上手く逃げたように見えたものの、実際は終始力んだ走り。そこからペースを落とせずに1600m通過1’35’8、1800m通過1’47’8と鞍上の柴田善臣騎手も抑え切れない暴走となりました。直線半ばで一杯になるのも当然の4着敗退でした。

今日のレースは、マツリダゴッホの強さだけが光った一戦と言えるでしょう。中山金杯を圧勝したシャドウゲイトに続き、関東にまた新たな新星が誕生したのは良かったと思います。


マツリダゴッホ(撮影日2006年12月10日・冬至S)
父サンデーサイレンス 母ペイパーレイン(母の父Bel Bolide)
2003年3月15日生 牡4 鹿毛 静内・岡田スタッド生産 美浦・国枝栄厩舎
10戦5勝(2007年1月21日現在)
(重賞勝利)2007年AJC杯(GII)
AJC杯、平安S回顧_b0015386_014438.jpg

叔父に菊花賞馬ナリタトップロードを持つ良血馬の本格化。今後が本当に楽しみです。


「平安S(GIII)は、伏兵メイショウトウコン(牡5)が鮮やかな追い込みで初重賞制覇」
今日、京都競馬場で行われた平安S(4歳上、GIII・ダート1800m)は、石橋守騎手騎乗の9番人気メイショウトウコンが後方2番手から直線外から追い込んで、優勝しました。

☆平安S結果
1着 メイショウトウコン (石橋守)1’51’0(良)
2着 サンライズバッカス(安藤勝) アタマ
3着 シャーベットトーン (菊沢隆)1 1/4
4着 タイキエニグマ   (福 永) アタマ
5着 サカラート      (武 豊) 1/2


勝ったメイショウトウコンは、これまでダート戦は4戦3勝、2着1回と連対率100%の成績でしたが、初の重賞挑戦ということもあり、人気の盲点でした。それにしてもエイシンラージヒルが刻んだ逃げは前半1000m62.2秒のスローペース。前残りの展開になるはずなのに、後方2番手にいたメイショウトウコンが差し切ったのですから見事な末脚だったと思います。

2着のサンライズバッカスは惜しい2着でした。初の京都コースでしたが、彼は早い時計の出るダートが向いているようです。後方待機から馬群を割って良く伸びてきました。

一方、1番人気のフィールドルージュは後方から伸びきれず6着に敗れました。JCダート(GI)3着の実力馬ですが、休みなく使われてきた疲れもあったのかもしれません。賞金的に本番のフェブラリーS(GI)出走が厳しくなる痛い敗戦となりました。


メイショウトウコン
父マヤノトップガン 母ルナースフィア(母の父ジェイドロバリー)
2002年4月7日生 牡5 黒鹿毛 新冠・新冠橋本牧場生産 栗東・安田伊佐夫厩舎
23 戦5勝(2007年1月21日現在)
(重賞勝利)2007年平安S(GIII)

by Yuuichiro_K | 2007-01-21 23:58 | レース回顧 | Trackback | Comments(2)
Commented by kozou_17 at 2007-01-22 13:18
マツリダゴッホは見事な勝ちっぷりでしたね。いかに展開が向いたとはいえ、4コーナーからのスパートで後続を突き放すっていうのは強いです。春はどっちの路線に向かうんですかね。体型的にはマイラーっぽい感じがしますが、最近は長距離戦も変わってきて、ステイヤー向きなレースにならないこともありますからね。どちらにしても楽しみな一頭ですね。
Commented by Yuuichiro_K at 2007-01-22 23:26
☆Kozouさん
マツリダゴッホの勝ちっぷりは本当に鮮やかでしたね。今後については、折り合いに難がある馬なので、距離が伸びると不安もありますが、まだまだ成長を続けているだけに、マイル~中距離路線でも天皇賞路線でも好勝負をしてくれると期待しています。


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