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2007年 01月 06日

東西金杯は波乱のスタート、共に関東馬が逃げ切る

「中山金杯(GIII)は、シャドウゲイト(牡5)が圧巻の逃げ切り」
2007年の中央競馬の開幕を飾る中山金杯(GIIIハンデ・芝2000m)は、34年振りとなる雨の中行われ、田中勝春騎手騎乗の3番人気シャドウゲイトが早め先頭から直線で後続を突き放して7馬身差をつけて圧勝しました。

☆中山金杯結果
1着○シャドウゲイト  (田中勝)2’02’4(重)
2着  アサカディフィート(小 牧) 7
3着△ブラックタイド   (後 藤) 1/2
4着  ロジック       (内田博) 2
5着△フォルテベリーニ (中 舘)1 3/4

とにかくシャドウゲイトの強さばかりが目立った一戦でした。シャドウゲイトは、逃げたワンモアチャッターの2番手につけると3コーナー過ぎでワンモアチャッターを交わして早々と先頭に立ち、直線は独走。最後は7馬身差をつけて圧勝しました。前走の1000万特別勝ちも鮮やかな逃げ切りでしたが、重馬場だったとはいえ、オープン馬相手に同じように圧勝したのには驚きました。展開が向いたこともありますが、父は春の天皇賞馬(イングランディーレ)を出しているホワイトマズルということで、春の天皇賞に向けて楽しみな馬が出てきました。

2着には、3年前の覇者、9歳の古豪アサカディフィートが最後方から外を伸び、見事2年連続通算3度目の中山金杯連対を果たしました。昨日の予想では、過去7歳以上の馬は中山金杯で苦戦する傾向があることから軽視したのですが、彼に謝らなければいけませんね。とはいえパドックの雰囲気はなかなか良く見えました。(イレこみ気味だったグロリアスウィークの代わりに馬券を買ったほど)伸び悩んだ後続勢の中では出色の伸び脚で、まだまだ力があるところを見せてくれました。

3着のブラックタイドは唯一勝ち馬に追いすがったものの、最後は一杯になってアサカディフィートに差されてしまいました。しかし、見せ場は十分で良馬場で見直したいです。

期待したトウショウシロッコは、またもスタートで出遅れ。レースの流れに乗れませんでした。その他人気を集めたマヤノライジン、ワンモアチャッター、グロリアスウィークなどは重馬場に脚を取られたのか、いいところがありませんでした。総じて馬場に泣かされた感じがしました。


シャドウゲイト(撮影日2005年10月23日菊花賞)
父ホワイトマズル 母ファビラスターン(母の父サンデーサイレンス)
2002年3月23日生 牡5 黒鹿毛 千歳・社台ファーム生産 美浦・加藤征弘厩舎
16戦5勝(2007年1月6日現在)
(重賞勝利)2007年中山金杯(GIII)
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「京都金杯(GIII)は、マイネルスケルツィ(牡4)が鮮やかに逃げ切る」
6日、京都競馬場で行われた京都金杯(GIIIハンデ・芝1600m)は、柴田善臣騎手騎乗の7番人気マイネルスケルツィがスタートからハナを奪うと、直線に入っても脚色衰えることなく、そのまま逃げ切りました。

☆京都金杯結果
1着 マイネルスケルツィ(柴田善)1’33’9(稍重)
2着 エイシンドーバー (蛯 名)  1 1/4
3着 サクラメガワンダー(岩 田)  ハナ
4着 マルカシェンク   (赤 木)  1/2
5着 スズカフェニックス ( 幸 )  アタマ


マイネルスケルツィは好スタートから前半1000m59.0秒の平均ペースで後続を引き付ける形の逃げを打ちましたが、直線もしっかり伸び、ぴったりマークしていたサクラメガワンダーの追撃を難なく押さえ込んでそのまま逃げ切ったのはお見事でした。これまでは、安定した走りを見せながら、もうワンパンチ足りない競馬が続いていましたが、今日は積極的な競馬で見事栄冠を掴みました。なお、京都金杯の名称となってから関東馬が勝ったのは史上初、また鞍上の柴田善臣騎手も史上初の東西金杯優勝ジョッキーとなりました。

2着は、直線でマイネルスケルツィに追いすがったサクラメガワンダーが粘るところをゴール直前で外から伸びたエイシンドーバーが届きました。前走準オープン勝ちの勢いそのままに今日も中団からいい脚を使って伸びてきました。

4着のマルカシェンクは、逃げた前走から一転、最後方待機から上がり34.1秒の鋭い末脚を見せて見所がありました。一方1番人気のキンシャサノキセキは道中、安藤勝己騎手の腰が上がってしまうほど掛かってしまったのが響いたようで6着に敗れました。また、阪神C優勝で短距離適性を示したはずの3番人気フサイチリシャールは、好位からスムーズな競馬を見せたものの直線伸びきれず13着に終わりました。目に見えない疲れがあったのかわかりませんが、何とも不可解な大敗でした。


マイネルスケルツィ(撮影日2006年5月7日NHKマイルC)
父グラスワンダー 母アラデヤ(母の父Machiavellian)
2003年2月17日生 牡4 鹿毛 様似・富田恭司生産 美浦・稲葉隆一厩舎
13戦4勝(2007年1月6日現在)
(重賞勝利)2006年ニュージーランドトロフィー(GII)、2007年京都金杯(GIII)
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by Yuuichiro_K | 2007-01-06 23:58 | レース回顧 | Trackback | Comments(0)


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