2006年 11月 26日
今日、東京競馬場では、海外遠征からの復帰戦となるディープインパクト、ハーツクライ、欧州年度代表馬ウィジャボード、今年のクラシックを沸かせた3歳のトップホースらが出走し、非常にハイレベルのメンバーが集まった最強馬決定戦・ジャパンC(GI)が行われました。そんなキラ星の如く集まった名馬の中で、最も人気を集めたのは、やはりディープインパクトでした。 単勝1.3倍の圧倒的人気に推された武豊騎手騎乗のディープインパクトは、最後方待機からレースを進めると、残り800mから進出を開始、直線は馬場の外に持ち出すと、昨年のダービーを再現する豪快な末脚を繰り出して快勝しました。 ☆ジャパンC結果 1着◎ディープインパクト(武 豊)2’25’1(良) 2着△ドリームパスポート(岩 田) 2 3着△ウィジャボード (デットーリ)1/2 4着△コスモバルク (五十嵐) 1 5着 フサイチパンドラ (福 永)1/2 レースは、コスモバルクが前半1000mを61.1秒のやや遅いペースで逃げると、離れた2番手にトーセンシャナオーが続き、ハーツクライが3番手、その直後をフサイチパンドラ、ドリームパスポート、メイショウサムソンの3歳勢とスウィフトカレントが中団を形成、ウィジャボードは後方2番手、そしてディープインパクトは最後方からの競馬となりました。スローな流れにも関わらずディープインパクトは残り800m過ぎまで最後方にいましたが、やはり役者が違いました。4コーナーあたりから徐々に進出を開始すると場内は大歓声!直線大外に持ち出すと、あっという間に馬群を交わし、上がり33.5秒の次元の違う末脚で大外を駆け抜けました。ダービーを再現したような危なげのない実に強い、そして魅せる競馬でした。凱旋門賞失格の鬱憤を見事に晴らす、最強馬に相応しい圧勝劇でした。 2着は最内を突いたドリームパスポート。菊花賞レコードのクビ差2着は伊達ではありませんでした。今や二冠馬メイショウサムソンよりも実力は上といってよいでしょう。ディープ相手に2馬身差に食い下がったのは僕の想像以上に強いと思わせるものでした。 3着のウィジャボードも後方待機から上がり33.9秒の末脚を見せたは立派でした。牝馬らしい切れ味で欧州年度代表馬の実力を見せてくれました。 逃げたコスモバルクは4着、直線半ばまで良く粘っていました。次走、直線の短い中山の有馬記念ならチャンス十分でしょう。フサイチパンドラの5着は超一流馬相手に健闘しました。逆にメイショウサムソンはちょっと不甲斐ない6着。また、残念だったのが2番人気のハーツクライで、なんとディープインパクトから2.6秒も離された10着に大敗してしまいました。パドックは、落ち着いていたものの、後脚の踏み込む力が感じられず正直あまり良く見えませんでしたが、これほど大敗するとは驚きました。こちらは今後が心配になる結果でした。 今日は、見事日本最強を証明した英雄・ディープインパクト君を掲載します。 パドックは、昨年のダービーの時のように、ちょっと小走りになる場面もあるなど、宝塚記念の時よりも気合を表に出していました。 武豊騎手は、インタビューでディープは楽しんで走ってくれたとコメントしていました。彼本来の走りができたようです。 レース後、大歓声が武豊騎手、池江調教師ら関係者を迎えました。「ありがとう」「おめでとう」そんな声が数多く耳に届きました。 ただ勝つだけではない、ファンタスティックな走りを見せてくれて、本当に感動しました。 最後のレースとなる有馬記念も素晴らしい走りを見せてください。今日は、本当におめでとうございました! ディープインパクト 父サンデーサイレンス 母ウインドハーヘア(母の父Alzao) 2002年3月25日生 牡4 鹿毛 早来・ノーザンファーム生産 栗東・池江泰郎厩舎 13戦11勝(2006年11月26日現在) (重賞勝利)2006年ジャパンC(GI)、天皇賞・春(GI)、宝塚記念(GI)、2005年日本ダービー(GI)、皐月賞(GI)、菊花賞(GI)、2006年阪神大賞典(GⅡ)、2005年神戸新聞杯(GⅡ)、弥生賞(GⅡ)
by Yuuichiro_K
| 2006-11-26 21:20
| 06年GI優勝馬写真
|
Trackback
|
Comments(4)
Commented
by
kozou_17 at 2006-11-27 12:03
いやー、強かったですね。あの馬場で33秒台の末脚ですからね。
ウィジャボードは4コーナー出口での行き脚の悪さが敗因でしょうね。あそこでスパッと良い位置につけられれば2着はあったでしょう。そういえば、テイエムオペラオーはその4コーナー出口での脚が素晴らしかったなと思い出しました。 ドリームパスポートは想像通り2着でした(笑)。来年はどこかでチャンスがあるでしょうね。 そしてやはりハーツクライは心配です。ま、逆にあれだけ負けたのははっきりした敗因があったか、走る気がなかったか。気合いが入ってくれば違うかもしれません。有馬に期待です。
0
Commented
by
Yuuichiro_K at 2006-11-28 00:38
☆Kozouさん
おっしゃるとおり、ディープインパクトは強かったです!見事な追い込みでした。いいもん見させてもらいました。 他の有力馬もハーツクライを除いて、大体実力は出し切ったと思いました。そのハーツクライは、一部報道で引退の話が出ています。敗因が喉鳴りだとすれば簡単に直るものではありませんし、引退も仕方がないのかなあ。海外で見せた強さをもう一度日本で見たかったのですが。。。。とても残念です。
Commented
by
goer17 at 2006-11-30 19:14
はじめまして!
私も競馬の写真撮っています。 特にディープはデビューした頃からファンだったので、今回のJCは本当に嬉しいです(*^▽^*) 競馬やってて本当によかったぁ~と心の底から思いました。。 しかしJC,スゴイ人でしたよね。。 有馬はもっと凄いことになりそうなので、今から怖いです(^^;)
Commented
by
Yuuichiro_K at 2006-12-01 01:27
☆goer17さん
はじめまして、このたびは当ブログにご訪問&コメントありがとうございました。ジャパンCは観戦に行かれたんですね、改装工事の中、12万人が集まり本当に凄い混雑でしたね。それにしても、ディープ君は強い競馬を見せてくれて本当に良かったです。次の有馬記念が彼のラストランということで、有馬記念は今回以上の混雑で大変なことになりそうですが、ぜひとも最後の勇姿を焼き付けたいですね。お互い頑張りましょう^^; また、goer17さんのブログも訪問させていただきました。馬だけじゃなく色々な動物の大きな写真が沢山あって、楽しませていただきました。もちろんサラブレッドの写真もレース中のカットが綺麗に撮れていて素晴らしかったです。僕はレース中の写真を撮るのは苦手なんで、見習いたいくらいです^^。また、今後ともお気軽にコメントください。 |
アバウト
カレンダー
カテゴリ
全体 ごあいさつ 05年牧場写真 04年牧場写真 天国に旅立った名馬 懐かしの名馬 24年GI優勝馬写真 24年GII・GIII優勝馬写真 23年GI優勝馬写真 23年GII・GIII優勝馬写真 22年GI優勝馬写真 22年GII・GIII優勝馬写真 21年GI優勝馬写真 21年GII・GIII優勝馬写真 20年GI優勝馬写真 20年GII・GIII優勝馬写真 19年GI優勝馬写真 19年GII・GIII優勝馬写真 18年GI優勝馬写真 18年GII・GIII優勝馬写真 17年GII・GIII優勝馬写真 17年GI優勝馬写真 16年GI優勝馬写真 16年GII・GIII優勝馬写真 15年GI優勝馬写真 15年GII・GIII優勝馬写真 14年GII・GIII優勝馬写真 14年GI優勝馬写真 13年GI・GII優勝馬写真 12年GI優勝馬写真 12年GII・GIII優勝馬写真 11年GI優勝馬写真 11年GII・GIII優勝馬写真 10年GI優勝馬写真 10年GII・GIII優勝馬写真 09年GI優勝馬写真 09年GII・GIII優勝馬写真 08年GI優勝馬写真 08年GII・GIII優勝馬写真 07年GI優勝馬写真 07年GII・GIII優勝馬写真 06年GI優勝馬写真 06年GII・GIII優勝馬写真 05年GI優勝馬写真 05年GII・GIII優勝馬写真 04年GI優勝馬写真 04年GII・GIII優勝馬写真 パドック写真 引退式写真 データ予想 パドックレポート(馬券記録) レース回顧 データ予想結果分析 コロナ時代の競馬場風景 ありがとう岡部幸雄騎手 さようなら名ジョッキー ジョッキーマスターズ 競馬雑談 プロフィール 以前の記事
フォロー中のブログ
最新のコメント
リンク
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧
|
ファン申請 |
||