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愛しのサラブレッド写真館 

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2006年 04月 08日

ニュージーランドT、阪神牝馬S回顧

「ニュージーランドT(GⅡ)は、マイネルスケルツィが人気に応え快勝」
NHKマイルC(GI)のトライアル、ニュージーランドT(GⅡ)は、柴田善臣騎手騎乗の1番人気マイネルスケルツィが、好位から楽に抜け出して快勝しました。

☆ニュージーランドトロフィー結果
1着 マイネルスケルツィ(柴田善)1’33’5(良)
2着 ファイングレイン  (横山典) 3/4
3着 ロジック       (内田博) 1/2
4着 アポロノサトリ    (吉田隼) クビ
5着 リザーブガード    (松 岡) 1/2

レースは、クレスコワンダーが大きく出遅れいきなり圏外に。ファイングレインが果敢にハナを奪い他馬を引きつける逃げをうちました。マイネルスケルツィは、最内枠からのスタートということもあり、ごちゃついた所に入って前半は若干かかるところもありました。しかし、楽に先団に取り付くと、直線に入ってからは手ごたえ十分に内から抜け出して、着差以上に強い内容の勝利でした。マイネルスケルツィは、前走の黄梅賞に続くマイル戦の勝利。血統的にも母の父が短距離血統のMachiavellianということもあり、このくらいの距離がぴったりといった感じで、次の本番も楽しみになりました。ただ、NHKマイルCではなく、ダービーに向かうプランもあるようです。

2着は逃げて良く粘った7番人気のファイングレイン。ここ2戦は重賞で差す競馬をしたものの、見せ場なく敗れていましたが、デビューから2連勝した先に行く競馬で、本来の力を出しきりました。マイル戦で逃げて連を確保するというのは力がなければできないことです。惜しくも敗れましたが、こちらも今後が楽しみな好内容でした。

2番人気のロジックは、最後の最後に差してきましたが3着まで。重賞でいつも堅実な競馬ができる馬ですが、勝ちきるにはもう一つパンチ不足という感じです。

3番人気のドラゴンウェルズは、調教の動きが良かったので注目していましたが、パドックはちょっとイレこみ気味で、レースも最後の直線で力尽きてしまいました。また、ファルコンSの覇者、タガノバスティーユはいつもどおり馬群の最後方からレースを進めましたが、大外から伸びかけたものの前が止まらず完敗でした。血統的に距離が伸びて良いと思っていましたが、現状スプリントの差し馬なのかもしれません。


マイネルスケルツィ(写真、2005年10月9日新馬戦)
父グラスワンダー 母アラデヤ(母の父Machiavellian)
2003年2月17日生 牡3 鹿毛 様似・富田恭司生産 美浦・稲葉隆一厩舎
7戦3勝(2006年4月8日現在)
(重賞勝利)2006年ニュージーランドトロフィー(GⅡ)
ニュージーランドT、阪神牝馬S回顧_b0015386_16371385.jpg

この日はジャリスコライトの2着に惜敗。今日のパドックは、とても落ち着いて堂々と周回していて、成長を感じました。


「阪神牝馬S(GⅡ)は、ラインクラフトが完勝」
ラインクラフトとエアメサイア。昨年の牝馬クラシックの好敵手の対決が注目された一戦は、やはりその2頭が1、2着を占めました。しかし、この距離での実力は遥かにラインクラフトがエアメサイアを凌駕していました。

☆阪神牝馬S結果
1着 ラインクラフト   (福 永)1’21’2(良)
2着 エアメサイア    (武 豊)  3
3着 スナークスズラン (小牧太) 3 1/2
4着 アズマサンダース(藤 岡)  クビ
5着 ジェダイト      (四 位) 1/2

ラインクラフトは好位から直線早めに先頭に立つと、後続を突き放す一方の完勝でした。
この距離で3馬身差は決定的な差と言ってよいでしょう。女王スイープトウショウが故障で出ないとなれば、本番のヴィクトリアマイル(GI)は、ラインクラフトが主役を務めることになりそうです。2着のエアメサイアも完璧な競馬をしたと思うのですが、1400Mはこの馬にとって距離が短いようです。あと200M伸びた本番で、どこまでラインクラフトに迫れるか注目したいですね。

ラインクラフト(写真2005年5月8日NHKマイルC)
父エンドスイープ 母マストビーラヴド(母の父サンデーサイレンス)
2002年4月4日生 牝4 鹿毛 早来・ノーザンファーム生産 栗東・瀬戸口勉厩舎
12戦6勝(2006年4月8日現在)
(重賞勝利)2005年桜花賞(GI)、NHKマイルC(GI)、2006年阪神牝馬S(GⅡ)、2005年フィリーズレビュー(GⅡ)、2004年ファンタジーS(GⅢ)
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今日は完璧な競馬を見せてくれました。ほぼ1年ぶりの勝利、おめでとうございました!

by Yuuichiro_K | 2006-04-08 17:03 | レース回顧 | Trackback | Comments(0)


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