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愛しのサラブレッド写真館 

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2006年 03月 04日

チューリップ賞、オーシャンS回顧

「チューリップ賞(GⅢ)は、半年振り出走のアドマイヤキッスが制す」
桜花賞(GI)に向けて注目の桜花賞トライアル・チューリップ賞(GⅢ)は、9月の札幌未勝利戦圧勝から半年ぶりのレースだったアドマイヤキッスが、後方待機から直線鋭く伸びて、最内を突いたシェルズレイをクビ差交わして優勝しました。3着に後方から伸びたウインシンシアが入り、この3頭が桜花賞の優先出走権を獲得しました。なお、2歳女王の1番人気テイエムプリキュアは、中団から伸び一息で4着に敗れました。

☆チューリップ賞結果
1着 アドマイヤキッス  (武 豊)1’36’7(良)
2着 シェルズレイ     (岩 田) クビ
3着 ウインシンシア    (秋 山)1 3/4
4着 テイエムプリキュア (上 村)   2
5着 ラッシュライフ    (蛯 名) クビ

勝ったアドマイヤキッスは、9月の未勝利戦で1馬身出遅れながらも最後2着に5馬身差をつけて圧勝した内容が秀逸でしたが、その実力が本物であることを見せつけました。武豊騎手も絶妙のレース運びでキャリアの浅い休み明けの馬をしっかり勝たせたのはさすがでした。

2着のシェルズレイは、岩田騎手が4角まで折り合いに苦労しながらも、直線で最内から力強く抜け出し、勝ち馬とはわずかにクビ差と内容的には1番強いレースをしたと思います。これまで使われたレースは全てマイル戦というレース選びも好感が持てるし、桜花賞でも有力馬の1頭となるでしょう。

3着のウインシンシアは最後方待機からなかなかの伸びを見せました。ダンスインザダーク産駒ですし、桜花賞はともかく今後距離が伸びて面白い存在になりそうです。

2歳女王のテイエムプリキュアは、前走同様4角手前で騎手が手綱を激しく動かしていましたが、抜け出すのに手間取り、直線で狭い所に入るなどスムーズな競馬が出来ませんでした。もう少し器用なレース運びができないと、本番もちょっと厳しいかもしれません。


アドマイヤキッス
父サンデーサイレンス 母キッスパシオン(母の父ジェイドロバリー)
2003年2月8日生 牝3 栗毛 早来・ノーザンファーム生産 栗東・松田博資厩舎
4戦2勝(2006年3月4日現在)
(重賞勝利)2006年チューリップ賞(GⅢ)


「オーシャンS(GⅢ)は、古豪ネイティヴハート(牡8)が悲願の中央重賞V」
今年から重賞となった高松宮記念(GI)の前哨戦・オーシャンS(GⅢ)は、内田博幸騎手騎乗の14番人気の地方馬ネイティヴハートが直線内を鋭く伸びて快勝しました。
いつもどおりギャラントアローが逃げ、アイルラヴァゲイン、コパノフウジン、シーイズトウショウ、ディープサマーが好位につける展開。最後の直線でコパノフウジンがギャラントアローを交わして抜け出しましたが、それを上回る末脚を見せたネイティヴハートが最後に突き抜けました。混戦のスプリント路線を象徴する結末で、春のスプリント王決定戦・高松宮記念は、ますますわからなくなりましたね^^;

☆オーシャンS結果
1着 ネイティヴハート  (内田博)1’08’6(稍)
2着 コパノフウジン    (佐藤哲)  1
3着 シンボリグラン    (デムーロ)  頭
4着 アイルラヴァゲイン (横山典) 1/2
5着 ギャラントアロー   (大 西)   頭

ネイティヴハートは、2000年の京王杯3歳S(GⅡ)で2着、同年の朝日杯3歳S(GI)でメジロベイリーの3着に好走した古豪。3年も勝ち星から遠ざかっており、もうとっくにピークは過ぎたと思っていただけに驚きの勝利でした。それにしても衰え知らずの末脚、素晴らしかったです。中央挑戦32戦目の初重賞制覇、本当におめでとうございました!

2着のコパノフウジンは、好位からいったんは抜け出したのですが、最後は勝ち馬の末脚に屈しました。3着は1番人気のシンボリグラン。道中は最後方からの競馬で、直線は最内の狭いラチ沿いを追い込んできました。敗れたとはいえ悲観する内容ではなく、次走の巻き返しは十分あると思います。4着のアイルラヴァゲインは、パドックでイレこみ気味、その分直線の伸びが鈍ったのかもしれません。もう少し気性的に落ち着きがほしいです。


ネイティヴハート
父スターオブコジーン 母ポトマックチェリー(母の父ノーザンテースト)
1998年4月3日生 牡8 鹿毛 新冠・新和牧場生産 船橋・坂本昇厩舎
40戦7勝(2006年3月4日現在)
(重賞勝利)2006年オーシャンS(GⅢ)

by Yuuichiro_K | 2006-03-04 17:00 | レース回顧 | Trackback | Comments(0)


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