人気ブログランキング | 話題のタグを見る

愛しのサラブレッド写真館 

prekrasnie.exblog.jp
ブログトップ
2005年 09月 16日

オグリキャップ(05’牧場写真5)

2005年8月19日(金)PM 優駿スタリオンステーション

優駿スタリオンステーションの写真は、今日が最後になります。
最後を飾るのは、歴史に残る殿堂馬。芦毛の怪物、1990年の年度代表馬オグリキャップ君です。

オグリキャップ(05’牧場写真5)_b0015386_1939935.jpg

すっかり白くなりましたが、元気一杯なオグリでした。2ショットも撮らせてもらいました^^


オグリキャップほどライバルに恵まれ、熱いドラマを見せてくれた馬はいないでしょう。彼のレースを見て何度も涙を流したこともあるくらいで、忘れられないスーパーホースです。

オグリキャップは、1988年、地方・笠松競馬から中央に移籍したものの、クラシック登録がないため3冠レースには出走できませんでした。(当時はクラシックの追加登録制度はありませんでした)。その憂さを晴らすように、移籍初戦のペガサスS(GⅢ)から毎日杯(GⅢ)、京都4歳特別(GⅢ)、ニュージーランドT4歳S(GⅡ)、高松宮杯(GⅡ)、毎日王冠(GⅡ)まで怒涛の重賞6連勝、天皇賞・秋(GI)で早くも日本競馬の頂点を賭けて古馬の王者タマモクロスと世紀の芦毛対決(結果は2着)を演じました。そして、有馬記念(GI)で引退レースのタマモクロスを3度目の正直でついに破って初GI制覇を達成、クラシック不出走ながら堂々1988年の最優秀4歳牡馬に選出されました。

5歳(旧表記)のオグリは、前代未聞のハードな連戦で僕たちを熱くしてくれました。初戦のオールカマー(GⅢ)をレコード勝利、毎日王冠で春GI2勝のイナリワンとハナ差の激戦を演じ1着、天皇賞・秋は直線不利がありながらもスーパークリークの2着、マイルCS(GI)は絶望的な位置から安田記念馬バンブーメモリーを差し返して1着、常識外れの連闘で挑んだジャパンC(GI)でホーリックスの世界レコード2’22’2と同タイムの2着。決して勝利をあきらめないド根性に本当にしびれました。

6歳のオグリは、有馬記念(5着)以来の休み明けとなった安田記念(GI)をレコード勝ちしたものの、以降スランプに陥り、宝塚記念(GI)2着、天皇賞・秋6着、ジャパンC11着と以前では考えられない敗戦を続けました。多くの人は(僕も含めて)「オグリはもう終わった」と思いました。しかし、17万人を超す大観衆が見つめた引退レース・有馬記念で、オグリキャップは最後の闘志を見せ優勝、見事引退の花道を飾ったのでした。それは、これまで厳しい競馬を続けてきた彼に、神様がプレゼントしてくれたんじゃないかなと思うくらいの、あまりにもドラマチックなハッピーエンドでした。

15年振りに再会して、彼と2ショット写真を撮ったとき、僕はつぶやきました。
「ありがとう、オグリ・・・」やっと直接、言うことができました^^


オグリキャップ
1985年生 32戦22勝 父ダンシングキャップ 母ホワイトナルビー(母の父シルバーシャーク)
GI勝利 1988年有馬記念、1989年マイルC・S、1990年安田記念、有馬記念

by Yuuichiro_K | 2005-09-16 20:42 | 05年牧場写真 | Trackback | Comments(0)


<< セントライト記念(GⅡ)予想      コマンダーインチーフ(05’牧... >>