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2024年 05月 12日

ヴィクトリアマイルは、ブービー人気のテンハッピーローズが制し、津村明秀騎手と共に悲願のGI初制覇

今日、東京競馬場では、春の古馬牝馬マイル女王決定戦・ヴィクトリアマイル(GI、4歳上牝・芝1600m)が行われました。
レースは、津村明秀騎手騎乗の14番人気テンハッピーローズが中団追走から直線外一気に伸びて、好位から伸びた4番人気フィアスプライドに1 1/4馬身差をつけて優勝しました。
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ブービー人気馬とは思えない豪快な末脚を繰り出したテンハッピーローズが完勝、大金星を挙げました。

☆ヴィクトリアマイル結果
1着 テンハッピーローズ(津 村)1'31'8(良)
2着 フィアスプライド (C.ルメール)1 1/4
3着○マスクトディーヴァ(J.モレイラ)クビ
4着 ドゥアイズ    (鮫島駿)クビ
5着 ルージュリナージュ(横山和)1/2

パドックの個人的な評価は以下の通り。(A良い、B普通、C平凡)

1 ライラック      B
  普通
2 フィアスプライド   B+
  落ち着いて動き良し
3 スタニングローズ   B+
  落ち着いて動き良し
4 コンクシェル      B
  普通、首高い
5 ウンブライル     B+
  2人引き、いつになく落ち着いて周回
6 マスクトディーヴァ  B+
  落ち着いてキビキビと動き良し
7 ハーパー       B
  普通
8 サウンドビバーチェ  B
  2人引き、普通
9 テンハッピーローズ  B
  普通
10 ナミュール      B
  2人引き、普通
11 ルージュリナージュ  B
  2人引き、時折小走り
12 キタウイング     C
  落ち着きなし
13 モリアーナ      B+
  2人引きでも落ち着いて動き良し
14 フィールシンパシー  B
  普通
15 ドゥアイズ      B
  2人引き、普通

今年のヴィクトリアマイルは、前年の1・2着馬ソングライン、ソダシが引退。昨年の牝馬三冠馬リバティアイランド、エリザベス女王杯優勝馬ブレイディヴェーグ、一昨年の二冠牝馬スターズオンアースが不在ということもあり、出走馬でGI馬はナミュールとスタニングローズのわずか2頭。ここ数年に比べるとやや寂しいメンバー構成となった一戦となりました。

人気は、前哨戦の阪神牝馬S(GII)を制した芝1800mの世界レコードホルダー・マスクトディーヴァ(1番人気・単勝2.3倍)と、昨年のマイルCS(GI)を制し、海外遠征でも連続好走したナミュール(2番人気・単勝2.5倍)の2頭に集中していましたが、勝ったのは、重賞未勝利馬で単勝208.6倍と全くの人気薄だった伏兵テンハッピーローズでした。

テンハッピーローズのパドックは、普通に落ち着いて周回していました。
レースは、コンクシェルが1000m通過56.8秒とハイペースで逃げる展開となりましたが、テンハッピーローズは、中団やや後ろの外目をスムーズに追走すると、最後の直線は、メンバー3位タイの上り33.9秒の末脚を繰り出して、先行馬群を豪快に差し切る完勝となりました。

なぜ、これほどの末脚を繰り出せる馬が重賞未勝利だったのか不思議なくらいの素晴らしい走りでしたが、成績を見ると東京マイルは2歳時にアルテミスS(GIII)でソダシの3着に好走した実績はあったものの、これまで芝1600m戦は7戦全敗でしたから、本当にあっと驚く激走でした。テンハッピーローズと約1年コンビを組んできた津村明秀騎手が、彼女の持てる力をフルに引き出したのだと思います。人馬とも悲願のGI初制覇、おめでとうございました!

2着は、前走中山牝馬S(GIII)で1番人気9着に敗れた4番人気のフィアスプライドが健闘。パドックは、落ち着いて動きも良く好気配でした。レースは好位3番手のインを追走。直線は早めに抜け出しましたが、勝ち馬に一気に交わされてしまいました。それでもハイペースで他の先行馬が失速する中、2着を死守したのですから、良く頑張ったと思います。

フィアスプライド
父ディープインパクト 母ストロベリーフェア(母の父Kingmambo)
2018年4月10日生 牝6 青鹿毛 美浦・国枝栄厩舎
18戦5勝(2024年5月12日現在)
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3着は1番人気のマスクトディーヴァ。パドックはキビキビと動きの良さが目立ち好調子に見えました。レースは中団7・8番手の内目を追走。しかし、最後の直線でドゥアイズに外を塞がれ、前も壁になって進路を失い、内に切り替える大きなロスがありました。まともならもっと際どかったはずで、実にもったいないレースでした。

マスクトディーヴァ
父ルーラーシップ 母マスクオフ(母の父ディープインパクト)
2020年5月12日生 牝4 黒鹿毛 栗東・辻野泰之厩舎
8戦4勝(2024年5月12日現在)
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なお、2番人気のナミュールは、パドックは2人引きでも落ち着いて周回していましたが、大変良く見えた昨年に比べると一息な感じがしました。レースはスタートで痛恨の出遅れ。流れに乗り切れず、末脚は不発に終わり8着。やはりドバイ遠征のため、先週帰厩したばかりでは調子を整えるのは難しかったのかもしれません。
3番人気のウンブライルは、いつになく落ち着いて周回していて、注目していたのですが、いつもより前目の好位5・6番手追走も直線は弾けず6着に凡走。共に期待を裏切ってしまったのは残念でした。

それでは最後に見事優勝したテンハッピーローズちゃんを掲載します。

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パドックは、特に目立つ感じはなかったのですが、改めて写真を見ると458キロとは思えぬくらい、体を大きく見せていたことに今更ながら気付きました。

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鞍上の津村明秀騎手は、デビュー20年目で悲願のGI初制覇となりました。レース後のインタビューでは「最後の直線は無我夢中で必死に追いましたが、直線がとても長く感じました。左回りが良いことは分かっていましたから末脚を信じて、4コーナーを上手くいってくれたらと思っていましたが、最高の形で直線に向けました。人気はありませんでしたが、チャンスはあると思っていました。GIレースはもう勝てないかもと、ここまで長くて長くて。でも諦めてはいけないと、GIに乗れるように朝から最終レースまで頑張ってきました。ここまで、家族の支えが一番大きいです。妻と息子二人はサッカーの試合を観に行っていますが、帰ったら抱きしめたいと思います。GIをやっと勝ちましたが、これで終わりではありません。これからも頑張ります。」とコメントしていました。

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ウインイングランのテンハッピーローズと津村明秀騎手です。この後も外ラチ沿いに馬を寄せて、ファンの近くで、腕を突き上げて喜びを爆発させていました。

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管理する高柳大輔厩舎は、ヴィクトリアマイル初制覇。レース後のインタビューで高柳師は「嬉しいの一言です。長い年月をかけて1600mの距離に向けて進めてきました。馬に教えていく形で、距離を少しずつ延ばしてきました。作戦会議などはなく、ずっと乗ってもらっている津村騎手にお任せしていました。道中はいいところにつけられたと思いました。最後は声を出して応援しました。ジョッキーには感謝しかありません。今後についてはまだ何も考えられていなくて、冷静になってからオーナーと相談しようと思います。6歳牝馬ということであまり人気はありませんでしたが力を示すことができたと思います。これからも応援よろしくお願いします。」とコメントしていました。
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テンハッピーローズの父エピファネイアは、産駒の古馬GI初制覇となりました。また、テンハッピーローズの世代は、白毛の女王ソダシ、最優秀マイラー・ソングライン、重賞6勝のメイケイエール、ヴィクトリアマイル2着のフィールドルージュなど多士済々の名マイラーがいましたが、遅れてきた大物がまだいたのですね、本当に凄い世代だと思います。今日は悲願の重賞初制覇を見事GIで飾り、本当におめでとうございました!

テンハッピーローズ
父エピファネイア 母フェータルローズ(母の父タニノギムレット)
2018年2月26日生 牝6 栗毛 千歳 社台ファーム生産 栗東・高柳大輔厩舎
24戦6勝(2024年5月12日現在)
(重賞勝利)2024年ヴィクトリアマイル(GI)


by Yuuichiro_K | 2024-05-12 23:59 | 24年GI優勝馬写真 | Trackback | Comments(0)


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