人気ブログランキング | 話題のタグを見る

愛しのサラブレッド写真館 

prekrasnie.exblog.jp
ブログトップ
2024年 02月 18日

フェブラリーSは11番人気の伏兵ペプチドナイルが好位から抜け出し重賞初制覇をGIで飾る

今日、東京競馬場では、2月とは思えぬ暖かな陽気の下、ダートマイル王決定戦・フェブラリーS(GI、4歳上・ダート1600m)が行われました。
レースは、藤岡佑介騎手騎乗の11番人気ペプチドナイルが、好位4番手追走から直線早めに抜け出し、中団から末脚を伸ばした5番人気ガイアフォースに1 1/4馬身差をつけて優勝しました。
フェブラリーSは11番人気の伏兵ペプチドナイルが好位から抜け出し重賞初制覇をGIで飾る_b0015386_00182359.jpg
今日が初のマイル戦&GI挑戦だったペプチドナイルが、嬉しい重賞初制覇を見事GIで飾りました。

☆フェブラリーS結果
1着 ペプチドナイル  (藤岡佑)1'35'7(良)
2着 ガイアフォース  (長 岡)1 1/4
3着 セキフウ     (武 豊)クビ
4着 タガノビューティー(石 橋)ハナ
5着▲キングズソード  (岩田望)1/2

※ パドックの個人的な評価は以下のとおり(A良い B普通 C平凡)

1 イグナイター    B+
  2人引き、落ち着いて動き良し
2 シャンパンカラー  B
  普通
3 ミックファイア   B
  2人引き、普通、時折首振る
4 ドゥラエレーデ   B
  普通
5 オメガギネス    C
  落ち着きなし、首高い
6 カラテ       B
  普通
7 ガイアフォース   C
  2人引き、落ち着きなし
8 セキフウ      B+
  落ち着いて力強い動き
9 ペプチドナイル   B
  動きは良いが、時折小走り
10 タガノビューティー B
  普通、時折小走り
11 キングズソード   B
  普通
12 スピーディキック  B
  普通、時折小走り
13 レッドルゼル    B
  普通
14 ウィルソンテソーロ B
  普通
15 ドンフランキー   B+
  キビキビと動き良し
16  アルファマム     B
      普通

今年のフェブラリーSは、昨年覇者で最優秀ダートホースのレモンポップ、ドバイワールドC(首G1)覇者ウシュバテソーロ、ブリダーズカップクラシック(米G1)2着のデルマソトガケが海外遠征のため不在。前哨戦の根岸S(GIII)の覇者エンペラーワケア、東海S(GII)の覇者ウィリアムバローズも回避。
それでも、国内のトップホースが回避した代わりに、地方のトップクラスの3頭(イグナイター、ミックファイア、スピーディキック)や、芝の重賞勝ち馬(カラテ、ガイアフォース、シャンパンカラー)が参戦するなど、多士済々のメンバーが出走。例年になくバラエティに富んだ大混戦模様の一戦となりました。
1番人気は、重賞未勝利ながらダート5戦5連対と底を見せておらず、リーディングジョッキーC.ルメール騎手が騎乗するオメガギネス(単勝3.8倍)。2番人気はダートGI連続2着のウィルソンテソーロ(単勝3.9倍)。3番人気はダートGI連続3着のドゥラエレーデ(単勝5.5倍)。4番人気は昨年のJBCクラシック(JpnI)の覇者キングズソード(単勝9.4倍)。この4頭のみが単勝10倍以下の人気を集めましたが、これら人気馬をまとめて負かしたのは、今日が初のマイル戦で重賞未勝利馬だった11番人気の伏兵ペプチドナイルでした。

ペプチドナイルのパドックは、やや煩いところがありましたが、動きは悪くなかったです。レースは、ドンフランキーが1000m通過57.9秒とハイペースで逃げる展開となりましたが、ペプチドナイルは好スタートを切って好位4番手の外目を追走。直線は外から先行勢を交わして早めに先頭に立つと、そのまま一気に抜け出しての快勝となりました。先行勢はハイペースでほとんどが失速する中、ただ1頭、抜け出して勝ったのですから、実に強い競馬だったと思います。これまで逃げられないと脆いところがあった馬ですが、近走は控えても力を出せるようになり、6歳になった今が充実期なのでしょうね。初のマイル&GI挑戦で完勝したのは、本当にお見事でした。

2着は5番人気のガイアフォースが健闘。パドックは昨秋の天皇賞で見た時より落ち着きがなく、正直あまり良く見えなかったのですが、結果を見ると気合を表に出していただけのようです。レースは中団8番手追走から、直線脚を伸ばして横一線となった激しい2着争いを制しました。なお、ダート未経験馬がいきなりダートGIに出走して2着になったのは史上初の快挙。母の父がダートGI2勝のクロフネ、母ナターレが地方重賞の戸塚記念を勝っており、血統的にダート適性があったのが好走した大きな要因でしょう。

ガイアフォース
父キタサンブラック 母ナターレ(母の父クロフネ)
2019年2月21日生 牡5 芦毛 栗東・杉山晴紀厩舎
13戦3勝(2024年2月18日現在)
フェブラリーSは11番人気の伏兵ペプチドナイルが好位から抜け出し重賞初制覇をGIで飾る_b0015386_00183076.jpg

3着は13番人気のセキフウが大健闘。パドックはいつも良く見せる馬ですが、今日も落ち着き十分、力強い動きが目に付きました。レースは、後方3番手でじっくり脚を溜めると、直線はメンバー最速の上り36.4秒の末脚を繰り出して上位に食い込みました。

セキフウ
父ヘニーヒューズ 母シヤボナ(母の父Kingmambo)
2019年4月17日生 牡5 栗毛 栗東・武幸四郎厩舎
23戦4勝(2024年2月18日現在)
フェブラリーSは11番人気の伏兵ペプチドナイルが好位から抜け出し重賞初制覇をGIで飾る_b0015386_00183440.jpg

なお、1番人気のオメガギネスは、パドックで落ち着きがなくあまり良く見えなかったのですが、レースは勝ち馬の直後の絶好のポジションでレースを進めたものの、直線は全く伸びを欠き14着に大敗。2番人気ウィルソンテソーロ(8着)、3番人気ドゥラエレーデ(12着)は、ハイペースの流れを早めに追いかけた影響か直線一杯になって共に失速。両馬ともマイル戦は少し忙しかった感じがしました。人気馬は総崩れとなり、人気薄が上位を占めたことで3連単は153万500円の超大波乱となりました。

それでは最後に見事優勝したペプチドナイル君を掲載します。
フェブラリーSは11番人気の伏兵ペプチドナイルが好位から抜け出し重賞初制覇をGIで飾る_b0015386_00183714.jpg
パドックは、時折小走りになる場面はありましたが、動きは良く、力を出せる状態に見えました。
フェブラリーSは11番人気の伏兵ペプチドナイルが好位から抜け出し重賞初制覇をGIで飾る_b0015386_00183959.jpg
鞍上の藤岡佑介騎手は2018年ケイアイノーテックで勝ったNHKマイルC(GI)以来、6年振り2度目のGI制覇となりました。レース後のインタビューでは「ちょっと厳しいペースを追走して、早めに先頭に立ったので、何とか踏ん張ってくれという感じで乗っていましたし、馬自身がよく頑張ってくれたなという印象でした。並びは想像がついていて、想定以上に楽に好位が取れて、何とか良い手応えで回って来られないかなと、期待しながら乗っていました。あまりにも楽に先頭に立ったので、このまま押し切れないかなと思っていて......直線は長かったです。(武英智厩舎とは)普段からコミュニケーションをとっていて、馬自身がすごく調子が良さそうで、レース自体はプレッシャーもかけられずに、『気楽に乗ってきてくれ』ということで、良いパフォーマンスを出すことができました。すごく馬の仕上がりも良かったですし、順調に仕上げていただいていて、(武英智調教師が)騎手の頃から仲が良かったので、『よくやったな』と言いたいです。馬のリズムさえ守っていけば、力強く、長く脚を使える馬ですし、前走はちょっとうまくいかなかったので、今日はとにかくスムーズに、というつもりで乗りました。」とコメントしていました。
フェブラリーSは11番人気の伏兵ペプチドナイルが好位から抜け出し重賞初制覇をGIで飾る_b0015386_00184207.jpg
ウイニングラン中のペプチドナイルと藤岡佑介騎手です。何度も手を振って歓声に応えるなど、とても嬉しそうでした。
フェブラリーSは11番人気の伏兵ペプチドナイルが好位から抜け出し重賞初制覇をGIで飾る_b0015386_00184458.jpg
管理する武英智厩舎も開業7年目で嬉しいGI初制覇となりました。武師は「嬉しいです。ここまでGIで人気になりながら勝てず、GIの壁はものすごく厚いなと思っていましたから嬉しいですね。結構ここまで使い詰めでしたが、いよいよ本格化してきたなという感じでしたから、チャンスはあると思っていました。最初は体質が強くなかったので長い距離でゆったり走らせてきましたが、今ならマイルでもいいかなと思っていました。デビューから2戦、芝でついていけなくて、芝スタートでもダッシュがつかず、その点はどうかと思っていましたが、馬が強くなっていますから、今ならこなせるのではないかなと思っていました。枠が出てすぐ藤岡騎手から連絡が来ましたが、並びが良いと意見が一致しましたし、作戦通りと言いますか、考えていた通りの競馬でした。ただ思ったよりペースは流れていましたから、ウィルソンテソーロが出て行った時にあまり付き合わないで欲しいなと思っていたところで引いてくれたのも良かったです。(先頭に立つのが)さすがに早いなと思いましたが、思ったより楽に先頭に立っていましたし、後ろからも来られそうになかったので大丈夫かなと思いながらも、長いなと思って見ていました。(声は)出ましたね。普段は出さないのですが、オーナーが、僕が騎手時代、一番しんどかった時に支えてくれたので、とにかくオーナーの馬で何とか大きい所を獲りたいと思っていましたから、無我夢中で応援しました。(先頭でゴールに入り)嬉しいのとホッとしたのと、早くオーナーに会いたいなと思いました。まだ特に会話という会話はしていませんが、この後馬の状態を見てから、感謝の気持ちをお伝えできたらなと思っています。(今後について)距離は1600mから2000mくらいならどこでも良いかなと思っています。」とコメントしていました。
フェブラリーSは11番人気の伏兵ペプチドナイルが好位から抜け出し重賞初制覇をGIで飾る_b0015386_00184656.jpg
生産牧場の杵臼牧場は、2001年天皇賞・春(GI)を勝ったテイエムオペラオー以来23年振り、ペプチドナイルの父キングカメハメハは2022年チャンピオンズC(GI)のジュンライトボルト以来となるGI馬輩出となりました。関係者の喜びは大きいことでしょう、今日は待望のGI初制覇、本当におめでとうございました!

ペプチドナイル
父キングカメハメハ 母クイーンオリーブ(母の父マンハッタンカフェ)
2018年4月24日生 牡6 鹿毛 浦河 杵臼牧場生産 栗東・武英智厩舎
20戦8勝(2024年2月18日現在)
(重賞勝利)2024年フェブラリーS(GI)


by Yuuichiro_K | 2024-02-18 23:59 | 24年GI優勝馬写真 | Trackback | Comments(0)


<< 第74回ダイヤモンドS予想結果分析      第41回フェブラリーS(GI)予想 >>