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2021年 12月 09日

日本競馬史上最強のオールラウンダー・アグネスデジタルが死亡

大変残念なニュースです。国内外で芝・ダートのGI(級)レースを6勝した稀代の名馬アグネスデジタル(牡24)が、昨日8日、繋養先の十勝軽種馬農業協同組合 種馬所で放牧中の事故により亡くなりました。

アグネスデジタルのエピソードは、2020年7月16日の記事で紹介したとおり、JRAの芝のGI3勝、JRAのダートのGI1勝、地方のJpnI1勝、海外G1を1勝と6つのGIタイトルを獲得。芝・ダートを問わずに活躍しただけではなく、良馬場のマイルCS(GI)や安田記念は共にレコード勝ちしたようにスピード勝負にも強く、重馬場の天皇賞・秋(GI)でテイエムオペラオーを豪快に差し切るなど、道悪馬場も問題にしなかった万能ホースでした。
まさに日本競馬史上最強のオールラウンダーホースといっても過言ではないでしょう。特に2000年秋から2001年冬にかけての地方、中央、海外でのGI(南部杯、天皇賞・秋、香港C、フェブラリーS)4連勝は圧巻のパフォーマンスでした。このようなローテーションで勝ち続ける馬は、今後現れないんじゃないかと思います。

なお、引退後は種牡馬として、カゼノコが2014年ジャパンダートダービー(JpnI)、ヤマニンキングリーが2009年札幌記念(GII)を優勝するなど活躍しましたが、後継種牡馬は2010年アンタレスSを勝ったダイシンオレンジ(既に種牡馬は引退)のみで、彼の血を受け継ぐ種牡馬が不在となってしまったのは残念です。
また、アグネスデジタルも2020年に種牡馬を引退したばかりで、ゆっくりと余生を過ごしてもらいたかったのですが、早いお別れとなってしまって本当に悲しいです。

最後に今日は2005年牧場見学で会った時の写真をいつもより大きめのサイズで掲載します。改めて心からご冥福をお祈りします。

アグネスデジタル(撮影日2005年8月19日・ビッグレッドファーム)
父Crafty Prospector 母Chancey Squaw(母の父Chief's Crown)
1997年5月15日生 牡24(享年) 栗毛 アメリカ・Catesby W. Clay & Peter J. Callahan生産 栗東・白井寿昭厩舎
(通算成績)32戦12勝
(重賞勝利)2003年安田記念(GI)、2002年フェブラリーS(GI)、2001年香港C(香G1)、天皇賞・秋(GI)、南部杯(GI)、2000年マイルCS(GI)、2001年日本テレビ盃(GII)、2000年ユニコーンS(GIII)、名古屋優駿(GIII)、1999年全日本3歳優駿(GIII)
(主な産駒)カゼノコ(ジャパンダートダービー)、ヤマニンキングリー(札幌記念ほか)、サウンドバリアー(フィリーズレビュー)、アスカノロマン(東海Sほか)
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パドックはいつも大変落ち着いて周回していましたが、この日も暴れることなく、穏やかに迎えてくれました。
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芝でもダートでも、日本でも海外でも、高速馬場でも重馬場でも結果を残したのは、本当に凄いの一言。素晴らしい走りを本当にありがとうございました!


by Yuuichiro_K | 2021-12-09 22:22 | 天国に旅立った名馬 | Trackback | Comments(0)


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