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2020年 09月 09日
今日も2005年牧場見学の社台スタリオンステーションで出会った名馬を掲載します。 本日登場は、日本競馬史上最強ダート馬との呼び声高い、種牡馬としても大活躍した名馬クロフネ君です。 クロフネはアメリカ生れの外国産馬で2000年10月に芝1600mでデビュー(結果2着)。2戦目の芝2000m戦を2'00'7の京都コース2歳レコードで勝ち初勝利を飾ると、3戦目のエリカ賞(500万下)も阪神コースの2歳レコードとなる2'01'2で圧勝して2連勝。4戦目のラジオたんぱ杯3歳S(GIII)は、後の皐月賞馬アグネスタキオン、後の日本ダービー馬ジャングルポケットとクロフネが一堂に会した最初で最後の対決となり、今でも語りぐさとなる伝説のレースとなりました。クロフネは単勝1.4倍と圧倒的人気に推されたものの、結果は、デビュー2戦目のアグネスタキオンが芝2000mの2歳レコード2'00'8で圧勝、ジャングルポケットに次ぐ3着に敗れました。 3歳となったクロフネは初戦の毎日杯(GIII)を1'58'6の好時計で5馬身差の圧勝を飾り重賞初制覇。続くNHKマイルC(GI)は、後方からの追い込みで単勝1.2倍の圧倒的支持に応え、重賞2連勝でGI初制覇。松田国英厩舎に初のGIタイトルをプレゼントしました。しかし、春最大目標の日本ダービー(GI)は2番人気で出走しましたが、ジャングルポケットの5着に敗れました。 秋は、天皇賞・秋を目標に神戸新聞杯(GII)から始動し、エアエミネムの3着に敗退。獲得賞金を加算できず優先出走権(当時外国産馬は2頭しか出走できなかった)を逃したクロフネは、急遽天皇賞前日、初のダート戦となる武蔵野S(GIII)に出走することになりました。このレース選択により、クロフネの秘められた才能が開花することになるとは、レースが終わるまでは誰も想像できなかったと思います。 その武蔵野Sは、初ダートだったにもかかわらずハイペースを楽々追走、直線で抜け出すと後続を大きく突き放し、従来のレコードを一気に1.2秒も更新する1'33'3の驚異的タイムで2着のイーグルカフェに9馬身差の圧勝を飾ったのでした。ちなみに同年の芝のNHKマイルCの勝ち時計が1'33'0ですから、クロフネは芝並のスピードでダートを走破したことになります。正に異次元の走りでした。続くジャパンCダート(GI)も武蔵野Sを再現するような走りで、前年王者のウイングアローに7馬身差、従来のレコードを1.3秒も更新する2'05'9のタイムで圧勝、GI2勝目を飾りました。その強さに日本競馬史上最強のダート馬だと感じたのは僕だけではないでしょう。当然のことながら、2001年のJRA最優秀ダートホースに輝くとともに、JPNクラシフィケーションでは国内史上最高評価となる125ポンドを獲得、3歳マイル部門世界1位の評価が与えられる快挙となりました。 この圧倒的なパフォーマンスから、ドバイワールドカップ(首G1)制覇も夢ではないと大いに期待が膨らんだのですが、3歳冬の12月25日に重度の屈腱炎を発症、無念の引退となったのは本当に残念でした。しかし、種牡馬入りすると、初年度からフサイチリシャール(朝日杯FS)を輩出。その後は、スリープレスナイト、カレンチャン、ホエールキャプチャといった牝馬の一流馬を多数ターフに送り出し、大成功を収めました。 産駒はダート馬よりも芝馬の方が出世したのは、血の不思議、奥深さを感じました。また、母の父としても、ノームコアが昨年のヴィクトリアマイルを日本レコードで優勝、クロノジェネシスが今年の宝塚記念を牡馬相手に圧勝するなど大活躍を続けているのも素晴らしいですね。これからもクロフネの優れたスピードは、主に牝系を通じて日本競馬に大きな影響力を持ち続けることでしょう。 クロフネ(撮影日2005年8月20日・社台スタリオンステーション) 父French Deputy 母Blue Avenue(Classic Go Go) 1998年3月31日生 牡22 芦毛 アメリカ Nicholas M.Lotzo生産 栗東・松田国英厩舎 (重賞勝利)2001年ジャパンCダート(GI)、NHKマイルC(GI)、武蔵野S(GIII)、毎日杯(GIII) (主な産駒・GI勝利馬)フサイチリシャール(朝日杯FSほか)、スリープレスナイト(スプリンターズSほか)、カレンチャン(スプリンターズSほか)、ホエールキャプチャ(ヴィクトリアマイルほか)、アップトゥデイト(中山大障害ほか)、クラリティスカイ(NHKマイルCほか)、ホワイトフーガ(JBCレディスクラシックほか)、アエロリット(NHKマイルCほか)
by Yuuichiro_K
| 2020-09-09 23:30
| 05年牧場写真
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