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2020年 02月 16日

共同通信杯はダーリントンホールが大接戦を制し重賞初制覇

今日、東京競馬場ではクラシックの登竜門・共同通信杯(GIII・3歳・芝1800m)が行われました。レースは、C.ルメール騎手騎乗の3番人気ダーリントンホールが好位3・4番手追走から直線で内を突いて鋭く伸び、逃げ粘るビタエンダーとの一騎打ちをハナ差制し、優勝しました。
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内から追い上げたダーリントンホールがビターエンダーとの大接戦を制しました。

☆共同通信杯結果
1着△ダーリントンホール(C.ルメール) 1'49'6(稍重)
2着○ビターエンダー  (F.ミナリク) ハナ
3着◎フィリオアレグロ (M.デムーロ)4
4着▲マイラプソディ  (武 豊) アタマ
5着 ココロノトウダイ (丸 山) 1/2

※ パドックの個人的な評価は以下のとおり(A良い B普通 C平凡)

1 エン        B
  2人引き、普通
2 ビターエンダー   A
  パドックの外目を大きく周回、踏み込み力強い
3 ココロノトウダイ  B+ 
  落ち着いて動き良し
4 シングンバズーカ  B+
  落ち着いて動き良し
5 アジュバント    B
  普通
6 ダーリントンホール B 
  2人引き、普通、やや首高い
7 フィリオアレグロ  B+
  落ち着いて伸びやかな動き
8 マイラプソディ   B+
  2人引き、前走より落ち着いて周回
9 シコウ       C
  落ち着きなし

過去7年の出走馬から7頭のGIホース(イスラボニータ、リアルスティール、ドゥラメンテ、ディーマジェスティ、スワーヴリチャード、アドマイヤマーズ)を輩出しており、毎年大注目の共同通信杯ですが、今年は前走京都2歳S(GIII)を勝つなど3戦3勝のマイラプソディが単勝1.5倍と断然の人気を集めました。しかし、マイラプソディはまさかの4着に沈み、優勝したのは1勝馬で格上挑戦ながら3番人気に推されていた外国産馬ダーリントンホールでした。

ダーリントンホールのパドックは、2人引きでしたが、普通に落ち着いて周回していました。レースは、ビターエンダーが1000m通過63.2秒と超スローペースで逃げる展開となりましたが、ダーリントンホールは好位4番手を追走。4コーナーで3番手に上がると、直線は逃げ粘るビターエンダーをただ1頭内から追い詰め、ゴール直前まで続いた大接戦をハナ差制しました。1勝馬とはいえ、昨年、札幌2歳S(GIII)で3着、2歳レコード決着となった葉牡丹賞で差のない3着に好走した実力馬。決してフロックではないでしょう。ただ、稍重馬場と超スローペースとなったことでタイムは平凡でしたし、次走が試金石となりそうです。

2着は4番人気のビターエンダーが健闘。パドックは外目を大きく周回。力強い動きが目に付き、圧倒的人気のマイラプソディを差し置いて単複勝負してしまったほどの好気配でした。レースは積極的にハナを奪って逃げると最後まで良く粘り、勝ち馬にゴール直前でハナ差交わされたものの、3着に4馬身差をつけたのは見事でした。力を出し切ってくれたと思います。

ビターエンダー
父オルフェーヴル 母ビタースウィート(母の父Afleet Alex)
2017年4月17日生 牡3 美浦・相沢郁厩舎
4戦1勝(2020年2月16日現在)
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3着はキャリア1戦ながら、2番人気に推されたGI2勝馬サトノクラウンの半弟の良血馬フィリオアレグロ。パドックは落ち着いて伸びやかな動きを見せて、なかなかの好気配でした。ただ、レース序盤は2番手追走も4角で5番手にポジションを下げたのが超スローペースの展開では致命的で、先に抜け出した上位2頭との差を詰めることはできず、3着に上がるのが精一杯でした。

フィリオアレグロ
父ディープインパクト 母ジョコンダ2(母の父Rossini)
2017年2月6日生 牡3 美浦・堀宣行厩舎
2戦1勝(2020年2月16日現在)


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なお、圧倒的1番人気のマイラプソディは後方から伸びを欠き4着まで。パドックは前走より落ち着きがあり、状態は決して悪くなかったのですが、レースは超スローペースの展開にも関わらず後方にポジションを取った時点で厳しかったです。道中も行きたがっていた分、直線の伸びも一息でした。期待を裏切ってしまったのは残念でした。

それでは最後に見事優勝したダーリントンホール君を掲載します。

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パドックは、2人引きでしたが煩いところはなく、普通に落ち着いて周回していました。
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鞍上のC.ルメール騎手は、共同通信杯初制覇。なお、レース後のインタビューでは「最後は2着馬との争いになりました。一生懸命走ってくれました。跳びが大きくパワーのある馬で、道中はリラックスさせることを考えて走らせました。長い直線で長く脚を使いました。まだ身体が緩く子供っぽいところがあります。レースを使うごとに良くなりそうです。」とコメントしていました。
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管理する木村哲也厩舎は先週のプリモシーンで勝った東京新聞杯に続く2週連続の重賞制覇となりました。今週も本当におめでとうございました!

ダーリントンホール
父New Approach 母Miss Kenton(母の父Pivotal)
2017年3月14日生 牡3 鹿毛 イギリス・Canning Bloodstock Ltd生産 美浦・木村哲也厩舎
4戦2勝(2020年2月16日現在)
(重賞勝利)2020年共同通信杯(GIII) 


by Yuuichiro_K | 2020-02-16 23:16 | 20年GII・GIII優勝馬写真 | Trackback | Comments(0)


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