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2020年 02月 02日

根岸Sは安田記念馬モズアスコットが出遅れ&初ダートをものともせず完勝でダート重賞初制覇

今日、東京競馬場では、フェブラリーS(GI)の前哨戦・根岸S(GIII・ダート1400m)が行われました。レースはC.ルメール騎手騎乗の3番人気モズアスコットが、スタートで出遅れるも、すぐに中団につけると直線外鋭く伸びて、2番手追走から早め先頭に立った1番人気コパノキッキングを交わし1 1/4馬身差をつけて優勝しました。
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芝のGI馬モズアスコットが初のダート戦ながら完勝、安田記念以来1年8ヵ月振りの重賞制覇を飾りました。

☆根岸S結果
1着 モズアスコット  (C.ルメール )1'22'7(良)
2着◎コパノキッキング (O.マーフィー)1 3/4
3着 スマートアヴァロン(石 橋) 1
4着△ダノンフェイス  (田 辺) 3/4
5着 ワイドファラオ  (福 永) アタマ

パドックの個人的な評価は以下の通り(A良い B普通 C平凡)

1 テーオージーニアス B+
  落ち着いて動き良し
2 テーオーヘリオス  B
  普通
3 ミッキーワイルド  B+
  大変落ち着いて周回
4 ワンダーリーデル  B+
  落ち着いて動き良し
5 コパノキッキング  B
  2人引き、小走りも気合いを表に出すタイプ
6 ワイドファラオ   B
  普通、時折小走り
7 スマートアヴァロン B
  普通
8 ブルベアイリーデ  B
  普通
9 カフジテイク    B
  普通
10 ノボバカラ     B
  2人引き、普通
11 モズアスコット   B
  普通
12 アードラー     C
  落ち着きなし
13 ヨシオ       B
  普通
14 サングラス     B
  普通
15 ダノンフェイス   B+
  落ち着いて動き良し
16 ドリームキラリ   B
  普通

今年の根岸Sは、前年同様、カペラS(GIII)を勝ってきた昨年の覇者コパノキッキングが単勝1.9倍と圧倒的1番人気。前走、同舞台の霜月S(OP)を勝ち、東京コースはこれまで3着以内を外したことがないミッキーワイルドが単勝4.9倍で2番人気。一昨年の安田記念馬で今日がダート初挑戦だったモズアスコットが単勝9.9倍で3番人気。この3頭のみが単勝10倍以下の人気を集めていましたが、勝ったのは上位人気の一角、メンバー中唯一のGIホース・モズアスコットでした。

モズアスコットのパドックは普通に落ち着いて周回していました。レースはスタートで出遅れたものの、すぐに中団まで押し上げると、最後の直線は芝と同じような持ち味の息の長い末脚を繰り出し、早めに抜け出したコパノキッキングを並ぶ間もなく交わし去る、圧巻の走りで快勝となりました。
芝のマイルGI安田記念勝ちの実績があるとはいえ、いきなりダート重賞に挑戦し、出遅れの不利もありながら完勝とは本当に恐れ入りました。この内容ならアグネスデジタル以来の安田記念&フェブラリーS優勝馬となるのも夢ではないでしょう。本番も本当に楽しみです。

2着は1番人気のコパノキッキング。パドックは相変わらず小走りで落ち着きがありませんでしたが、これでも問題なく走るタイプ。レースは2番手追走の積極策から直線早め先頭に立つと、勝ち馬には一気に交わされたものの、2着に粘り込みました。これで昨年の東京スプリント(JpnIII)から6戦連続で重賞3着以内と安定した走りは本当に見事です。ただ、大目標のフェブラリーSに向けて、引き続き距離延長に課題が残る結果となった感じはしました。

コパノキッキング
父Spring At Last 母Celadon(母の父Gold Halo)
2015年3月7日生 騸5 栗東・村山明厩舎
16戦9勝(2020年2月2日現在)
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3着は9番人気のスマートアヴァロンが大健闘。パドックは普通に落ち着いて周回していました。レースは後方5番手追走から直線でメンバー最速タイの上がり34.6秒の末脚を繰り出して上位に食い込みました。前年の霜月Sで今日2番人気だったミッキーワイルドとクビ差の接戦を演じたのは伊達ではなかったですね。8歳で初の重賞挑戦でしたが良く頑張ったと思います。
スマートアヴァロン
父サウスヴィグラス 母スズカブルーム(母の父スキャターザゴールド)
2012年3月27日生 牡8 栗東・西園正都厩舎
36戦7勝(2020年2月2日現在)
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なお、2番人気のミッキーワイルドは好位5番手追走も直線伸びを欠き11着と大敗。パドックは内側を小さく周回していたとはいえ、大変落ち着いて悪くはないと見えただけに案外な結果でした。人気を裏切ってしまったのは残念でした。

それでは最後に見事優勝したモズアスコット君を掲載します。
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パドックは、普通に落ち着いて周回していました。
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鞍上のC.ルメール騎手は、根岸S初制覇。レース後のインタビューでは「ゲート内で座るような感じで、スタートは遅れましたが、すぐにハミを取って楽に流れに乗れました。手応えはいつも通りでした。ダートでもよく反応して長く脚を使いました。強かったです。今日のレースぶりなら1600mのフェブラリーSも大丈夫でしょう。」とコメントしていました。
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一昨年の安田記念優勝後は勝ちきれないレースが続いただけに関係者の喜びは大きいと思います。それにしても初のダート挑戦で重賞を勝たせるとは、さすが昨年国内外で大レースを勝ちまくった矢作厩舎、お見事の一言です。今後は芝・ダート二刀流での活躍を期待したいですね。今日は久しぶりの重賞勝利、本当におめでとうございました!

モズアスコット
父Frankel 母India(母の父Hennessy)
2014年3月31日生 牡6 栗毛 アメリカ・Summer Wind Farm生産 栗東・矢作芳人厩舎
20戦6勝(2020年2月2日現在)
(重賞勝利)2018年安田記念(GI)、2020年根岸S(GIII)


by Yuuichiro_K | 2020-02-02 23:59 | 20年GII・GIII優勝馬写真 | Trackback | Comments(0)


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