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2019年 11月 02日

京王杯2歳Sは、タイセイビジョンが鮮やかに差し切りコースレコードで重賞初制覇

今日、東京競馬場では2歳王者決定戦に向けた重要ステップレース・京王杯2歳S(GII・芝1400m)が行われました。レースは、C.ルメール騎手騎乗の1番人気タイセイビジョンが中団やや後ろから直線外鋭く伸び、逃げ粘った3番人気ビアンフェに2馬身差をつけて優勝しました。
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後方から、素晴らしい末脚で伸びたタイセイビジョンがレコードタイムで完勝となりました。

☆京王杯2歳S結果
1着○タイセイビジョン(C.ルメール)1'20'8(良)2歳コースレコード
2着◎ビアンフェ   (藤岡佑)2
3着 ヴァルナ    (C.スミヨン)2
4着 グランチェイサー(田 辺)クビ
5着 グレイトホーン (藤 田)1 3/4

※パドックの個人的な評価は以下の通り(A良い B普通 C平凡)

1 アポロニケ B
  普通
2 マイネルグリット C 
  2人引き、首高い、落ち着きなし
3 グレイトホーン  B
  普通、時折小走り
4 タイセイビジョン B 
  普通、首高い、時折小走り
5 ヴァルナ     B
  普通
6 セイラブミー   B 
  普通、2人引き、時折小走り
7 カイトレッド   B  
  普通
8 ビアンフェ    B
  普通、時折小走り
9 カップッチョ   B
  普通
10 グランチェイサー B
  普通、時折小走り

今年の京王杯2歳Sは前走函館2歳S(GIII)で上がり最速で2着に好走したタイセイビジョンが単勝2.1倍で1番人気。無傷の3連勝で小倉2歳S(GIII)を制したマイネルグリットが単勝4.0倍で2番人気。前走函館2歳S(GIII)を逃げ切ったビアンフェが単勝5.4倍で3番人気。前走未勝利勝ちの新種牡馬エピファネイア産駒のヴァルナが単勝6.5倍で4番人気。5番人気以下は単勝19倍以上で、4頭に人気が集まっていましたが、期待に応えて優勝したのは1番人気のタイセイビジョンでした。

タイセイビジョンのパドックは、2人引きで首を高くして時折小走り。煩いところを見せていましたが、気合いを表に出すタイプのようです。レースは、ビアンフェが1000m通過58.0秒とやや早いペースで逃げる展開となりましたが、タイセイビジョンは中団やや後ろからレースを進めると、直線メンバー最速の上がり33.5秒の末脚を繰り出して、逃げ粘るビアンフェを並ぶ間もなく交わし、さらに2馬身突き放す完勝となりました。なお、勝ち時計は2012年にエーシントップが記録した1'21'2を0.4秒更新する1'20'8の圧巻のレコードタイム。2歳王者候補に名乗りを挙げる見事な走りを見せてくれました。

2着は、3番人気のビアンフェ。パドックは時折小走りになる場面はありましたが、まずまず落ち着いて周回していました。また、プラス24キロでもそれほど太め感はなかったです。レースは函館2歳S同様、積極的にハナを奪って逃げると、直線も良く粘り、レコードタイムの立役者となりました。ダービー馬キズナ産駒ですが、スプリンターとしての資質はなかなか高そうで、こちらも今後が楽しみです。

ビアンフェ
父キズナ 母ルシュクル(母の父サクラバクシンオー)
2017年4月29日生 牡2 栗東・中竹和也厩舎
3戦1勝(2019年11月2日現在)
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3着は、4番人気のヴァルナ。パドックは普通に落ち着いて周回していました。レースは、上位2頭からは離されたたものの、好位追走からじりじり伸びて、グランチェイサーとの3着争いを首差制しました。

ヴァルナ
父エピファネイア 母アリデッド(母の父ダンスインザダーク)
2017年3月31日生 牡2 栗東・寺島良厩舎
3戦1勝(2019年11月2現在)
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なお、2番人気マイネルグリットは9着に凡走。パドックはメンバー中一番落ち着きがなくあまり良く見えませんでした。案の定、レースは好位につけながら直線全く伸びず、人気を裏切ったのは残念でした。

それでは、最後に見事優勝したタイセイビジョン君を掲載します。
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パドックは時折小走り、首も高かったですが、問題なかったですね。
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C.ルメール騎手は、2016年モンドキャンノ、2017年タワーオブロンドンに続く、京王杯2歳S3度目の優勝。レース後のインタビューでは「今日のスタートは良かったです。ただ少し引っ掛かっていて、コントロールするのが難しかったです。3~4コーナーでリラックスしてからは、良い脚を使ってくれました。リラックスして走れれば、GI、1600mでも大丈夫です。次はもっとリラックスして走れると思います。」とコメントしていました。
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父は、フランスでGIホースを輩出している今は亡きタートルボウル(アイルランド産・ノーザンダンサー系)ですが、トリオンフ(2018年小倉記念)以来、2頭目のJRA重賞勝ち馬輩出となりました。血統的にマイル戦も大丈夫でしょうし、2歳王者候補に名乗りを挙げましたね。今日は重賞初制覇、おめでとうございました!

タイセイビジョン
父タートルボウル 母ソムニア(母の父スペシャルウィーク)
2017年2月26日生 牡2 栗毛 安平 ノーザンファーム生産 栗東・西村真幸厩舎
3戦2勝(2019年11月2日現在)
(重賞勝利)2019年京王杯2歳S(GII)


by Yuuichiro_K | 2019-11-02 23:37 | 19年GII・GIII優勝馬写真 | Trackback | Comments(0)


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