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2019年 10月 20日

新時代も武豊!菊花賞は名手に導かれたワールドプレミアがGI初制覇

今日、京都競馬場で行われたクラシック三冠最終戦・菊花賞(GI、3歳・芝3000m)は、中団やや前からレースを進めた武豊騎手騎乗の3番人気ワールドプレミアが、最後の直線内を突いて鋭く伸び、後方から追い上げた8番人気サトノルークスの追撃をクビ差おさえて優勝しました。

☆菊花賞結果
1着 ワールドプレミア (武 豊)3'06'0(良)
2着○サトノルークス  (福 永)クビ
3着◎ヴェロックス   (川 田)1
4着 ディバインフォース(横山典)3/4
5着 メロディーレーン (坂 井)クビ

パドックの個人的な評価は以下の通り(A良い B普通 C平凡)

1 ザダル       B+
  2人引き、動き良し
2 ニシノデイジー   B
  普通、時折小走り
3 カリボール     B
  普通
4 ユニコーンライオン B
  普通
5 ワールドプレミア  B
  2人引き、落ち着きないがいつものこと
6 ディバインフォース B
  普通
7 ヒシゲッコウ    B
  普通
8 メロディーレーン  B
  普通、時折小走り
9 ヴァンケドミンゴ  B
  普通
10 カウディーリョ   C 
  落ち着きなし
11 シフルマン     B
  普通
12 レッドジェニアル  B
  2人引き、時折小走り
13 ヴェロックス    B+
  2人引きでも落ち着いて動き良し
14 サトノルークス   B+
  落ち着いて動き良し
15 ホウオウサーベル  B
  2人引き、普通
16 ナイママ      B
  2人引き、普通
17 タガノディアマンテ B
  普通
18 メイショウテンゲン B
  普通

今年の菊花賞は、皐月賞馬&トライアル神戸新聞杯の覇者サートゥルナーリアが天皇賞・秋に向かうため回避。日本ダービー馬ロジャーバローズも故障により引退したため、残念ながら春のクラシックホース不在のレースとなりました。
人気は、皐月賞2着、日本ダービー3着のヴェロックスが単勝2.2倍とやや抜けた人気を集め、以下、唯一の重賞2勝馬ニシノデイジー(単勝6.0倍)、神戸新聞杯3着のワールドプレミア(単勝6.5倍)、2連勝中の夏の上がり馬ヒシゲッコウ(単勝9.6倍)までが単勝10倍以下のオッズとなっていましたが、勝ったのは上位人気の一角、ワールドプレミアでした。

ワールドプレミアのパドックは、2人引きでチャカチャカと落ち着きがありませんでした。ただ、彼はいつもこんな感じで、これまで全て全て3着以内と堅実なレースを続けており、今日も問題はなかったようです。それでも長距離戦でこの気性は厳しいだろうと予想では軽視していたのですが、さすがはこれまで菊花賞4勝を挙げた名手・武豊騎手、そんな気性の難しいワールドプレミアをヴェロックスをマークする絶好のポジションできっちり折り合わせると、最後の直線はロスなく内を突いて早めに抜け出す完璧なレース運びで、見事栄冠に導きました。
これで武豊騎手は昭和時代のスーパークリーク、平成時代のダンスインザダーク、エアシャカール、ディープインパクトに続き、令和時代最初の菊花賞を勝って、3つの時代でGIを勝つ大偉業となりました。本当におめでとうございました!

2着は8番人気のサトノルークスが健闘。パドックは落ち着き十分で動きも良く、なかなか良く見せていました。レースは後方から直線外鋭く伸びて勝ち馬にクビ差まで迫りました。全姉に3歳秋本格化してローズSを勝ったタッチングスピーチがいる良血馬だけのことはありますね、一夏を越えての成長を感じさせる見事な走りでした。

3着は1番人気のヴェロックス。パドックは落ち着いて動きも上々、状態は良かったと思います。レースも好位から正攻法の競馬でレースを進めるも、直線では思ったほど弾けず、3着が精一杯でした。

なお、2番人気のニシノデイジーは後方から伸び一息で9着と見せ場なし。期待を裏切ってしまったのは残念でした。
それにしても、全兄がマイラーだったワールドエースの弟を勝たせた、武豊騎手凄い!そんな言葉しか出てこなかった今年の菊花賞でした。

ワールドプレミア
父ディープインパクト 母マンデラ(母の父Acatenango)
2016年2月1日生 牡3 黒鹿毛 安平 ノーザンファーム生産 栗東・友道康夫厩舎
6戦3勝(2019年10月20日現在)
(重賞勝利)2019年菊花賞(GI)


by Yuuichiro_K | 2019-10-20 23:47 | レース回顧 | Trackback | Comments(0)


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