2019年 05月 12日
絶好調のD.レーン騎手に導かれたノームコアが、驚愕の日本レコードを叩き出しての快勝となりました。 ☆ヴィクトリアマイル結果 1着 ノームコア (D.レーン) 1'30'5(良)日本レコード 2着△プリモシーン (福 永)クビ 3着△クロコスミア (戸 崎)1/2 4着◎ラッキーライラック(石 橋)ハナ 5着▲アエロリット (横山典)1 1/2 パドックの個人的な評価は以下の通り。(A良い、B普通、C平凡) 1 アマルフィコースト B 動き良いが徐々に煩くなる 2 レッドオルガ B+ パドックの外目を大きく周回 3 クロコスミア B 普通 4 ノームコア B 普通 5 メイショウオワラ B 普通 6 ラッキーライラック B 普通 7 ミッキーチャーム B+ 落ち着いて動き良し 8 デンコウアンジュ B 普通 9 プリモシーン B 2人引き、時折小走り 10 ミエノサクシード B 普通 11 アエロリット B 普通、気合を表に出す 12 ワントゥワン B 普通 13 サトノワルキューレ B 普通 14 レッツゴードンキ B 普通 15 カンタービレ B 普通 16 ソウルスターリング B 普通 17 サウンドキアラ B 普通、時折小走り 18 フロンテアクイーン B 2人引き、普通、時折小走りもいつもよりマシ 今年のヴィクトリアマイルは、前年の年度代表馬アーモンドアイやエリザベス女王杯優勝馬リスグラシューが不在となったことで、単勝10倍以下の馬が6頭と例年以上に人気の割れた一戦となりました。そんな混戦を制したのは、上位人気の一角、5番人気のノームコアでした。 ノームコアのパドックは、中山牝馬S(GIII)以来、久しぶりのレースでしたが、普通に落ち着いて周回していました。レースはアエロリットが1000m通過56.1秒と超ハイペースで飛ばしながら、直線もしぶとく粘ったことで、ペースが全く緩まない厳しい展開となりましたが、ノームコアは中団8番手を追走。直線外に持ち出すと上がり3ハロン33.2秒の末脚を繰り出して、先行馬群をきっちり差し切りました。 昨年のエリザベス女王杯(GI)は2番人気5着、今年も愛知杯(GIII)2着、中山牝馬S(GIII)7着と1番人気の期待に応えられず、もどかしいレースが続いていましたが、その鬱憤を晴らす勝利となりましたね。完璧なレース運びで、馬の能力を引き出した鞍上のD.レーン騎手の手綱捌きが光りました。なお、勝ち時計は1'30'5の驚愕の日本レコード。もの凄いレースを見せてくれました。本当におめでとうございました! 2着は、4番人気のプリモシーン。パドックはいつもどおり、2人引きで時折小走りになるなど気合いを表に出して周回していました。レースは心配された出遅れもなく中団やや後ろを追走。直線でメンバー最速の上がり33.0秒の末脚で良く追い込んできましたが、惜しくもクビ差届きませんでした。ただ、これまでマイル戦で2度の1分31秒台の早い時計を記録していただけのことはありましたね。 プリモシーン 父ディープインパクト 母モシーン(母の父Fastnet Rock) 2015年4月27日生 牝4 美浦・木村哲也厩舎 10戦3勝(2019年5月12日現在) 3着は11番人気のクロコスミアが大健闘。パドックは普通に落ち着いて周回していました。レースは、好位追走から人気のラッキーライラックと併せ馬の形で直線しぶとく脚を伸ばして、穴を空けました。近走は、逃げるだけでなく好位で控える競馬を試していましたが、その努力が報われましたね。GIの大舞台で3度目の3着以内の好走は立派の一言です。 クロコスミア 父ステイゴールド 母デヴェロッペ(母の父ボストンハーバー) 2013年5月17日生 牝6 栗東・西浦勝一厩舎 29戦5勝(2019年5月12日現在) なお、1番人気のラッキーライラックは4着。パドックの気配は落ち着いて悪くなかったように見えましたが、レースは人気を背負った分、ハイペースで逃げたアエロリットを早めに捕らえにいった分、最後脚が鈍った感じがしました。力は見せたと思います。 2番人気のアエロリットは、アメリカ遠征帰りでもパドックは煩いところもなく力を出せる状態に見え、レースは前述のとおり超ハイペースで逃げたものの、さすがにこのペースでは厳しく最後は5着と力尽きました。 3番人気のレッドオルガはパドックの気配は良く、レースも勝ち馬とほぼ同じ位置にいたのですが、直線は勝負どころで前が壁になって抜け出せず11着と完敗。いずれも人気を裏切ってしまったのは残念でした。 それでは、最後に見事優勝したノームコアちゃんを掲載します。 パドックは、普通に落ち着いて周回していました。あと、目が半分閉じ気味なのが可愛かったです。 鞍上のD.レーン騎手は、昨日の京王杯SCに続き連日の重賞制覇でJRAGI初制覇を飾りました。なお、レース後のインタビューでは「レース中は手応えが良かったので自信がありました。直線でスペースができるかが心配でしたが、スペースができれば勝ち負けになると思っていました。マイルも彼女にピッタリの距離でした。来日することができて皆様に感謝したいですし、とてもファンタスティックな気持ちです。」とコメントしていました。 ウイニングランのレーン騎手とノームコアです。やはりとても嬉しそうでした。 萩原清厩舎はヴィクトリアマイル初制覇。GI勝利は昨年のチャンピオンズCのルヴァンスレーヴ以来、通算3勝目となりました。 また、萩原師は、「勝ててほっとしています。厩舎を支えてくれた関係者の皆様に感謝したいですし、GIを勝つことができてとても嬉しいです。今日は馬も良い状態に見えましたし、ジョッキーの実績を見ても彼の感性に任せて乗ってもらったほうが良いのではと思っていました。直線入り口では勝ち負けになると思いましたし、ほっとしました。去年の春に無理をさせなかったオーナーの判断が実を結んでくれて嬉しいです。まだまだ伸びる余地がある馬ですから、しっかり管理していきたいです。」とコメントしていました。 驚異的な日本レコードの勝利、しかも伸び盛りの4歳馬ということで、今後の活躍が本当に楽しみです。今日は初GI制覇、本当におめでとうございました! ノームコア 父ハービンジャー 母クロノロジスト(母の父クロフネ) 2015年2月25日生 牝4 芦毛 安平・ノーザンファーム生産 美浦・萩原清厩舎 9戦4勝(2019年5月12日現在) (重賞勝利)2019年ヴィクトリアマイル(GI)、2018年紫苑S(GIII)
by Yuuichiro_K
| 2019-05-12 23:00
| 19年GI優勝馬写真
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