2019年 05月 05日
アドマイヤマーズが得意のマイルの舞台で見事な末脚を披露、鮮やかに差し切りました。 ☆NHKマイルC結果 1着○アドマイヤマーズ (M.デムーロ) 1'32'4(良) 2着 ケイデンスコール (石 橋) 1/2 3着 カテドラル (B.アヴドゥラ)ハナ 4着 ダノンチェイサー (川 田) 1 1/4+クビ 5着◎グランアレグリア (C.ルメール) 4位降着 パドックの個人的な評価は以下のとおり(A良い、B普通、C平凡) 1 クリノガウディー B 普通 2 プールヴィル B 普通 3 ダノンチェイサー B 普通 4 イベリス B 2人引き、つる首、普通 5 マイネルフラップ C 落ち着きなし 6 グルーヴィット B 普通、時折小走り 7 グランアレグリア B 2人引き、時折小走り、前走桜花賞より落ち着きなし 8 ヴァルディゼール B 2人引き、時折小走り 9 ミッキーブラック B 普通 10 カテドラル B 普通、時折小走り 11 ロードグラディオ B 普通 12 ワイドファラオ B 普通、首高い 13 ファンタジスト C 2人引き、尻っぱねするなどいつになく落ち着きなし 14 ハッピーアワー B+ キビキビと動き良し 15 ヴィッテルスバッハ B+ 落ち着いて伸びやかな動き 16 トオヤリトセイト B 普通 17 アドマイヤマーズ B 2人引き、つる首、普通 18 ケイデンスコール B+ 大変落ち着いて歩様力強い 今年のNHKマイルC(GI)は、桜花賞(GI)レコード勝ちのグランアレグリアが単勝1.5倍の圧倒的1番人気。朝日杯FS(GI)でグランアレグリアを破って優勝している2歳王者アドマイヤマーズが単勝4.3倍の2番人気。3番人気のダノンチェイサー以下は単勝10倍以上で、オッズ的には2強対決となっていましたが、勝ったのは、朝日杯FSの覇者アドマイヤマーズの方でした。 アドマイヤマーズのパドックは、2人引きでつる首となっていましたが、煩い仕草はほとんど見せることなく、普通に落ち着いて周回していました。レースはイベリスが1000m通過57.8秒と早いペースで逃げる展開となりましたが、アドマイヤマーズは、先行馬群の直後の6・7番手を追走。直線は前が壁になったグランアレグリアが無理矢理外に進路をとってダノンチェイサーをはじき飛ばすアクシデント(結果、グランアレグリアは4着入線も5着に降着)を尻目にダノンチェイサーの外から一気に伸びて、あっという間に突き抜ける鮮やかな末脚を繰り出しての快勝となりました。 朝日杯FSでグランアレグリアを負かしたのにも関わらず、今日も2番人気でしたが、見事返り討ちにしましたね。今年2戦は共同通信杯1番人気2着、皐月賞2番人気4着と期待を裏切っていましたが、得意のマイル戦ではやはり強かったです。これでマイル戦は5戦5勝と未だ負け知らず。今後もマイル戦でどこまで連勝を続けていけるのか楽しみです。 2着は、14番人気の伏兵ケイデンスコールが大健闘、大波乱(3連単4106.8倍)の立役者となりました。パドックは大変落ち着いて力強い歩様が目に付き、予想では無印でしたが、急遽、馬券を買い足したほどの好気配でした。レースは後方3番手からメンバー最速の上がり33.6秒の末脚で直線大外一気に追い込んできました。新潟2歳S(GIII)を勝ち、新馬戦ではアドマイヤマーズとハナ差の接戦を演じた実績があったようにこの結果はフロックではないでしょう。ちょっと人気がなさ過ぎましたね。 ケイデンスコール 父ロードカナロア 母インダクティ(母の父ハーツクライ) 2016年2月11日生 牡3 栗東・安田隆行厩舎 6戦2勝(2019年5月5日現在) 3着は、7番人気のカテドラルが健闘。パドックはつる首で時折小走りになるなど気合いを表に出して周回していました。レースは中団やや後ろからレースを進めると、直線最内を突くロスのない競馬で穴を空けました。こちらも野路菊S(OP)で皐月賞2着馬ヴェロックスを負かした実力馬。逃げ先行策で大敗が続き、前走アーリントンC(GIII)から差す競馬に脚質転換し、いきなり2着と好走したのですが、GIの舞台でも同様に通用したのはお見事でした。 カテドラル 父ハーツクライ 母アビラ(母の父Rock of Gibraltar) 2016年2月9日生 牡3 栗東・池添学厩舎 6戦2勝(2019年5月5日現在) なお、1番人気のグランアレグリアは、パドックで桜花賞の時より落ち着きがなく、それほど目立つ気配ではありませんでした。レースは好位追走もかかり気味。直線は前が壁になりダノンチェイサーの進路を妨害して無理矢理外に出すも伸びを欠き4位入線と凡走しました。レコード勝ちの激走後、初の中3週で馬に疲れが残っていたのかもしれません。3番人気ダノンチェイサーはグランアレグリアにぶつけられる不利があり消化不良の4着(5着からの繰り上がり)。共に人気を裏切ってしまったのは残念でした。 それでは、最後に見事優勝したアドマイヤマーズ君を掲載します。 パドックは、前走皐月賞と同じような雰囲気。状態はキープしていたように見えました。 鞍上のM.デムーロ騎手は、NHKマイルC初制覇。なお、レース後のインタビューでは「馬の気持ちを大事に乗りました。悪くはありませんが、スタートが少し遅くなり、思ったより後ろの位置で他の馬を見ながら行きました。最後に外から他の馬が来ると、耳を絞ってもう一度伸びてくれました。1600mは一度も負けていません。この馬の良いところは負けない気持ちです。」とコメントしていました。 ウイニングランのM.デムーロ騎手とアドマイヤマーズです。馬を何度も撫でるなど、とても嬉しそうでした。 友道康夫厩舎は、2015年クラリティスカイ以来2度目のNHKマイルC制覇。また、最優秀2歳牡馬のNHKマイルC制覇は、2011年グランプリボス以来8年ぶり2頭目。年明け未勝利馬のNHKマイルC制覇は2017年アエロリット以来2年ぶり5頭目となりました。 桜花賞馬グランアレグリアを朝日杯FSに続き破ったことで、真のマイル王であることを証明しましたね。今日はGI2勝目、本当におめでとうございました! アドマイヤマーズ 父ダイワメジャー 母ヴィアメディチ(母の父Medicean) 2016年3月16日生 牡3 栗毛 安平・ノーザンファーム生産 栗東・友道康夫厩舎 7戦5勝(2019年5月5日現在) (重賞勝利)2019年NHKマイルC(GI)、2018年朝日杯フューチュリティS(GI)、2018年デイリー杯2歳S(GII)
by Yuuichiro_K
| 2019-05-05 23:59
| 19年GI優勝馬写真
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