2017年 11月 29日
大変悲しいニュースです。今年の天皇賞・春(GI)4着後、オーストラリアに移籍していた数少ない貴重なアドマイヤドン産駒の活躍馬・アドマイヤデウス(牡6)が調教中の故障のため、懸命の治療も及ばず死亡していたことが判明しました。 アドマイヤデウスは、2013年11月にデビュー(結果3着)、3戦目で初勝利。3歳春に若葉S(OP)を勝ってクラシック路線に乗ると、皐月賞(GI)9着、日本ダービー(GI)7着と健闘しました。 本格化したのは4歳時で、ダービー以来7ヶ月振りのレースだった日経新春杯(GII)を快勝して重賞初制覇を飾ると、続く日経賞(GII)では天皇賞馬フェノーメノ、菊花賞2着馬のウインバリアシオン、サウンズオブアースらを相手に完勝して重賞2連勝。ただ、この年は以降、古馬王道路線を歩むも天皇賞・春(GI)15着、天皇賞・秋(GI)11着、ジャパンC(GI)16着、有馬記念(GI)7着と結果を残すことはできませんでした。 5歳時は京都記念(GII)、阪神大賞典(GII)で連続3着。秋の京都大賞典(GII)では、この年の年度代表馬に選ばれるキタサンブラックのクビ差2着と長距離GII戦で好走。ただ、GIでは天皇賞・春9着、天皇賞・秋6着、有馬記念11着と前年同様、一息の結果に終わりました。 明け6歳となった今年は、初戦の日経賞で3着。そして3年連続の出走となった天皇賞・春では日本レコードで勝ったキタサンブラックから0.3秒差の4着と健闘。ついに鬼門だったGI戦でも好走したのですが、8月にオーストラリアに電撃移籍となりました。異国での活躍が期待されましたが、レースに出走することなく、故障のためこの世を去ってしまいました。アドマイヤの冠名の先輩アドマイヤラクティもオーストラリアでレース後に急死しており、繰り返された悲劇に言葉もありません。本当に残念なことになりました。 今日は、アドマイヤデウス君の写真をいつもより大きめのサイズで掲載します。心からご冥福をお祈りします。 アドマイヤデウス(撮影日2016年10月30日・天皇賞・秋) 父アドマイヤドン 母ロイヤルカード(母の父サンデーサイレンス) 2011年6月6日生 牡6 栗毛 浦河・辻牧場生産 栗東・梅田智之厩舎 (通算成績)22戦5勝 (重賞勝利)2015年日経賞(GII)、日経新春杯(GII)
by Yuuichiro_K
| 2017-11-29 22:19
| 天国に旅立った名馬
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