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2017年 01月 29日

根岸Sはカフジテイクが大外一気に差し切り重賞初制覇

今日、東京競馬場では、フェブラリーS(GI)の前哨戦・根岸S(GIII・ダート1400m)が行われました。レースは福永祐一騎手騎乗の1番人気カフジテイクが、後方2番手追走から直線大外一気に末脚を伸ばし、好位6番手から先に抜け出した3番人気ベストウォーリアを捕らえ1馬身差をつけて優勝しました。
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後方から大外一気の末脚で、先行馬群を並ぶ間もなく交わしました

☆根岸S結果
1着◎カフジテイク   (福 永)1'23'0(良)
2着 ベストウォーリア (戸 崎)1
3着 エイシンバッケン (岩 田) 2 1/2
4着○キングズガード  (藤岡佑)ハナ
5着△ニシケンモノノフ (横山典)クビ

パドックの個人的な評価は以下の通り(A良い B普通 C平凡)

1 ブルミラコロ    B
  普通
2 ラストダンサー   C
  落ち着きなし
3 カフジテイク    B+
  落ち着いて後肢の踏み込み力強い
4 ニシケンモノノフ  B+
  首高もキビキビと動き良し
5 ベストウォーリア  B+
  水平首で落ち着いて堂々と周回
6 グレープブランデー B
  2人引き、普通
7 モンドクラッセ   B+
  落ち着いて伸びやかな歩様
8 ラブバレット    B
  普通
9 コーリンベリー   B
  普通、やや首高い
10 グレイスフルリープ B+
  動き良し、この馬なりに好調
11 タールタン     B
  普通
12 ブライトライン   B
  普通
13 エイシンバッケン  B
  普通
14 キングズガード   B
  普通
15 ベストマッチョ   B
  普通
16 ノボバカラ     B+
  落ち着いて伸びやかな歩様

昨年暮れのチャンピオンズC(GI)で最後方から豪快な末脚を繰り出して4着に好走していたカフジテイクが、今日も直線一気の鬼脚を炸裂させ嬉しい重賞初制覇を飾りました。

カフジテイクのパドックは、落ち着き十分、後肢の踏み込みも力強く、昨秋3着に好走した武蔵野S(GIII)の時より良く見せていました。レースは、いつもどおりの後方待機策。直線向いた時は離れたほぼ最後方、しかも大外に進路をとったこともあり、果たして届くのかと馬券を買っている者としては少しドキドキする展開となりましたが、エンジンがかかってからの切れ味は正に鬼脚。メンバー中、ダントツの上がり34.5秒の末脚を繰り出し、先行馬群を豪快に差しきっての快勝となりました。
これでフェブラリーS(GI)の優先出走権を確保しましたが、この内容なら本番も本当に楽しみです。

2着は3番人気のベストウォーリア。パドックは落ち着いて堂々と周回、さすがは歴戦の古豪という感じで、予想で無印にしたのはまずかったと思うほどの好気配でした。レースは6番手追走から直線先行馬群を楽々捕らえて完全に勝ちパターンの競馬だったのですが、勝ち馬の鬼脚に惜しくも屈しました。それでも勝ち馬より2キロ重い斤量で1馬身差なら交流GI馬の底力を見せたと言ってよいでしょう、7歳になってもまだまだ元気ですね。

ベストウォーリア
父Majestic Warrior 母Flirtatious Miss(母の父Mr.Greeley)
2010年3月7日生 牡7 栗東・石坂正厩舎
27戦9勝(2017年1月29日現在)
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3着は4番人気のエイシンバッケン。パドックは特に目立つ動きはなかったですが、馬っぷりの良さを感じました。レースは最後方追走から直線、狭い馬群を割って勝ち馬に次ぐ上がり34.9秒の末脚を繰り出し、ゴール直前でキングズガードとの3着争いを制しました。前が壁になる厳しい競馬でこの内容なら力はありますね。今後が楽しみになる走りを見せてくれました。

エイシンバッケン
父ヨハネスブルグ 母エーシンラージシー(母の父シンボリクリスエス)
2012年4月20日生 牡5 栗東・中尾秀正厩舎
19戦6勝(2017年1月29日現在)
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なお、2番人気のベストマッチョは中団追走も伸びを欠き12着に完敗。パドックは目立つ感じはなかったですし、何より良馬場での持ち時計がなかった(最高タイム1'23'6')のが敗因でしょう。まだキャリア6戦ですし、まずはクラス慣れして巻き返してほしいと思います。

それでは最後に優勝したカフジテイク君を掲載します。



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パドックは、落ち着き十分、後肢の力強い踏み込みが目に付き、好気配でした。

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テン乗りできっちり結果を出した鞍上の福永祐一騎手は、メイショウボーラー以来12年振り2度目の根岸S制覇。なお、レース後のインタビューでは「もう少し前の位置で競馬が出来れば良かったのですが、結果的にあの位置からいつもの競馬になりました。すごい脚を使ってくれましたし、コンスタントにいい脚を使えるのは分かっていますが、この形は負担が掛かるので、もう少し前でと考えていました。ですが、スタートがイマイチでしたし、行き脚もつきませんでした。そのあたりは今後修正していきたいと思います。結果を出しましたから、これで胸を張って本番に向かえます。相手も強くなり、斤量も増え、まだまだ課題もありますが、本番に向けて楽しみの方が大きいです。」とコメントしていました。

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後方一気の追い込みは見ていて本当に興奮させられます。本番のフェブラリーSも期待したいですね、今日は初重賞制覇、本当におめでとうございました。

カフジテイク
父プリサイスエンド 母テイクザケイク(母の父スキャン)
2012年5月13日生 牡5 青鹿毛 浦河・ヒダカファーム生産 栗東・湯窪幸雄厩舎
22戦7勝(2017年1月29日現在)
(重賞勝利)2017年根岸S(GIII)


by Yuuichiro_K | 2017-01-29 22:19 | 17年GII・GIII優勝馬写真 | Trackback | Comments(0)


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