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2016年 06月 26日

宝塚記念は、紅一点マリアライトが強豪牡馬を抑え11年振りの牝馬V

今日、阪神競馬場ではGIホース6頭が出走、好メンバーが揃った上半期を締めくくるドリームレース・宝塚記念(GI)が行われました。

レースは、蛯名正義騎手騎乗の8番人気マリアライトが中団やや後方から徐々に進出すると、直線外から力強く伸び、逃げ粘る2番人気キタサンブラックを交わし、外から猛追した1番人気ドゥラメンテの追撃をクビ差おさえて優勝しました。

☆宝塚記念結果
1着△マリアライト    (蛯 名) 2'12'8(稍重)
2着◎ドゥラメンテ    (M.デムーロ)クビ
3着○キタサンブラック  (武 豊) ハナ
4着△ラブリーデイ    (C.ルメール) 1 1/4
5着△ステファノス    (戸 崎) 2 1/2

パドックの個人的な評価は以下のとおり(A良い、B普通、C平凡)

1 フェイムゲーム   B+
  2人引き、力強い歩様
2 アンビシャス    B+
  2人引き、伸びやかな歩様
3 キタサンブラック  B+
  2人引き、つる首でもまずまず落ち着いて力強い歩様
4 ワンアンドオンリー B
  普通
5 シュヴァルグラン  B+
  2人引き、いつになく落ち着いて周回
6 ラストインパクト  B+
  キビキビと元気よく周回
7 ラブリーデイ    B+
  2人引き、落ち着いて伸びやかに周回
8 ステファノス    B+
  落ち着いて力強い歩様
9 ドゥラメンテ    B
  前肢の出が硬い、中山記念の時より気配劣る
10 カレンミロティック B
  落ち着いて周回
11 トーホウジャッカル B+
  いつになく落ち着いて周回
12 サトノノブレス   B
  普通
13 タッチングスピーチ B
  普通
14 ヒットザターゲット B
  普通
15 サトノクラウン   B+
  落ち着いて力強い歩様
16 マリアライト    B+
  二人引き、落ち着いて力強い歩様、前走目黒記念より良く見える
17 ヤマカツエース   B+
  落ち着いて伸びやかな歩様

今年の宝塚記念は、前年のクラシック二冠馬ドゥラメンテがドバイ遠征帰りでも単勝1.9倍の圧倒的人気を集めました。続いて菊花賞(GI)・天皇賞(GI)を制したファン投票1位のキタサンブラックが5.0倍で2番人気。大阪杯(GII)でキタサンブラックを破り、中山記念(GII)でドゥラメンテの首差2着だったアンビシャスが9.1倍で3番人気。この4歳世代の3頭が単勝10倍以下の人気を集めましたが、勝ったのは紅一点・昨年のエリザベス女王杯(GI)の覇者ながら8番人気だった伏兵マリアライトでした。

マリアライトのパドックは、2人引きでも落ち着いて力強い歩様で周回。目黒記念を一叩きして状態は更に良くなった感じを受け、中2週の疲れを感じさせない好気配でした。レースは、キタサンブラックが1000m通過59.1秒と稍重馬場としてはやや早いペースで逃げる中、中団やや後ろから馬群の外をスムースに追走。4角手前から鞍上の蛯名騎手の激しいアクションに応えて、息の長い末脚を繰り出して、ゴール直前、逃げ粘るキタサンブラックを捕らえ、さらに後方から追い上げてきたドゥラメンテの猛追もおさえ込みました。昨年のジャパンC(GI)を制したショウナンパンドラに続き、またしても牝馬が古馬の頂点を極めましたね!2005年スイープトウショウ以来となる11年振りの牝馬による春のグランプリ制覇、強豪牡馬相手に本当に見事な勝利でした。

圧倒的1番人気のドゥラメンテは惜しい2着。パドックは前肢の出が硬く、中山記念時より気配は悪かったと思います。レースは後方5番手を追走。勝負所で包まれて苦しい競馬となりましたが、大外に持ち出してからの切れ味は素晴らしく、メンバー中最速の上がり36.1秒の強烈な末脚で勝ち馬に首差まで迫ったのは流石で、改めて二冠馬の底力を見せてくれました。しかし、レース後にデムーロ騎手が下馬するアクシデント。診断の結果、左前肢ハ行とのことで、残念ながら凱旋門賞(仏G1)は回避となってしまいました。それでも骨折の重傷でなかったのは本当に良かったです。今は早い回復と秋には元気な姿を見せてくれることを祈りたいと思います。

3着は2番人気のキタサンブラック。パドックはプラス12キロでも太め感はありませんでした。前走天皇賞に続きイレ込むシーンもなく良い雰囲気でした。レースは速いペースで逃げながら、直線も最後まで良く粘りましたね。昨年のクラシックでは完敗したドゥラメンテとハナ差ですから、改めて力をつけたことを証明したと思います。

なお、3番人気のアンビシャスは、大阪杯同様キタサンブラックをマークするように3番手からレースを進めたものの、直線は早々と手応えが悪くなり16着大敗。距離が長かったのか全くいいところがなかったのは残念でした。昨年の覇者で4番人気のラブリーデイは直線見せ場を作るも4着まで。この馬なりに頑張ったと思いますが、正直ピークを過ぎた印象を受けました。

マリアライト(撮影日2016年5月29日・目黒記念)
父ディープインパクト 母クリソプレーズ(母の父エルコンドルパサー)
2011年2月19日生 牝5 黒鹿毛 安平町・ノーザンファーム生産 美浦・久保田貴士厩舎
17戦6勝(2016年6月26日現在)
(重賞勝利)2016年宝塚記念(GI)、2015年エリザベス女王杯(GII)
宝塚記念は、紅一点マリアライトが強豪牡馬を抑え11年振りの牝馬V_b0015386_21373115.jpg


by Yuuichiro_K | 2016-06-26 21:37 | レース回顧 | Trackback | Comments(0)


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