2015年 11月 29日
今日、東京競馬場では国内外のGIホース9頭を含む好メンバーが揃った大一番・ジャパンC(GI)が行われました。 レースは、池添謙一騎手騎乗の4番人気ショウナンパンドラが、後方追走から直線馬群を割って鋭く伸び、同じく後方から内をついて伸びた7番人気ラストインパクトをクビ差おさえて優勝しました。 ☆ジャパンC結果 1着▲ショウナンパンドラ(池 添) 2'24'7(良) 2着△ラストインパクト (R.ムーア ) クビ 3着○ラブリーデイ (川 田) クビ 4着 ジャングルクルーズ(北村宏) 1 1/4 5着△サウンズオブアース(M.デムーロ)ハナ パドックの個人的な評価は以下のとおり(A良い B普通 C平凡) 1 ラブリーデイ B+ 落ち着いて周回、天皇賞と同じような雰囲気。 2 トリップトゥパリス B 普通 3 ワンアンドオンリー B 普通、以前よりも落ち着いて周回 4 ジャングルクルーズ B 普通 5 ペルーサ B 普通 6 ラストインパクト B 時折小走りも天皇賞よりは落ち着いて周回 7 ショウナンバッハ B 普通 8 イラプト B 普通 9 ダービーフィズ B 普通 10 サウンズオブアース B+ 2人引きでも落ち着いて力強い歩様 11 ミッキークイーン C 落ち着きを欠く 12 ゴールドシップ B+ 2人引き、久々でも大変落ち着いて周回 13 ヒットザターゲット B 普通 14 イトウ B 2人引き、普通 15 ショウナンパンドラ B+ 2人引き、相変わらず迫力のある好馬体、動きも力強い 16 カレンミロティック B 普通 17 アドマイヤデウス B+ 2人引き、前走天皇賞の時よりも力強い歩様 18 ナイトフラワー B 普通 今年のジャパンCは、GI連勝を含む重賞4連勝中のラブリーデイが1番人気。宝塚記念以来もGI6勝の実績断然のゴールドシップが2番人気。今年の3歳牝馬GI2勝のミッキークイーンが3番人気と、ここまでが単勝5倍以内の人気を集めました。しかし、そんな複数GIを勝っていた実績馬をおさえ見事勝利したのは、前走天皇賞・秋でメンバー中最速の上がりタイムを記録しながら4着に敗れていた4番人気ショウナンパンドラでした。 ショウナンパンドラのパドックは、オールカマー、天皇賞同様、落ち着いて力強い歩様で、相変わらず良く見せていました。レースは、カレンミロティックが1000m通過59.3秒と緩めずに逃げる中、後方でじっくり脚をためると、直線は前走のように進路を大外に振ることなく前が開くまで我慢。前が開いてからは先に抜け出したラブリーデイを目標に激しく追い、鮮やかに差し切りました。馬の状態も良かったですが、前走の反省を生かして能力を引き出した鞍上の池添騎手の好騎乗が光りました。 2着は6番人気のラストインパクトが健闘。パドックは時折小走りになる場面はありましたが、前走より落ち着きがあるように見えました。レースは勝ち馬とほぼ同じ位置から直線内を突いて鋭く伸び、もう少しで大金星でしたね。前走の天皇賞は前が壁になって全くレースにならなかったのですが、乗り替わったR.ムーア騎手の素晴らしい好騎乗(本日4勝と絶好調)でようやく本来の実力を出してくれました。 ラストインパクト 父ディープインパクト 母スペリオルパール(母の父ティンバーカントリー) 2010年1月21日生 牡5 栗東・松田博資厩舎 24戦7勝(2015年11月29日現在) 3着は、1番人気のラブリーデイ。パドックは相変わらず落ち着いて周回、天皇賞のデキをキープしているように見えました。レースは好位からレースを進め、正攻法の競馬で直線早めに抜け出したものの、今日はゴール手前で差されてしまいました。他馬の目標となって早めに動かざるを得なかったことが敗因でしょうか。それでも良く頑張ったと思います。 ラブリーデイ 父キングカメハメハ 母ポップコーンジャズ(母の父ダンスインザダーク) 2010年1月30日生 牡5 栗東・池江泰寿厩舎 26戦9勝(2015年11月29日現在) なお、2番人気のゴールドシップは、休み明けでもパドックの馬の雰囲気は良く見えたのですが、レースはゲートこそ普通に出たものの、行き脚がつかず4角で早めに動いた分、直線は伸びを欠き10着。個人的に期待していた3番人気ミッキークイーンは、パドックで落ち着きがなくあまり良く見えなかったのですが、案の定、直線は伸びを欠き8着と共に人気を裏切ったのは残念でした。 また、いずれもG1ホースだった外国馬4頭は、イラプトの6着が最高と見せ場なし。皆、若い実力馬で期待されていただけにこちらも残念な結果でした。 それでは最後に見事優勝したショウナンパンドラちゃんを掲載します。 パドックは、オールカマー、天皇賞の時同様、落ち着き十分。好馬体で良く見えました。 鞍上の池添騎手は、レース後のインタビューで「最高の状態に仕上げてくれたので、僕はしっかり乗るだけでした。天皇賞と同じ馬番で競馬の神様に試されているような気がしてレースに臨みました。馬が成長して、体質が強くなって充実しています。ラブリーデイには宝塚記念、天皇賞と負けていたので、今日は交わしてくれと思いながら乗りました。GI自体、久々で、勝つ味を忘れかけていました。最高です」とコメントしていました。 池添謙一騎手、高野友和厩舎は、共に嬉しいジャパンC初制覇となりました。 近年、ジャパンCは牝馬が強い傾向ですが、これで過去10年で5勝目となりました。また、今日ワンツーフィニッシュを決めた父ディープインパクトは早くも産駒がジャパンC3勝目を飾りました。 強い牝馬の時代は続きますねー。昨年の秋華賞馬が一段と力をつけての世界制覇、見事です。久しぶりのGI2勝目、本当におめでとうございました! ショウナンパンドラ 父ディープインパクト 母キューティゴールド(母の父フレンチデピュティ) 2011年3月10日生 牝4 鹿毛 白老・(有)社台コーポレーション白老ファーム生産 栗東・高野友和厩舎 16戦5勝(2015年11月29日現在) (重賞勝利)2015年ジャパンC(GI)、2014年秋華賞(GI)、2015年オールカマー(GII)
by Yuuichiro_K
| 2015-11-29 22:28
| 15年GI優勝馬写真
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