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2014年 06月 01日

橋口調教師の悲願達成!ワンアンドオンリーがイスラボニータとの接戦を制しダービー制覇!

今日の東京競馬場は、気温30度を超える真夏日となり大変な暑さとなりました。しかも13万人を超える大観衆が集まり熱気ムンムンの中、2011年生まれ7132頭のサラブレッドの頂点を決める競馬の祭典・日本ダービー(GI、3歳・芝2400m)が行われました。

レースは、横山典弘騎手騎乗の3番人気ワンアンドオンリーが、好位追走から直線早めに抜け出した1番人気イスラボニータとの接戦を制し、3/4馬身差をつけて優勝しました。

☆日本ダービー結果
1着▲ワンアンドオンリー (横山典)2'24'6(良)
2着◎イスラボニータ   (蛯 名)ハナ
3着 マイネルフロスト  (松 岡)1 1/2
4着 タガノグランパ   (菱 田)クビ
5着○トゥザワールド   (川 田)クビ

パドックの個人的な評価は以下のとおり(A良い、B普通、C平凡)

1 サウンズオブアース B
  普通
2 ワンアンドオンリー B+
  皐月賞同様落ち着いて周回
3 マイネルフロスト  B
  厩務員に甘えるような仕草見せる
4 アドマイヤデウス  B
  普通
5 トゥザワールド   B+
  皐月賞よりも落ち着いて周回
6 ショウナンラグーン B
  普通、やや首高
7 ウインフルブルーム
  出走取消
8 スズカデヴィアス  B
  普通
9 アズマシャトル   B
  普通
10 ベルキャニオン   B
  普通
11 ハギノハイブリッド B+
  使い詰めを感じさせない力強い歩様
12 エキマエ      C
  やや落着きを欠く
13 イスラボニータ   A
  皐月賞時より落着きあり、力強さを感じる歩様
14 タガノグランパ   B
  普通
15 サトノルパン    B
  普通
16 レッドリヴェール  C
  以前よりマシだが落着きなし
17 トーセンスターダム B
  普通
18 ワールドインパクト C
  やや落ち着きを欠く

今年の日本ダービーは、悲願のダービー初制覇を狙う蛯名正義騎手騎乗の皐月賞馬イスラボニータが1番人気、皐月賞1番人気2着のトゥザワールドが2番人気、皐月賞4着馬ワンアンドオンリーが3番人気、2歳女王レッドリヴェールが4番人気と、この4頭が10倍以内の人気を集めましたが、勝ったのは、これまでダービー2着馬を4頭送り出した名伯楽・橋口弘次郎厩舎のワンアンドオンリーでした。

ワンアンドオンリーのパドックは皐月賞同様、落ち着いて周回していました。また、ベストターンドアウト賞(最も美しく手入れされた馬に贈られる賞)にも選出されていたように良く見せていました。レースは、好スタートから1コーナーで5番手につけると、道中やや折り合いに苦しむ場面もありましたが、人気のイスラボニータの直後からレースを進め、最後の直線で早めに先頭に立ったイスラボニータを目標に力強く末脚を伸ばし、粘るイスラボニータとの接戦を制しました。これまで中団待機策で追い込む競馬をしてきたワンアンドオンリーを大一番で先行策に切り替え結果を出した、ベテラン・横山典弘騎手の好騎乗が光りました。

2着は1番人気の皐月賞馬イスラボニータ。パドックの気配は、落着き十分で力強い歩様、皐月賞の時よりも良く見えたほどで絶好調だったと思います。レースは4コーナー2番手から楽な手応えで直線に向くと、ギリギリまで追い出しを我慢し満を持して先頭に立ったのですが、勝ち馬の末脚に惜しくも屈しました。それでもゴール直前で差し返そうとするなど(これは蛯名騎手の執念を感じて感動した!)、強い競馬を見せたと思います。蛯名騎手は一昨年に続く2着惜敗、とても悔しかったと思います。本当に残念でした。

イスラボニータ
父フジキセキ 母イスラコジーン(母の父Cozzene)
2011年5月21日生 牡3 美浦・栗田博憲厩舎
7戦5勝(2014年6月1日現在)
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3着は、12番人気のマイネルフロストが大健闘。パドックは特に目立つところはなかったのですが、2人引きでもまずまず落ち着いて周回していました。レースは、先行策から直線内を突いて伸びてきました。松岡正海騎手は内枠を利して上手く乗ったと思います。青葉賞(GII)6着から良く巻き返しましたね。毎日杯(GIII)の覇者が意地を見せてくれました。

マイネルフロスト
父ブラックタイド 母スリースノーグラス(母の父グラスワンダー)
2011年3月8日生 牡3 美浦・高木登厩舎
8戦3勝(2014年6月1日現在) 
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なお、2番人気トゥザワールドは、中団追走から脚を伸ばしたものの5着まで。せっかくの好内枠を活かせず思ったより後ろからの競馬になったのが、前が止まらない馬場だっただけに痛かったですね。4番人気レッドリヴェールは、後方追走から見せ場なく12着に完敗。パドックは落着きを欠いていましたし、外枠の不利もあり力を出せなかった印象。5番人気のトーセンスターダムは積極策で途中から逃げる競馬をしたものの、直線で内ラチに激突して急失速(結果16着)したのは残念でした。

それにしても、戦前は共に悲願のダービー制覇を目指していた蛯名騎手と橋口弘次郎厩舎のどちらかが勝てばいいなあと思っていましたが、そのとおりの優勝争いとなって、個人的にはとても嬉しい気持ちになったダービーでした。(負けた蛯名騎手は本当に気の毒だと思いますが)今年も感動のドラマを見せてくれた素晴らしいダービーでした!

それでは、最後に見事優勝したワンアンドオンリー君を掲載します。

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パドックは、落着き十分、皐月賞と同じような良い雰囲気で周回していました。

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鞍上の横山典弘騎手は、レース後、何度も腕を挙げて喜びを爆発させていました。なお、レース後のインタビューでは、「橋口先生には本当にいつもお世話になってきたので、頑張って勝ちたいと思っていた。皐月賞は行き脚がつきませんでしたが、スタッフも先生もダービーを目標にしてきっちりと仕上げてくれたので、今回は無理なく好位からの競馬ができた。まだまだお父さん(ハーツクライ)に比べたらヨタヨタしているような面もありますが、その状態でダービーを勝つんですから。これからも順調にいって、大きいところで頑張ってほしいです」とコメントしていました。

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横山典弘騎手は、2009年ロジユニヴァース以来の2度目のダービー制覇となりました。また、生産者の(株)ノースヒルズは昨年のキズナに続き2年連続のダービー制覇、ハーツクライ産駒は先週のオークスに続きクラシック2連勝でダービー初制覇となりました。

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橋口弘次郎厩舎は、これまで日本ダービーでダンスインザダーク、ハーツクライ、リーチザグラウン、ローズキングダムの4頭が2着と惜しいレースが続いていただけに悲願のダービー制覇でした。今日は本当におめでとうございました!

ワンアンドオンリー
父ハーツクライ 母ヴァーチュ(母の父タイキシャトル)
2011年2月23日生 牡3 黒鹿毛 新冠・株式会社ノースヒルズ生産 栗東・橋口弘次郎厩舎
9戦3勝(2014年6月1日現在)
(重賞勝利)2014年日本ダービー(GI)、2013年ラジオNIKKEI杯2歳S(GIII)

by Yuuichiro_K | 2014-06-01 23:31 | 14年GI優勝馬写真 | Trackback | Comments(0)


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