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2013年 12月 01日

GIホース9頭をなで斬り!ジャパンCダートはベルシャザールが悲願のGI初制覇

今日は、阪神競馬場で秋のダート王決定戦・ジャパンCダート(GI、3歳上・ダート1800m)が行われました。レースは、3番人気に推されたC.ルメール騎手騎乗のベルシャザールが、中団追走から直線馬場の外を豪快に伸び、後方から連れて追い込んできた6番人気ワンダーアキュートをクビ差おさえて優勝しました。

☆ジャパンCダート結果
1着△ベルシャザール  (C.ルメール)1'50'4(良)
2着△ワンダーアキュート(武 豊)クビ
3着◎ホッコータルマエ ( 幸 )1/2
4着△ブライトライン  (福 永)3
5着▲ニホンピロアワーズ(酒 井)1 1/4

パドックの個人的な評価は以下の通り(A良い B普通 C平凡)

1 ローマンレジェンド B+
  昨年より落着きあり
2 グレープブランデー B+
  動きに力強さ戻ってきた
3 メーデイア B
  この馬なりに好調
4 エスポワールシチー B+
  キビキビと8歳馬とは思えない動き
5 クリソライト B
  パドックの外目を回る
6 ホッコータルマエ B+
  落ち着いて力強い歩様
7 ブライトライン B+
  相変わらず落着いて良く見せる
8 ワンダーアキュート B
  ひどいイレコミではないが小走り繰り返す
9 ナイスミーチュー B
  首振り気味、やや落ち着き欠く
10 パンツオンファイア B
  普通
11 ソリタリーキング B+
  力強い歩様
12 ベルシャザール A
  落着き十分かつ力強い歩様、好馬体このメンバーに入っても目立つ。
13 グランドシチー B
  普通。
14 ニホンピロアワーズ B
  落着いているが前走・帝王賞よりは落ちる印象
15 インカンテーション B
  普通
16 テスタマッタ C
  落着きなく、チャカつき気味

来年から国際招待を取りやめ中京競馬場に舞台を移し、レース名もチャンピオンズCに変更することから、今年で最後となったジャパンCダート(GI)は、9頭のダートGI(級)ホース(エスポワールシチー、クリソライト、グレープブランデー、テスタマッタ、ニホンピロアワーズ、ホッコータルマエ、メーデイア、ローマンレジェンド、ワンダーアキュート)が出走、最後を飾るに相応しい素晴らしいメンバーが揃いました。しかし、勝ったのは9頭のGIホースではなく、今年から芝からダート路線に切り替え、前走ダートGIII(武蔵野S)を勝ったばかりの5歳馬ベルシャザールでした。

ベルシャザールのパドックは、いつも良く見せるのですが、今日もGIホース9頭の中に入っても全く引けを取らない好馬体が目につき、昨日の予想では△評価でしたが、馬券はベルシャザールの単複1本勝負を決断できたほど1番良く見えました。レースは、エスポワールシチーが1000m通過61.4秒とスローペースで逃げ、圧倒的1番人気のホッコータルマエが2番手を追走、直後にニホンピロアワーズ、メーデイア、インカンテーションらが続き、先行馬がかなり固まる展開となりました。ベルシャザールは後方から楽な手ごたえで徐々に前に進出すると、最後の直線先に内から抜け出したホッコータルマエを外から一気に交わし、連れて伸びてきたワンダーアキュートの追撃も振り払って、歓喜のゴールに飛び込みました。鞍上のC.ルメール騎手は流石の好騎乗でした。三冠馬オルフェーヴルが勝ったダービーで3着に好走した実力馬が、ダート路線でついに大輪を咲かせました。悲願の初GI、本当におめでとうございました!

なんとジャパンCダート3年連続2着となったワンダーアキュートは今回も惜しいレースでした。パドックは、前述のとおりあまり落着きがなくそれほど良く見えなかったのですが、多少チャカついても好走できる馬なので、今日も気合が乗っていたということだったのでしょう。レースは後方待機策からメンバー中最速の上がり35.9秒の末脚を繰り出して勝ち馬を追いつめたのはお見事でした。

圧倒的1番人気に推されたホッコータルマエは、昨年に続く3着。道中はエスポワールシチーをマークして直線競り落としたのは流石でしたが、レース後の騎手コメントでは抜け出してソラを使い気を抜いたとのこと。また、彼はそれほど末脚が切れるタイプではないので、スローペースで瞬発力のある馬に有利な展開になったのも敗因でしょう。

なお、2番人気のローマンレジェンドは13着。レース後の騎手コメントによると内で包まれて馬が自分でレースを止めてしまったとのこと。馬の調子は悪くなかったと見えたので残念でした。昨年の覇者ニホンピロアワーズは5着。パドックで帝王賞の時より気配は落ちているように見え、完調ではなかったと思います。4着ブライトラインは、本質はマイラーだと思うので良く走っていると思います。2月のフェブラリーS(GI)で最注目したいですね。

ベルシャザール(撮影日2011年5月29日・日本ダービー)
父キングカメハメハ 母マルカキャンディ(母の父サンデーサイレンス)
2008年4月25日生 牡5 青鹿毛 千歳・社台ファーム生産 栗東・松田国英厩舎
16戦6勝(2013年12月1日現在)
(重賞勝利)2013年ジャパンCダート(GI)、武蔵野S(GIII)
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by Yuuichiro_K | 2013-12-01 23:11 | レース回顧 | Trackback | Comments(0)


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