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2012年 11月 25日

ジェンティルドンナが三冠馬対決を制し、日本3歳牝馬史上初のジャパンC制覇!

今日、東京競馬場では史上初の牡牝2頭の三冠馬(オルフェーヴルとジェンティルドンナ)対決、欧州最高峰レースの凱旋門賞馬(ソレミア)の参戦、国内外のGIホース11頭が出走と見どころ満載の注目の大一番・ジャパンC(GI、3歳上・芝2400m)が行われました。
この歴史的一戦を観戦しようと11万人を超す観衆が集まり、自分も始発電車に乗って、毎日王冠(GII)以来、久々に競馬観戦に行ってきました。

レースは、好位追走から最後の直線でやや強引に内を突いた岩田康誠騎手騎乗の3番人気ジェンティルドンナが、中団追走から直線外から早めに追い上げた1番人気オルフェーヴルとの一騎打ちを激しい叩き合いの末ハナ差制し、優勝しました。

☆ジャパンC結果
1着△ジェンティルドンナ(岩 田)2'23'1(良)
2着◎オルフェーヴル  (池 添) ハナ
3着○ルーラーシップ  (ウィリアムズ)2 1/2
4着△ダークシャドウ  (デムーロ )アタマ
5着▲フェノーメノ   (蛯 名)2 1/2

今年のジャパンCは、久しぶりにどんなレースになるのか、本当にわくわくさせられる素晴らしいメンバーが揃いました。
特に史上初の牡馬と牝馬の三冠馬対決、凱旋門賞で悔しい2着に敗れたオルフェーヴルと勝ち馬ソレミアとの再対決が大きな見どころでした。

レースは、2番人気のルーラーシップがまたしても出遅れ。春の天皇賞馬ビートブラックが絶好の最内枠を活かして積極的に逃げる展開となりました。1番人気のオルフェーヴルは中団から、ジェンティルドンナは早め3番手のインコースをロスなく追走しました。直線は離して逃げたビートブラックめがけて、まずはオルフェーヴルが一気に2番手に上がって抜け出しを図ったのですが、これに唯一食らいついたのが今年の牝馬三冠馬ジェンティルドンナでした。

2頭の三冠馬の激しい叩き合いは、まさに日本競馬史に刻まれる歴史的なものだったと思います。わずかにハナ差、ジェンティルドンナがオルフェーヴルを抑えたところがゴールでした。
なお、ジェンティルドンナが、最後の直線でオルフェーヴルとの併せ馬を挑んだ場面、すなわち逃げバテたビートブラックを交わして外に持ち出す際、すぐ横を走っていたオルフェーヴルの進路を妨害、さらに激しく接触してしまい審議(結果、降着処分はなかったが岩田騎手は2日間の騎乗停止処分)となったのは大変残念でした。
ただ、鞍上のラフプレイはあったものの、ワールドクラスの五冠馬オルフェーヴルを真っ向勝負で打ち破ったジェンティルドンナの能力の高さには改めて脱帽しました。本当に素晴らしいレースをしてくれたと思います。

2着のオルフェーヴルは、パドックの印象は宝塚記念の時よりも少し静かな印象で、完調ではない感じを受けました。ただ、落ち着いていましたし、そんなに悪いレースにはならないだろうという印象でした。レースは、苦手な大外枠からの発走も道中上手く折り合っていたと思います。
それだけに最後の直線ジェンティルドンナにぶつけられる不利もあり、ハナ差2着敗退となったのは、鞍上の池添騎手を始め関係者は本当に悔しいでしょうね。
1番人気の期待に応えられなかったのは残念でしたが、遠征帰りで調子を整えるのが困難な状況の中、良く頑張ったと思います。

オルフェーヴル
父ステイゴールド 母オリエンタルアート(母の父メジロマックイーン)
2008年5月14日生 牡4 栗東・池江泰寿厩舎
17戦9勝(2012年11月25日現在)
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3着は、メンバー中最速の上がり32.7秒の末脚を繰り出したルーラーシップ。
パドックは、相変わらず落着き十分で、踏み込みも力強く良く見えました。しかし、スタートでまたしても出遅れてしまい、前走同様流れに乗れなかったのが痛かったです。

ルーラーシップ
父キングカメハメハ 母エアグルーヴ(母の父トニービン)
2007年5月15日生 牡5 栗東・角居勝彦厩舎
19戦8勝(2012年11月25日現在)
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その他の有力馬ですが、4番人気フェノーメノは5着。パドックはちょっとチャカつき気味であまり良く見えませんでした。5番人気の秋の天皇賞馬エイシンフラッシュ(牡5、栗東・藤原英昭厩舎)は、パドックは相変わらず良く見えましたが9着。凱旋門賞馬の7番人気ソレミア(牝4、仏・C.ラフォンパリアス厩舎)は先行したものの直線はいいところなく13着に敗れたのは残念でした。

それでは最後に、見事優勝したジェンティルドンナちゃんを掲載します。

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パドックは、今年のオークスで見た時より大分落ち着いて周回して良い雰囲気でした。なお、馬体重はマイナス14キロでしたが、全く細め感はありませんでした。

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鞍上の岩田康誠騎手は、レース後のインタビューで4コーナーまでは完璧な競馬ができたとコメント。ただ、最後の直線で接触し、2日間騎乗停止となったことから笑顔のないインタビューとなったのは残念でした。

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ジェンティルドンナは、日本の3歳牝馬初のジャパンC制覇、同一年GI4勝という大快挙を達成しました。

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世界的名馬となった日本現役最強馬オルフェーヴルを破ったのは凄いの一言。一躍年度代表馬の最有力候補になりましたね!また、彼女も海外競馬でどんな走りをするのか見たくなりました。歴史的勝利、本当におめでとうございました!


ジェンティルドンナ
父ディープインパクト 母ドナブリーニ(母の父Bertolini)
2009年2月20日生 牝3 鹿毛 安平・ノーザンファーム生産 栗東・石坂正厩舎
9戦7勝(2012年11月25日現在)
(重賞勝利)2012年ジャパンC(GI)、桜花賞(GI)、オークス(GI)、秋華賞(GI)、ローズS(GII)、シンザン記念(GIII)

by Yuuichiro_K | 2012-11-25 23:59 | 12年GI優勝馬写真 | Trackback | Comments(0)


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