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2011年 12月 11日

次代を担うニューヒロイン誕生!阪神JFは、超良血馬ジョワドヴィーヴルが衝撃の圧勝で2歳女王に輝く

まずは、毎年恒例の香港国際競争ですが、残念ながら日本馬は、香港ヴァーズ(GI、芝2400m)のトレイルブレイザー(牡4、栗東・池江泰寿厩舎)が6着。香港スプリント(GI、芝1200m)のカレンチャン(牝4、栗東・安田隆行厩舎)が5着、パドトロワ(牡4、栗東・鮫島一歩厩舎)が最下位14着。香港マイル(GI、芝1600m)出走のアパパネ(牝4、美浦・国枝栄厩舎)は13着に敗れました。今回輸送のトラブルもあったようで、体調管理に難しい面があったようですが、それにしても残念な結果でした。

さて、今日、阪神競馬場では2歳女王決定戦・阪神ジュベナイルフィリーズ(JpnI、2歳牝・芝1600m)が行われました。レースは、福永祐一騎手騎乗の4番人気ジョワドヴィーヴルが中団追走から直線外を豪快に伸び、好位から伸びた8番人気アイムユアーズに2 1/2馬身差をつけて優勝しました。

☆阪神ジュべナイルフィリーズ結果
1着 ジョワドヴィーヴル(福 永)1'34'9(良)
2着▲アイムユアーズ  (メンディザバル)2 1/2
3着◎サウンドオブハート(武 豊)ハナ
4着△イチオクノホシ  (デムーロ )1/2
5着 アンチュラス   (川 田)クビ

父が七冠馬ディープインパクト、母が1995年阪神3歳牝馬S(現阪神JF)優勝馬ビワハイジ、3歳上の姉に現役最強牝馬・六冠馬ブエナビスタがいる超良血馬ジョワドヴィーヴルが、父や姉を彷彿させる豪快な末脚を繰り出して完勝、実に強い競馬で堂々2歳女王の座につきました。パドックは馬体重が418キロとは思えないほど、体を大きく見せていて大変良く見えました。(昨日の予想ではキャリア1戦馬は勝ったことがないというデータもあり、無印にしてしまいましたが思わず馬券を買い足したほど)。レースは、逃げ馬不在ということで、押し出させるようにハナに立ったファインチョイスが1000m通過60.2秒で逃げ、スローペースとなりましたが、前残りの展開をものともせず、メンバー中最速の上がり34.1秒の末脚で大外一気に先行馬をまとめて交わしたのですから、本当に衝撃的でした。来年のクラシックはもちろん、年内で引退する姉ブエナビスタに続き、女王の時代を引き継ぐ存在になるのも夢ではないかもしれません。

2着は、ファンタジーS(GIII)の覇者ながら8番人気と以外に評価が低かったアイムユアーズ。実は今日のパドックで一番良く見えた馬で、落ち着き十分、力強い歩様が大変目に付きました。単複を買って応援していましたが、勝ち馬には完敗も、先行策から力強く伸びて1番人気のサウンドオブハートにゴール直前で競り勝ったのは見事でした。3着は1番人気のサウンドオブハート。パドックは心配されたテンションの高さを見せることもなく、いいデキだったと思います。鞍上の武豊騎手も大外枠スタートでも早めに前につけて上手にレースを運びましたが、最後は決め手の差が出てしまいました。

それにしても、このレースは近年、牡馬にも負けない歴史的名牝を輩出し続けていますが、今年もそんな予感を感じさせる本当に楽しみな馬が出てきましたね。ジョワドヴィーヴルは、まだ体も小さくこれからの成長がかなり見込めそうですし、成長したらどれだけ強くなるのか、本当に期待は高まります。どうか故障などすることなく、まずは無事に来年のクラシックに向かってほしいと思います。

ジョワドヴィーヴル
父ディープインパクト 母ビワハイジ(母の父Caerleon)
2009年5月13日生 牝2 鹿毛 安平・ノーザンファーム生産 栗東・松田博資厩舎
2戦2勝(2011年12月11日現在)
(重賞勝利)2011年阪神ジュベナイルフィリーズ(JpnI)

by Yuuichiro_K | 2011-12-11 18:44 | レース回顧 | Trackback | Comments(0)


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