人気ブログランキング | 話題のタグを見る

愛しのサラブレッド写真館 

prekrasnie.exblog.jp
ブログトップ
2011年 04月 23日

フローラSは伏兵バウンシーチューンが制し、大波乱決着

今日から震災により中止となっていた中央競馬の東日本での開催が再開しました。本当に待ちに待った開催でしたが、あいにくの風雨の強い大荒れの天気の中、東京競馬場では、オークストライアル・フローラS(GII、3歳牝・芝2000m)が行われました。
レースは、三浦皇成騎手騎乗の9番人気バウンシーチューンが後方追走から直線外鋭く伸びて、ゴール直前で15番人気マイネソルシエールを捕らえ、アタマ差交わして優勝しました。

フローラSは伏兵バウンシーチューンが制し、大波乱決着_b0015386_21162143.jpg


☆フローラS結果
1着 バウンシーチューン(三浦皇)2'03'3(重)
2着 マイネソルシエール(柴田大)アタマ
3着 ピュアブリーゼ  (内田博)クビ
4着 ハッピーグラス  (松 田)1/2
5着 マイネイサベル  (松 岡)3/4

ゴール前は3頭が横一線になる大激戦となりましたが、勝ったのは前走未勝利戦を勝ったばかりの伏兵・バウンシーチューンでした。パドックは、どちらかといえば落ち着きのない仕草を見せていましたが、これはステイゴールド産駒らしい、良い気合乗りだったということだったのでしょう。レースは後方5番手から直線でメンバー中最速の上がり36.2秒の末脚を繰り出して鮮やかに差し切りました。結果的に前に行った馬が有利だった展開で後方から差し切ったのですから、着差以上に強い競馬をしたと思います。本番のオークスも楽しみになりました。

2着は、単勝15番人気(199.1倍)と全く人気の無かったマイネソルシエールが大健闘しました。彼女はこれまで500万条件で5戦続けて一度も4着以内に好走したことがなかっただけに驚きの大激走でした。パドックは、うるさい馬が多かった中、落ち着いて普通に周回していました。レースは4コーナーまで最内を通ってじっくり脚をため、直線では馬群を割って伸びてきました。あと一歩で1997年のエアガッツ以来となる久々の重賞制覇だった柴田大知騎手、本当に惜しかったですが素晴らしい騎乗でした。

マイネソルシエール
父ロージスインメイ 母マイネソーサリス(母の父ブライアンズタイム)
2008年2月19日生 牝3 美浦・手塚貴久厩舎
8戦1勝(2011年4月23日現在)
フローラSは伏兵バウンシーチューンが制し、大波乱決着_b0015386_21164662.jpg



3着は3番人気のピュアブリーゼ。パドックは特に目立つところはありませんでしたが、落ち着いて周回していました。レースは4番手追走から直線半ばで早め先頭に立つ、そつのない競馬を見せましたが、ゴール直前で2頭に交わされてしまいました。彼女は掲示板を外したことのない堅実な馬なのですが、勝ち切るには後一歩足りないレースが続いており、今日も残念ながら最後に詰めの甘さが出てしまいました。

ピュアブリーゼ
父Monsun 母ビューリティー(母の父Peintre Celebre)
2008年3月19日生 牝3 美浦・古賀慎明厩舎
7戦1勝(2011年4月23日現在)
フローラSは伏兵バウンシーチューンが制し、大波乱決着_b0015386_2117688.jpg



なお、1番人気のダンスファンタジアは、パドックで落ち着きがなくあまり良く見えませんでしたが、案の定直線全く伸びず13着に大敗。2番人気のマイネイサベルも道中勝ち馬とほぼ同じ位置取りにいましたが、5着と人気を裏切ってしまいました。ただこの2頭は血統的に2000mがやや長かったようにも感じました。両馬ともさらに距離が伸びるオークスでは苦戦しそうです。

それにしても天候同様、大荒れの結末になってしまいましたね。馬連10万3540円、3連単113万1690円の大波乱でした。
それでは、最後に見事優勝したバウンシーチューンちゃんを掲載します。

フローラSは伏兵バウンシーチューンが制し、大波乱決着_b0015386_21173529.jpg

パドックは、あまり落ち着きがありませんでした。同じ父の産駒ドリームジャーニー同様、気合を表に出すタイプ、これでも走るということを覚えておこうと思います。

フローラSは伏兵バウンシーチューンが制し、大波乱決着_b0015386_21185620.jpg

鞍上の三浦皇成騎手は、レース後のインタビューで「切れ味だけは抜けている馬。こういう馬場でしたが、いい脚を使ってくれました。すごく能力を感じていました」とコメントしていました。

フローラSは伏兵バウンシーチューンが制し、大波乱決着_b0015386_21201036.jpg

田島俊明厩舎は開業3年目で初の重賞挑戦でしたが、見事初重賞制覇を飾りました。本番も関東の代表として頑張ってほしいと思います。今日は本当におめでとうございました!


バウンシーチューン
父ステイゴールド 母リーインフォースト(母の父トニービン)
2008年4月19日生 牝3 鹿毛 千歳・社台ファーム生産 美浦・田島俊明厩舎
5戦2勝(2011年4月23日現在)
(重賞勝利)2011年フローラS(GII)

by Yuuichiro_K | 2011-04-23 21:20 | 11年GII・GIII優勝馬写真 | Trackback | Comments(0)


<< 全兄ドリームジャーニーを彷彿さ...      皐月賞(GI)予想 >>