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カテゴリ:17年GI優勝馬写真( 9 )


2017年 10月 29日

極悪馬場も出遅れも問題なし!天皇賞・秋はキタサンブラックが史上5頭目の春秋盾連覇達成

今日、東京競馬場では、降り続く豪雨のため近年にないあいにくの極悪馬場の下、秋の中距離王決定戦・天皇賞・秋(GI)が行われました。
レースは、武豊騎手騎乗の1番人気キタサンブラックが、スタートで後手を踏みながらも、巧みなコース取りで4コーナーで2番手から直線早めに先頭に立って抜け出し、好位追走から追い上げた2番人気サトノクラウンの追撃をクビ差おさえて優勝しました。

☆天皇賞・秋結果
1着○キタサンブラック (武 豊) 2'08'3(不)
2着◎サトノクラウン  (M.デムーロ)クビ
3着 レインボーライン (岩 田) 2 1/2
4着△リアルスティール (V.シュミノー)5
5着△マカヒキ     (内 田) アタマ

※パドックの個人的な評価は以下の通り(A良い B普通 C平凡)

1 サクラアンプルール B
  普通
2 サトノクラウン   B+
  落ち着いて力強い歩様
3 ネオリアリズム   B
  普通、時折小走り
4 リアルスティール  B+
  2人引き、落ち着き十分で前走毎日王冠優勝時の状態キープ
5 ヤマカツエース   B
  普通
6 ディサイファ    B
  普通
7 キタサンブラック  B
  2人引き、つる首も落ち着いて周回
8 レインボーライン  B
  普通
9 ソウルスターリング B
  2人引き、時折煩い仕草
10 ミッキーロケット  B
  普通
11 ロードヴァンドール B
  2人引き、普通
12 ステファノス    B+
  2人引き、落ち着いて力強い動き
13 グレーターロンドン B
  2人引き、普通
14 サトノアラジン   B+
  落ち着いて、前走毎日王冠と同じような雰囲気
15 マカヒキ      B
  普通
16 カデナ       B
  普通
17 ワンアンドオンリー B
  普通
18 シャケトラ     B+
  落ち着いて伸びやかな歩様

今年の天皇賞・秋は、GIホース8頭を含む18頭中16頭が重賞勝ち馬という豪華メンバーが出走。しかし、降り続く大雨の影響で記録的な極悪馬場となり、重の巧拙が問われる大変タフな一戦となりました。(実際、レース後、多くの馬が疲れからか入線後にすぐに馬を止めていました。)そんな厳しい馬場を克服して見事勝利したのは、実績最上位のGI5勝馬・1番人気のキタサンブラックでした。

キタサンブラックのパドックはつる首で、久しぶりに気合いを表にはっきり出していました。レースは、スタート直前、前扉に突進してしまい出遅れるアクシデント。2コーナーまで慣れない中団やや後ろの位置取りとなって大ピンチかと思いましたが、流石は武豊騎手、慌てず騒がずロス無く内を追走して徐々に前に進出すると、4コーナーでは早くも2番手。直線は馬場の悪い内から外めに馬を持ち出す余裕も見せ、早めに抜け出す堂々の競馬で見事勝利しました。これで史上5頭目の春秋天皇賞連覇達成、通算GI6勝目となり、もはや歴史的名馬といっても過言ではないでしょう。本当に素晴らしい走りを見せてくれました。

2着は宝塚記念以来の休み明けだった2番人気のサトノクラウンが人気どおりの好走。パドックは宝塚記念の時よりも落ち着きがあり、力強い歩様を見せており好調子に見えました。レースは先行策から直線で完全に抜け出したキタサンブラックをただ一頭追いかけ、外へ内へと進路を切り替えながら追い詰めたものの、クビ差まで迫ったところがゴールでした。過去2年の天皇賞・秋はいいところがなかったですが、3度目の正直でこちらも見事な走りを見せてくれました。

サトノクラウン
父Marju 母ジョコンダII(母の父Rossini)
2012年3月10日生 牡5 美浦・堀宣行厩舎
15戦7勝(2017年10月29日現在)
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3着は13番人気の伏兵・レインボーラインが大健闘。パドックは特に目立つ感じはありませんでしたが、普通に落ち着いて周回していました。レースは中団追走から早めに前にとりついて、直線もしぶとく伸びてきました。昨年、稍重馬場の札幌記念(GII)で世界のモーリスとクビ差の接戦を演じ、菊花賞(GI)でも2着に好走した実績は伊達ではなかったですね。

レインボーライン
父ステイゴールド 母レーゲンボーゲン(母の父フレンチデピュティ)
2013年4月1日生 牡4 栗東・浅見秀一厩舎
18戦3勝(2017年10月29日現在)
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なお、3番人気4着のリアルスティールを始め、マカヒキ、サトノアラジン、グレーターロンドンなど人気を集めたディープインパクト産駒は総じて凡走。やはり切れ味を武器とするだけに持ち味を殺された感じ。特殊な不良馬場となってしまい力を出せなかったのは残念でした。

それでは最後に見事優勝したキタサンブラック君を掲載します。
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パドックは、久しぶりに気合いを表に出したキタサンブラックを見たという印象。しかしイレ込みではなく、終わってみれば走る気満々だったということだったようです。
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今回の勝利で総獲得賞金は、ディープインパクトを抜き、テイエムオペラオーに次ぐ歴代2位となりました。
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鞍上の武豊騎手は、2008年ウオッカ以来となる天皇賞・秋6度目の制覇。なお、レース後のインタビューでは「すごく大きな1勝です。これだけの馬ですから、勝つことが出来てホッとしています。休み明けでしたが、今日は最高のデキでした。スタートでは前扉に突進してしまい遅れましたが、慌てずに状況に合わせて走りました。こういう馬場もこなしてくれると信じて、直線では内に入りました。早めに先頭に立ったことで最後詰め寄られましたが、押し切ってくれました。次走のジャパンカップでは、日本代表として彼らしい走りで連覇を目指します。」とコメントしていました。
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ウイニングラン中のキタサンブラック&武豊騎手です。何度も手を挙げて本当に嬉しそうでした。
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清水久詞厩舎は、天皇賞・秋初制覇。レース後のインタビューでは「前走後は怪我もなかったので、夏場はゆっくり休ませました。調教ではメニューをしっかりこなしてくれて、状態もとても良かったです。武豊騎手にはレース前"いつも通りに"ということだけ伝えました。ゲートの中で悪さをしているのが見えたので、追い込むしかないなと感じました。本当によく頑張ってくれました。」とコメントしていました。
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宝塚記念の大敗で心配していましたが、改めて底力を見せつけてくれました。今日の勝利でJRAのGI6勝目となり歴代2位に浮上。GI史上最多記録も視野に入ってきましたね。残る2戦(ジャパンC、有馬記念)も頑張ってほしいと思います。過酷な馬場を克服しての勝利、本当におめでとうございました!

キタサンブラック
父ブラックタイド 母シュガーハート(母の父サクラバクシンオー)
2012年3月10日生 牡5 日高・ヤナガワ牧場生産 栗東・清水久詞厩舎
18戦11勝(2017年10月29日現在)
(重賞勝利)2017年天皇賞・秋(GI)、天皇賞・春(GI)、大阪杯(GI)、2016年ジャパンC(GI)、天皇賞・春(GI)、2015年菊花賞(GI)、2016年京都大賞典(GII)、2015年セントライト記念(GII)、スプリングS(GII)

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by Yuuichiro_K | 2017-10-29 23:58 | 17年GI優勝馬写真 | Trackback | Comments(0)
2017年 10月 01日

スプリンターズSはレッドファルクスが豪快に差し切り堂々の連覇達成

まずは凱旋門賞のサトノダイヤモンドとサトノノブレスですが、残念ながらサトノダイヤモンド15着、サトノノブレス16着と両馬とも完敗でした。
またしても重馬場になって切れ味を武器とするサトノダイヤモンドには厳しい条件になってしまいましたね。。。結果は残念でしたが、どうか無事に帰国してほしいと思います。本当にお疲れさまでした。

さて、今日、中山競馬場では秋の短距離王を決めるグローバルスプリントチャレンジ第8戦・スプリンターズS(GI、3歳上・芝1200m)が行われました。レースは、1番人気に推されたM.デムーロ騎手騎乗のレッドファルクスが、後方追走から直線鋭く伸び、内を突いて伸びた5番人気レッツゴードンキをゴール直前クビ差捕らえて優勝しました。

☆スプリンターズS結果
1着◎レッドファルクス  (M.デムーロ)1'07'6(良)
2着 レッツゴードンキ (岩 田) クビ
3着△ワンスインナムーン(石 橋) 1/2
4着 スノードラゴン  (大 野) クビ
5着 ブリザード    (G.モッセ ) クビ
 
パドックの個人的な評価は以下の通り(A良い B普通 C平凡)

1 スノードラゴン   B
  普通
2 レッツゴードンキ  B+
  いつになく落ち着いて力強い動き
3 セイウンコウセイ  B
  普通
4 フィドゥーシア   B
  普通
5 ラインミーティア  B+
  相変わらずキビキビと良い動き
6 ワンスインナムーン B
  普通
7 ダイアナヘイロー  B
  普通
8 レッドファルクス  B+
  落ち着いて力強い動き
9 メラグラーナ    B+
  落ち着いて伸びやかな歩様
10 ビッグアーサー   B
  落ち着いているがやや体が太く見える
11 モンドキャンノ   B
  2人引き、普通
12 ブリザード     B
  2人引き、普通
13 ファインニードル  B
  普通
14 ネロ        B
  2人引き、普通
15 シュウジ      B
  普通
16 ダンスディレクター B
  普通

今年のスプリンターズSは、歴代のスプリントGI馬4頭(スノードラゴン、セイウンコウセイ、ビッグアーサー、レッドファルクス)、今年のサマースプリントシリーズの勝ち馬3頭(ダイアナヘイロー、ファインニードル、ラインミーティア)が出走するなど、なかなかの好メンバーが揃った一戦となりました。そんな実力馬が揃った中でも昨年の覇者で今春もGI・GIIで常に3着内に好走を続けているレッドファルクスが1番人気を集めましたが、期待どおりの素晴らしい末脚を繰り出して堂々勝利、見事スプリンターズS連覇を達成しました。

レッドファルクスのパドックは、安田記念以来の休み明けでしたが、いつもどおり落ち着いて周回していました。
レースは、ワンスインナムーンがハナを奪い1000m通過33.9秒と昨年よりも遅いペースで逃げる展開となりましたが、レッドファルクスは中団のやや後ろを追走。最後の直線、ワンスインナムーンがしぶとく粘るところを最内を突いたレッツゴードンキがこれを交わして先頭に立ちましたが、さらに外からただ1頭、後方から一気に伸びて並ぶ間もなく交わしたのがレッドファルクスでした。高いレベルで安定した走りを続けているのは本当に凄いことだと思います。連覇達成、本当におめでとうございました!

2着は、5番人気のレッツゴードンキ。パドックはいつになく落ち着いて動きも良く、事前予想では無印でしたが馬券を購入してしまったほどの好気配でした。レースは中団追走から岩田騎手得意の最内を突くロスのない競馬で、今春の高松宮記念に続きスプリントGI銀メダルをゲットしました。昨年のこのレースは脚を余して9着と消化不良のレースでしたが、今年は力を出し切ってくれたと思います。

レッツゴードンキ
父キングカメハメハ 母マルトク(母の父マーベラスサンデー)
2012年4月6日生 牝5 栗東・梅田智之厩舎
22戦3勝(2017年10月1日現在)
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3着は、7番人気の伏兵ワンスインナムーンが健闘しました。パドックは普通に落ち着いて周回していました。レースは果敢に逃げながらも、比較的楽なペースで逃げられたことで、最後まで脚色衰えることなく良く粘りました。調教の動きが抜群だったこと、3歳時に後の高松宮記念馬セイウンコウセイに完勝した実績は伊達ではなかったですね。

ワンスインナムーン
父アドマイヤムーン 母ツーデイズノーチス(母の父ヘクタープロテクター)
2013年2月1日生 牝4 美浦・斎藤誠厩舎
16戦6勝(2017年10月1日現在)
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なお、2番人気のメラグラーナは7着。パドックは落ち着きもあり気配は上々に見えたのですが、4コーナー後方3番手では位置取りが後ろ過ぎました。3番人気セイウンコウセイは好位追走も直線一杯となり11着に完敗。時計のかかる馬場でないと厳しいのかもしれません。共に人気を裏切ったのは残念でした。
また、元王者9歳馬スノードラゴンの4着好走は正直驚きました、大拍手を贈りたいと思います。

それでは、最後に見事優勝したレッドファルクス君を掲載します。
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パドックは、最後の18番目を堂々と落ち着いて周回していました。

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鞍上のM.デムーロ騎手は、レース後のインタビューで「とても気持ちいいです。パドックから具合が良いと思っていました。長く休みを取っても変わらない馬です。賢いです。僕と一緒で負けたくない気持ちのある馬です。スタートしてしばらくは反応が遅いのですが、手応えはずっと良かったです。速い馬場でしたが、手前が替わってからの伸びは素晴らしいです。」とコメントしていました。
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ペースは違ったものの、勝ち時計の1'07'6は奇しくも昨年と同タイムでした。

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スプリンターズS連覇は、GI昇格後は歴史的スプリンターだったサクラバクシンオーとロードカナロアに次ぐ史上3頭目の快挙となりました。
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ロードカナロア引退後、短距離路線は主役不在と言われ続けていましたが、もうこの馬が主役といってよいでしょう。引き続き王者としての活躍を期待したいです。

レッドファルクス
父スェプトオーヴァーボード 母ベルモット(母の父サンデーサイレンス)
2011年4月12日生 牡6 芦毛 千歳・社台ファーム生産 美浦・尾関知人厩舎
23戦10勝(2017年10月1日現在)
(重賞勝利)2017年・2016年スプリンターズS(GI)、2017年京王杯スプリングC(GII)、2016年CBC賞(GIII)


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by Yuuichiro_K | 2017-10-01 23:59 | 17年GI優勝馬写真 | Trackback | Comments(0)
2017年 06月 04日

安田記念は、後方外から追い込んだサトノアラジンが悲願のGI初制覇!

今日、東京競馬場では、香港からの遠征馬2頭を含む国内外の精鋭18頭が出走した春のマイル王決定戦・安田記念(GI、3歳上・芝1600m)が行われました。
レースは、川田将雅騎手騎乗の7番人気サトノアラジンが、後方追走から直線外鋭く伸びて、逃げ粘るロゴタイプをクビ差捕らえて優勝しました
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昨年に続く逃げ切りを狙ったロゴタイプをサトノアラジン(右から2頭目)が外から捕らえました

☆安田記念結果
1着 サトノアラジン  (川 田) 1'31'5(良)
2着△ロゴタイプ    (田 辺) クビ
3着△レッドファルクス (M.デムーロ)クビ
4着△グレーターロンドン(福 永) クビ
5着△エアスピネル   (武 豊) クビ

パドックの個人的な評価は以下のとおり(A良い、B普通、C平凡)

1 トーキングドラム   B
  普通
2 ディサイファ     B+
  力強い歩様で動き良し
3 サンライズメジャー  B
  普通
4 アンビシャス     B+
  2人引き、キビキビと動き良し
5 コンテントメント   B
  2人引き、普通
6 レッドファルクス   B
  普通
7 グレーターロンドン  B
  2人引き、普通
8 エアスピネル     B+
  2人引き、落ち着いて伸びやかな歩様
9 ロンギングダンサー  C
  落着きなし
10 クラレント      B
  普通
11 ブラックスピネル   B+
  落ち着いて力強い歩様
12 ビューティーオンリー B
  普通、首高い
13 ロジチャリス     B+
  気合いを表に出して力強い動き
14 サトノアラジン    B
  普通
15 イスラボニータ    B+
  落ち着いて動き良し
16 ロゴタイプ      B
  2人引き、首をグッと下げて周回
17 ヤングマンパワー   B
  普通
18 ステファノス     B
  普通

今年の安田記念は、前哨戦のマイラーズC(GII)を勝ち、2014年皐月賞以来のGI勝利を目指すイスラボニータが単勝3.5倍で1番人気。今年からマイル路線に転向、重賞で3戦連続3着以内に好走しているエアスピネルが単勝5.9倍で2番人気。昨年のスプリンターズS(GI)の覇者で前哨戦の京王杯SC(GII)を勝ったレッドファルクスが単勝7.9倍で3番人気。前走大阪杯(GI)2着、悲願のGI制覇を狙うステファノスが単勝8.1倍で4番人気。2歳時以来のマイル戦ながら中距離路線で安定した成績を残しているアンビシャスが単勝9.1倍で5番人気。この5頭が単勝10倍以下の人気を集め混戦模様でしたが、これら上位人気馬を破って優勝したのは、これまでGIでは惜敗が続いていた7番人気のサトノアラジンでした。

サトノアラジンのパドックは、前走京王杯SCの時同様、特に目立つ感じはありませんでしたが、普通に落ち着いて周回していました。レースは、逃げたロゴタイプが1000m通過57.1秒と、ハイペースで飛ばす展開となりましたが、後方4番手でじっくり脚をためると、直線は不利のない外に持ち出し、メンバー中最速の上がり33.5秒の末脚を繰り出して、逃げ粘るロゴタイプをゴール直前で交わしました。エリザベス女王杯(GI)優勝馬ラキシスの全弟という良血馬で、昨年は京王杯SC(GII)とスワンS(GII)を勝ち、マイルCS(GI)で1番人気に推されるなど高い能力を認められながら、これまでGIでは惜敗が続きでしたが、その鬱憤を晴らすような鮮やかな差し切りを決めました。前走京王杯SC9着敗退は重馬場が敗因で、衰えたわけではなかったではなかったのに予想で無印にした自分の不明を恥じたいです。また、多少のロスは気にせずサトノアラジンの持ち味を最大限に生かす騎乗をしてみせた鞍上の川田将雅騎手の好騎乗も光りました。

2着は昨年の覇者ながら今年も8番人気と人気のなかったロゴタイプが堂々の2着。パドックはグッと首を下げて気合いを程よく出して周回していました。レースは昨年同様果敢にハナを奪って逃げましたが、超スローペースで逃げた昨年とは違い、ハイペースで飛ばしながら直線も最後までしぶとく粘りました。ロゴタイプを追いかけた先行馬は軒並みバテて下位に沈んだように、改めてこの馬の強さを再認識しました。東京マイルの舞台は鬼なんですね。昨年、絶対王者モーリスを破ったのは伊達ではなかったということでしょう。7歳になっても衰えを感じさせない走り、凄いの一言です。鞍上の田辺騎手共々、素晴らしいレースを見せてくれました。

ロゴタイプ
父ローエングリン 母ステレオタイプ(母の父サンデーサイレンス)
2010年3月10日生 牡7 美浦・田中剛厩舎
30戦6勝(2017年6月4日現在)
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3着は、3番人気のレッドファルクスが人気どおりの好走。パドックは前走同様、落ち着いて周回していました。レースは4コーナー後方6番手から直線上がり33.7秒の末脚で鋭く伸びてきました。2歳時以来となる久しぶりのマイル戦でしたが、全く問題なかったですね(レース後のM.デムーロ騎手の談話ではマイルはギリギリとのことでしたが)。スプリント王者がマイル戦でもやれることを示した意義は大きいですね。

レッドファルクス
父スウェプトオーヴァーボード 母ベルモット(母の父サンデーサイレンス)
2011年4月12日生 牡6 美浦・尾関知人厩舎
22戦9勝(2017年6月4日現在)

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なお、1番人気のイスラボニータは中団から伸び切れず8着。今日は直線で前が壁になってなかなか追い出せず、脚を余した印象。2番人気のエアスピネルは後方3番手から追い込むも5着まで。共に人気を裏切ったのは残念でした。逆に今後が楽しみになったのは、今日が初の重賞挑戦ながら4着に健闘した6番人気グレーターロンドン。中間順調さを欠いてこの内容なら無事なら重賞制覇は近いでしょう。また、香港馬はビューティーオンリーが6着、コンテントメントが10着と完敗。やはり勝ち時計が1分31秒台の高速決着になると香港馬には厳しいようです。

それでは、最後に見事優勝したサトノアラジン君を掲載します。

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パドックは、特に目立つ感じはありませんでしたが、落ち着いて周回していました。

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鞍上の川田将雅騎手は、2015年モーリス以来、2度目の安田記念制覇。なお、レース後のインタビューでは「去年から乗せて頂いて、なかなかGIで結果を残すことが出来ませんでしたが、ようやく勝つことができました。馬場も枠順もこの馬に向いてくれて、折り合いもスムーズにリズムよく運ぶことができました。4コーナーでは手応え十分でしたし、前のロゴタイプは気にせずにこの馬の競馬をすることだけを考えていました。時間がかかりましたが、ようやくGIを勝つことができて嬉しいです。枠順や流れ、いろいろと注文はつきますが、次のGIでもこの馬の能力を発揮できるように頑張りたいです。」とコメントしていました。

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ウイニングラン中のサトノアラジンと川田騎手です。

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池江泰寿厩舎は安田記念初制覇。マイルGI勝ちは2006年ドリームジャーニーの朝日杯FS以来、11年振りでした。

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勝ち時計は、安田記念史上2位タイの好時計だったように、6歳でもまだまだ元気ですね。今後は再び海外遠征も視野に入れた路線を歩むそうなので、頑張ってほしいと思います。GI挑戦8度目で悲願のGI初制覇、本当におめでとうございました!

サトノアラジン
父ディープインパクト 母マジックストーム(母の父Storm Cat)
2011年2月16日生 牡6 鹿毛 安平・ノーザンファーム生産 栗東・池江泰寿厩舎
25戦8勝(2017年6月4日現在)
(重賞勝利)2017年安田記念(GI)、2016年スワンS(GII)、京王杯スプリングC(GII)


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by Yuuichiro_K | 2017-06-04 22:36 | 17年GI優勝馬写真 | Trackback | Comments(0)
2017年 05月 28日

藤沢和雄厩舎&C.ルメール騎手の悲願達成!日本ダービーはレイデオロが制す

今日、東京競馬場では好天の下、11万人を超える大観衆がつめかけ、2014年生まれ7015頭のサラブレッドの頂点を決める競馬の祭典・日本ダービー(GI、3歳・芝2400m)が行われました。
レースは、C.ルメール騎手騎乗の2番人気レイデオロが、後方追走から3コーナーで早めに動いて2番手に上がると、直線早めに抜け出し、好位から外を追い上げた3番人気スワーヴリチャードの追撃を3/4馬身差をおさえ優勝しました。

☆日本ダービー結果
1着 レイデオロ    (C.ルメール) 2'26'9(良)
2着▲スワーヴリチャード(四 位) 3/4
3着○アドミラブル   (M.デムーロ)1 1/4
4着 マイスタイル   (横山典) クビ
5着◎アルアイン    (松 山) ハナ

パドックの個人的な評価は以下のとおり(A良い、B普通、C平凡)

1 ダンビュライト   B 
  普通、首高い、時折小走り
2 アメリカズカップ  C 
  落着きなし
3 マイスタイル    C     
  2人引き、落着きなし
4 スワーヴリチャード B+ 
  落ち着いて力強い歩様
5 クリンチャー    B
  普通
6 サトノアーサー   B 
  2人引き、普通
7 アルアイン     B+
  2人引き、動き良し
8 トラスト      B
  普通
9 マイネルスフェーン B
  普通
10 ベストアプローチ  B 
  2人引き、落着きないがいつもどおり
11 ペルシアンナイト  B+
  落ち着いて力強い歩様
12 レイデオロ     B 
  2人引き、時折小走り
13 カデナ       B+ 
  2人引き、落ち着いて力強い歩様
14 ジョーストリクトリ B
  普通
15 ダイワキャグニー  C 
  2人引き、落着きなし
16 キョウヘイ     B
  普通、首高い
17 ウインブライト   C 
  2人引き、落着きなし
18 アドミラブル    B
  2人引き、普通

今年の日本ダービーは、青葉賞をレースレコードで勝ったアドミラブルが単勝3.4倍で1番人気。休み明けの皐月賞で見せ場十分の末脚で5着に好走したレイデオロが単勝5.3倍で2番人気。東京コースは重賞で2戦2連対と得意にしているスワーヴリチャードが単勝5.9倍で3番人気。皐月賞馬アルアインが単勝6.3倍で4番人気。毎日杯で皐月賞馬アルアインと接戦したサトノアーサーが単勝8.0倍で5番人気。この5頭が単勝10倍以下の人気を集めましたが、レースは期待どおり人気の3頭が上位を占める結果となりました。

勝ったのは2番人気のレイデオロ。パドックは、ややテンションの高いところを見せ、隊列の一番後ろを周回。途中から2人引きになりましたが、イレ込みというほどではなかったです。レースは、マイスタイルが1000m通過63.2秒の超スローペースで逃げる展開となり、当初レイデオロは後方を追走していたのですが、向こう正面で一気に2番手に上がったのが鞍上のC.ルメール騎手の大ファインプレイでした。直線は何の不利もなく馬場の良い中央に進路を取って堂々抜け出し、上がり3ハロンを33.8秒でまとめて、外から追いすがるスワーヴリチャードの追撃を難なく押さえ込みました。これで3週連続GI制覇となったC.ルメール騎手ですが、相変わらずの素晴らしい手綱さばきが光りました。

2着は3番人気のスワーヴリチャード。今日もパドックは落ち着き十分、力強い歩様で素晴らしいデキでした。レースは好位追走から直線で早めに抜け出したレイデオロの外から上がり33.5秒と勝ち馬を凌ぐ末脚を繰り出して懸命に追いましたが、勝ち馬に並びかけることはでませんでした。それでも得意の東京コースで皐月賞6着から見事に巻き返しましたね。力は出し切ったと思います。

スワーヴリチャード
父ハーツクライ 母ピラミマ(母の父Unbridled's Song)
2014年3月10日生 牡3 栗東・庄野靖志厩舎
6戦2勝(2017年5月28日現在)
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3着は、1番人気のアドミラブル。パドックは青葉賞の時より落着いて普通に周回していました。レースは前走同様、後方待機策。直線大外からメンバー中最速の上がり33.3秒の末脚を繰り出しましたが、3番手に上がるのが精一杯でした。超スローペースと大外枠に泣いた印象ですが、力があるところは見せてくれたと思います。

アドミラブル
父ディープインパクト 母スカーレット(母の父シンボリクリスエス)
2014年3月23日生 牡3 栗東・音無秀孝厩舎
5戦3勝(2017年5月28日現在)
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なお、皐月賞馬アルアインは5着。パドックの気配は上々、レースの位置取りも悪くなかったと思いますが、直線で伸び一息でした。大健闘だったのは14番人気4着のマイスタイル。横山典弘騎手が超スローペースで上手く逃がして直線も内を突いて良く粘りました。

それでは、最後に見事優勝したレイデオロ君を掲載します。
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パドックは、ややテンション高めでしたが、迫力のある好馬体は目に付きました。
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鞍上のC.ルメール騎手は、ダービー3度目の騎乗で悲願のダービー初制覇。しかも3週連続GI制覇の大快挙となりました。レース後のインタビューでは「フランスでダービーを1回勝っていますが、日本のダービーを勝つことが出来て嬉しいです。普通の乗り方でも良いのですが、スタートが良くないので後ろのポジションになりました。ペースが遅かったので、馬もリラックスしていたのでポジションを上げて行きました。直線もよく反応してくれました。ファンの声もすごかったです。ラスト100mで勝ったと思いました。」とコメントしていました。
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JRA重賞101勝目を挙げた名伯楽・藤沢和雄厩舎は悲願のダービー初制覇となりました。なお、レイデオロの母方の血統は祖母レディブロンド(6戦5勝)、母ラドラーダ(18戦4勝)、母の父シンボリクリスエス(15戦8勝GI4勝)といずれも藤沢厩舎所属の馬で、関係者の喜びは大きいと思います。
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レイデオロの父キングカメハメハは一昨年のドゥラメンテに続き、ダービー親子制覇達成となりました。
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藤沢和雄厩舎は、先週のオークスに続くクラシックレース勝利。名伯楽がついにビッグタイトルをつかんでくれて、ファンとして嬉しく思います。今後はソウルスターリングと共に日本競馬を牽引するような活躍を期待したいですね。今日は素晴らしい走りをありがとう!本当におめでとうございました!

レイデオロ
父キングカメハメハ 母ラドラーダ(母の父シンボリクリスエス)
2014年2月5日生 牡3 鹿毛 安平・ノーザンファーム生産 美浦・藤沢和雄厩舎
5戦4勝(2017年5月28日現在)
(重賞勝利)2017年日本ダービー(GI)、2016年ホープフルS(GII)


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by Yuuichiro_K | 2017-05-28 23:03 | 17年GI優勝馬写真 | Trackback | Comments(0)
2017年 05月 21日

魂を揺さぶるような強さで女王復権!オークスはソウルスターリングが人気に応え完勝

今日、東京競馬場では30℃を超える真夏の暑さの中、3歳牝馬クラシック第2弾・オークス(GI、3歳牝・芝2400m)が行われました。レースは、C.ルメール騎手騎乗の1番人気ソウルスターリングが2番手追走から直線早めに先頭に立って一気に抜け出し、好位追走から内を突いて伸びた6番人気モズカッチャンに1 3/4馬身差をつけて優勝しました。
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馬場の真ん中から堂々抜け出したソウルスターリングが、モズカッチャンの追撃を楽々おさえての完勝となりました。

☆オークス結果
1着◎ソウルスターリング(C.ルメール) 2'24'1(良)
2着 モズカッチャン  (和 田) 1 3/4
3着▲アドマイヤミヤビ (M.デムーロ)2 1/2
4着 ディアドラ    (岩 田) アタマ
5着○リスグラシュー  (武 豊) 3/4

パドックの個人的な評価は以下のとおり(A良い、B普通、C平凡)

1 モズカッチャン   B+
  2人引き、力強い動きが目に付く
2 ソウルスターリング B+
  2人引き、好馬体、落ち着いて力強い動き
3 フローレスマジック B+
  2人引き、落ち着いて伸びやかな歩様
4 ミスパンテール   C
  落着きなし
5 モーヴサファイア  B
  普通、首高い
6 ハローユニコーン  C
  2人引き、落着きなし
7 ディアドラ     B+
  2人引き、落ち着いて力強い動き
8 ホウオウパフューム B
  2人引き、普通
9 ディーパワンサ   B
  2人引き、普通
10 ブラックスビーチ  B
  普通、時折小走り
11 レッドコルディス  B
  2人引き、普通、首高い、時折小走り
12 ブラックオニキス  C
  2人引き、落着きなし
13 レーヌミノル    B+
  落ち着いてキビキビと動き良し
14 リスグラシュー   C
  2人引き、落着きなし
15 ヤマカツグレース  B
  普通
16 アドマイヤミヤビ  B+
  相変わらず大変落ち着いて力強い動き
17 カリビアンゴールド B+
  時折小走りも力強い動き
18 マナローラ     B
  普通

今年のオークスは、桜花賞(GI)で圧倒的人気に推されながら稍重馬場に泣いて3着に敗れた2歳女王ソウルスターリングが、単勝2.4倍で再び1番人気。やはり桜花賞で馬場に泣き2番人気を裏切ったアドマイヤミヤビが単勝4.8倍で2番人気。阪神JF(GI)・桜花賞共に2着のリスグラシューが単勝5.9倍で3番人気。この3頭のみが単勝10倍以下の人気を集め、オッズ的には3強対決と見られていましたが、終わってみれば1番人気ソウルスターリングの強さばかりが目立った一戦となりました。

ソウルスターリングのパドックは、初めて生で見ましたが、力強い動きと黒光りする好馬体が目に付きました。また阪神JFの時のようにチャカつく場面もほとんどなくなり、素晴らしい雰囲気でした。レースはフローレスマジックが1000m通過61.7秒とスローペースで逃げる展開となりましたが、2番手を引っ掛かることなくスムースに追走。直線は早めにスパートして馬場の真ん中から堂々抜け出しての完勝となりました。2番手追走の馬がメンバー中2番目に速い上がり34.1秒の末脚を繰り出したのですから、後続は追いつけるはずはなく、とにかく強いの一言。最強女王に相応しい素晴らしいパフォーマンスを見せつけてくれました。

2着は6番人気のモズカッチャンが健闘。パドックはフローラSの時以上に動きの良さを感じ、昨日の予想では無印でしたが馬券を買い足したくなるほどの好気配でした。レースは好位6番手を追走、直線は前走フローラS同様、内を突いて鋭く伸び、ソウルスターリングと同じ上がり34.1秒の末脚を繰り出し、ソウルスターリング以外の桜花賞組に先着したのですから、立派の一言。こちらも素晴らしい走りを見せてくれました。

モズカッチャン
父ハービンジャー 母サイトディーラー(母の父キングカメハメハ)
2014年2月27日生 牝3 栗東・鮫島一歩厩舎
6戦3勝(2017年5月21日現在)
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3着は、2番人気のアドマイヤミヤビ。パドックは相変わらず落ち着いて力強い歩様を見せていました。レースは後方から直線外に持ち出し、メンバー中最速の33.9秒の末脚を繰り出しましたが、内から同じ脚で伸びたディアドラをゴール直前交わすのが精一杯でした。1・2着馬と比べて外枠のロスも大きかったと思いますが、それでも東京コース2戦2勝の実績どおり桜花賞大敗から巻き返したのは見事でした。

アドマイヤミヤビ
父ハーツクライ 母レディスキッパー(母の父クロフネ)
2014年1月14日生 牝3 栗東・友道康夫厩舎
6戦3勝(2017年5月21日現在)
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なお、3番人気リスグラシューは、パドックで落着きがなくあまり良く見えませんでしたが、案の定、後方から伸びを欠き5着まで。桜花賞馬レーヌミノルは、パドックの動きはいつもどおりキビキビと良く見せていたのですが、好位から全く伸びず13着と完敗。こちらはやはりマイラー血統ということで距離が長かったということでしょう。秋は距離短縮してまた頑張ってほしいと思います。

それでは最後に見事優勝したソウルスターリングちゃんを掲載します。
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パドックは、とにかく迫力ある馬体が、このメンバー中でも抜けていました
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鞍上のC.ルメール騎手はオークス初制覇。なお、レース後のインタビューで「本当に強かったです。お母さんと一緒にフランスのオークスを勝ち、今日、その娘と一緒に日本のオークスを、まったく同じような形で勝てました。素晴らしいですし、本当に嬉しく、特別な1日になりました。スタートが速く、楽にいい位置を取り、すぐにリラックスしました。4コーナーでスペースがあったので早めに外へ出し、ペースを上げ、長い脚を使ってゴールまで頑張りました。今日は自信がありました。馬場が重かった桜花賞は負けましたが、今日は一番強かったです。おそらくこの馬のベストの距離は2000mだと思います。来週もいい結果を出せるよう頑張ります。」とコメントしていました。

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ウイニングラン中のソウルスターリングとC.ルメール騎手です。ルメール騎手は先週のアドマイヤリードに続く2週連続のGI制覇となりました。

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名伯楽・藤沢和雄厩舎は悲願のオークス初制覇。また、この勝利で史上2位、現役調教師では唯一となるJRA重賞通算100勝の金字塔を打ち立てました。

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ソウルスターリングの母スタセイタは仏オークス馬ですから、異なる国で母娘オークス制覇という大偉業達成となりました。今日の強さは馬名の意味どおりの「魂を揺さぶる」素晴らしい走りでしたね。世界的良血馬の今後の活躍が本当に楽しみです。GI2勝目、本当におめでとうございました!

ソウルスターリング
父Frankel 母スタセイタ(母の父Monsun)
2014年2月13日生 牝3 青鹿毛 千歳・社台ファーム生産 美浦・藤沢和雄厩舎
6戦5勝(2017年5月21日現在)
(重賞勝利)2017年オークス(GI)、2016年阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)、2017年チューリップ賞(GIII)

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by Yuuichiro_K | 2017-05-21 21:51 | 17年GI優勝馬写真 | Trackback | Comments(0)
2017年 05月 14日

ヴィクトリアマイルは絶好調のC.ルメール騎手に導かれたアドマイヤリードが初GI制覇

今日、東京競馬場では、昨日の雨の影響で馬場が渋る中、春の古馬牝馬の頂点を競うヴィクトリアマイル(GI、4歳上牝・芝1600m)が行われました。レースは、C.ルメール騎手騎乗の6番人気アドマイヤリードが中団追走から直線馬群の狭いところを割って鋭く伸び、後方から外追い込んだ11番人気デンコウアンジュに1 1/4馬身差をつけて優勝しました。

☆ヴィクトリアマイル結果
1着△アドマイヤリード (C.ルメール) 1'33'9(稍重)
2着 デンコウアンジュ (蛯 名) 1 1/4
3着△ジュールポレール ( 幸 ) クビ
4着▲スマートレイアー (武 豊) アタマ
5着 ソルヴェイグ   (川 田) クビ

パドックの個人的な評価は以下のとおり(A良い、B普通、C平凡)

1 アットザシーサイド B
  普通
2 スマートレイアー  B+
  落ち着いて動き良し
3 ジュールポレール  C
  落着きなし
4 ソルヴェイグ    B
  首高い、時折小走り
5 アドマイヤリード  B
  動き良いが時折小走り
6 アスカビレン    C
  落着きなし
7 ルージュバック   B
  2人引き、普通
8 クイーンズリング  B
  普通
9 オートクレール   C
  2人引き、落着きなし
10 デンコウアンジュ  B
  普通
11 ミッキークイーン  B
  普通、時折小走り
12 ウキヨノカゼ    B
  普通
13 ヒルノマテーラ   B
  普通
14 レッツゴードンキ  B
  普通
15 フロンテアクイーン C
  落着きなし
16 クリノラホール   C
  落着きなし
17 リーサルウェポン  C
  落着きなし

今年のヴィクトリアマイルは、GIホースが3頭(クイーンズリング、ミッキークイーン、レッツゴードンキ)と例年より寂しいメンバー構成となったこともあり、昨年2着&唯一のGI2勝馬ミッキークイーンが単勝1.9倍の圧倒的人気を集めました。しかし、ミッキークイーンを含めたGIホースはまさかの総崩れとなり、優勝したのは重賞未勝利の4歳馬アドマイヤリードでした。

アドマイヤリードのパドックは、時折小走りになる場面もありましたが、動きはなかなか力強かったです。レースは、ソルヴェイグが1000m通過60.1秒で逃げ、スローペースとなりましたが、アドマイヤリードは中団やや後ろを追走。直線でスマートレイアーとソルヴェイグが並んで馬場の悪い内を避けて外に馬を持ち出して懸命に逃げ粘るところを、この2頭の間を割って鋭く伸びて一気に突き抜けました。重賞未勝利馬でしたが、前走阪神牝馬S(GII)で2着に好走したように急速に力をつけていたようです。また、今日は11レース乗って4勝、2着5回と絶好調だったC.ルメール騎手の好騎乗も光りました。

2着は、11番人気のデンコウアンジュが大健闘。パドックは落ち着いて周回していました。レースは、スタート直後に下がる不利がありながら、直線外からメンバー中最速の上がり33.2秒の末脚を繰り出しました。2015年アルテミスS(GIII)で後のGI2勝馬メジャーエンブレムを差し切った走りを彷彿させる見事な内容でしたが、重馬場に強いオペラハウスの血もプラスになったのでしょう。

デンコウアンジュ
父メイショウサムソン 母デンコウラッキー(母の父マリエンバード)
2013年4月8日生 牝4 栗東・荒川義之厩舎
13戦2勝(2017年5月14日現在)
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3着は、7番人気のジュールポレールが健闘。パドックは落着きがなかったのですが、気合いを表に出すタイプのようです。レースはいつもの先行策ではなく中団からの競馬となりましたが、直線しぶとく伸びて上位に食い込みました。こちらも前走アドマイヤリードと接戦していただけのことはありましたね。

ジュールポレール
父ディープインパクト 母サマーナイトシティ(母の父エリシオ)
2013年5月2日生 牝4 栗東・西園正都厩舎
10戦4勝(2017年5月14日現在)
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なお、圧倒的1番人気だったミッキークイーンは有馬記念の時と比べて落着きがなく嫌な予感がしたのですが、案の定中団追走も伸びを欠き7着まで。前走重馬場の阪神牝馬Sで目一杯の競馬をした反動があったのかもしれません。2番人気ルージュバックは4コーナー後方2番手と位置取りが後ろ過ぎて見せ場なく10着。3番人気レッツゴードンキは近走スプリント路線を歩んだ影響か、道中かかり気味となり、勝ち馬とほぼ同じ位置取りからレースを進めるも直線は伸びを欠き11着。昨年のエリザベス女王杯の覇者クイーンズリングは、直線で馬場の悪い内を通って伸びを欠き6着と、いずれも人気を裏切ってしまったのは残念でした。

それでは最後に見事優勝したアドマイヤリードちゃんを掲載します。

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パドックは時折小走りになる場面はありましたが、動きは良かったです。

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鞍上のC.ルメール騎手はヴィクトリアマイル初制覇。レース後のインタビューでは「自信はありました。この馬場も上手です。スタートでいい位置が取れてペースも速くなかったです。速い脚が短い馬なので、直線まで我慢していました。前走と近い馬場状態でしたし、小さな馬なので、こういうコンディションはいい走りをします。馬場の外のいいところを走れました。嬉しいです。」とコメントしていました。

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ウイニングラン直後のアドマイヤリードとC.ルメール騎手です。指を1本挙げてこの馬が1番とアピール?

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須貝尚介厩舎は、2015年天皇賞のゴールドシップ以来となるGI11勝目を挙げました。


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終わってみれば、若い4歳馬が1~3着を独占。昨年のオークスでは15着に大敗した馬が1年でここまで成長するのですから、競馬は面白いですね。まだ伸び盛りの4歳馬ということで今後の活躍も楽しみです。今日は初GI制覇、本当におめでとうございました!

アドマイヤリード
父ステイゴールド 母ベルアリュールII(母の父Numerous)
2013年3月18日生 牝4 青鹿毛 安平・ノーザンファーム生産 栗東・須貝尚介厩舎
14戦5勝(2017年5月14日現在)
(重賞勝利)2017年ヴィクトリアマイル(GI)

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by Yuuichiro_K | 2017-05-14 23:35 | 17年GI優勝馬写真 | Trackback | Comments(0)
2017年 05月 07日

NHKマイルCは、牝馬アエロリットが重賞初制覇をGIで飾る

今日、東京競馬場では、3歳マイル王決定戦・NHKマイルC(GI・芝1600m)が行われました。
レースは、横山典弘騎手騎乗の2番人気アエロリットが、好位3番手追走から直線馬場の真ん中から力強く抜け出し、中団から追い上げた13番人気リエノテソーロに1 1/2馬身差をつけて優勝しました。
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好位から抜け出したアエロリットが一気に後続を突き放す!2着リエノテソーロで牝馬によるワンツーフィニッシュとなりました。

☆NHKマイルC結果
1着○アエロリット    (横山典)1'32'3(良)
2着 リエノテソーロ   (吉田隼)1 1/2
3着 ボンセルヴィーソ  (松 山)2 1/2
4着△レッドアンシェル  (福 永) クビ
5着 オールザゴー    (内 田)3/4

パドックの個人的な評価は以下のとおり(A良い、B普通、C平凡)

1 モンドキャンノ    B
  普通
2 キョウヘイ      C
  落着きなし
3 アウトライアーズ   B+
  2人引きでも落ち着いて力強い動き
4 カラクレナイ     C
  落着きなし
5 プラチナヴォイス   B
  2人引き、普通
6 ボンセルヴィーソ   B+
  落ち着いて伸びやかな動き
7 ジョーストリクトリ  B+
  落ち着いて伸びやかな動き
8 タイムトリップ    B
  普通
9 タイセイスターリー  B
  普通
10 ディバインコード   B
  普通
11 オールザゴー     B
  普通、時折小走り
12 ミスエルテ      C
  2人引き、落ち着きなし
13 トラスト       B
  普通
14 リエノテソーロ    B
  普通
15 レッドアンシェル   B
  2人引き、普通、時折小走り
16 アエロリット     B
  2人引き、普通
17 ナイトバレット    B
  普通
18 ガンサリュート    B
  2人引き、普通

今年のNHKマイルC(GI)は、前走桜花賞(GI)4着のカラクレナイが単勝5.0倍で1番人気。桜花賞5着のアエロリットが単勝5.8倍で2番人気。朝日杯FS(GI)2着馬モンドキャンノが単勝6.3倍で3番人気。スプリングS(GII)2着馬アウトライアーズが単勝7.7倍で4番人気。以下5番人気から10番人気までが単勝10倍台と人気は割れていましたが、そんな混戦模様の一戦を制したのは上位人気の一角・2番人気アエロリットでした。

アエロリットのパドックは、2月に見たクイーンC(GIII)の時同様あまり目立つ感じはなかったですが、普通に落ち着いて周回していました。レースはメンバー中一番の好スタートを切ると、ボンセルヴィーソが1000m通過57.9秒とやや速いペースで逃げましたが、馬群の外目3番手を楽な手応えで追走。直線は早めに抜け出して後続を突き放し、着差以上の完勝となりました。終始馬場の良いところを選択してレースを進めた横山典弘騎手の完璧なエスコートが光りました。なお、勝ち時計はクイーンCで記録した時計をさらに1秒縮めたレース歴代3位となる1'32'3の好タイムで、本当に素晴らしい走りを見せてくれました。

2着は、13番人気の伏兵リエノテソーロが大健闘。パドックは特に目立つ感じはありませんでしたが落ち着いて周回していました。レースは中団追走から直線メンバー中最速の上がり34.0秒の末脚を繰り出しました。前走アネモネSは4着に敗れたとはいえ、初めての芝にも関わらず勝ち馬からわずか0.2秒差と芝適性を示していただけに人気の盲点でしたね。それにしても昨年の全日本2歳優駿(JpnI)を制した2歳ダート王が、芝でも速い時計を叩き出したのは正直驚きました。素直に脱帽です。

リエノテソーロ
父Speightstown 母Akilina(母の父Langfuhr)
2014年2月24日生 牝3 美浦・武井亮厩舎
6戦4勝(2017年5月7日現在)
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3着は、6番人気のボンセルヴィーソが健闘。パドックはいつも良く見せる馬ですが、今日も落ち着いて力強い歩様を見せて上々の気配でした。レースは積極的にハナを奪って、前述のとおりやや速いペースで逃げながらも最後まで良く粘りました。力は出し切ってくれたと思います。

ボンセルヴィーソ
父ダイワメジャー 母バイモユリ(母の父サクラローレル)
2014年3月8日生 牡3 栗東・池添学厩舎
8戦1勝(2017年5月7日現在)
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なお、1番人気のカラクレナイは中団追走も伸びを欠き、まさかの17着大敗。パドックはあまり落着きがなく、気配は今ひとつだったのが影響したのでしょうか。3番人気のモンドキャンノは9着。こちらのパドックは普通に落ち着いて周回していたものの、好位4番手追走も伸びを欠きました。共に人気を裏切ったのは残念でした。

それでは、最後に見事優勝したアエロリットちゃんを掲載します。

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パドックは、2人引きで時折首が高くなる場面もありましたが、2着に好走したクイーンCと同じような雰囲気に見えました。
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鞍上の横山典弘騎手は、NHKマイルC史上最多タイとなる3度目の制覇。なお、レース後のインタビューでは「強かったです。返し馬からいつもよりも良さを感じました。元々スタートのいい馬ですが、スタートが決まったので、自信を持って乗れました。馬にブレーキをかけることもなく走れました。まだ若いしこれからです。」とコメントしていました。
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ウイニングランでガッツポーズを決めた鞍上の横山典弘騎手。ウイナーズサークル前でしばらく立ち止まるファンサービスもしていただきました。ありがとうございました!
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菊沢隆徳厩舎は開業8年目で嬉しいGI初制覇となりました。義理の兄である横山典弘騎手騎乗による勝利というのも嬉しかったと思います。
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父クロフネは一昨年のクラリティスカイに続き、NHKマイルCは2頭目の勝利&親子制覇となりました。勝ち時計も優秀でしたし今後の短距離路線での活躍が本当に楽しみです。重賞初制覇を見事GIで飾り、本当におめでとうございました!

アエロリット
父クロフネ 母アステリックス(母の父ネオユニヴァース)
2014年5月17日生 牝3 芦毛 安平・ノーザンファーム生産 美浦・菊沢隆徳厩舎
6戦2勝(2017年5月7日現在)
(重賞勝利)2017年NHKマイルC(GI)

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by Yuuichiro_K | 2017-05-07 22:56 | 17年GI優勝馬写真 | Trackback | Comments(0)
2017年 04月 16日

皐月賞は池江泰寿厩舎のワンツー!伏兵アルアインがレースレコードでGI初制覇

今日、中山競馬場では初夏のような素晴らしい晴天の下、重賞勝ち馬11頭と好メンバーが揃った牡馬クラシック第一弾・皐月賞(GI、3歳・芝2000m)が行われました。レースは、松山弘平騎手騎乗の9番人気アルアインが、好位追走から直線馬場の真ん中を直線力強く伸び、内を突いて先に抜け出した4番人気ペルシアンナイトをクビ差交わして優勝しました。

☆皐月賞結果
1着 アルアイン    (松 山) 1'57'8(良)レースレコード
2着▲ペルシアンナイト (M.デムーロ)クビ
3着 ダンビュライト  (武 豊) 3/4
4着 クリンチャー   (藤岡佑) 1 1/4
5着△レイデオロ    (C.ルメール) クビ

パドックの個人的な評価は以下のとおり(A良い B普通 C平凡)

1 マイスタイル    C
  2人引き、落着きなし
2 スワーヴリチャード B+
  落ち着いて堂々と周回
3 コマノインパルス  B
  普通
4 カデナ       B+
  弥生賞同様、2人引きでも大変落ち着いて周回
5 レイデオロ     B
  普通
6 アウトライアーズ  B+
  スプリングS同様、2人引きでも落ち着いて力強い歩様
7 ペルシアンナイト  B+
  落ち着いて伸びやかな歩様
8 ファンディーナ   B
  2人引き、落着きないが、フラワーCと同じような雰囲気
9 プラチナヴォイス  B
  普通
10 ダンビュライト   B
  普通
11 アルアイン     B+
  2人引き、落ち着いて力強い歩様
12 アメリカズカップ  B
  普通
13 サトノアレス    B
  普通、スプリングSの時より落着きあり
14 キングズラッシュ  B
  普通
15 アダムバローズ   B
  普通
16 クリンチャー    B
  普通
17 ウインブライト   B
  2人引き、落着きないが、スプリングSと同じような雰囲気
18 トラスト      B
  普通

今年の皐月賞は、デビューから圧勝を続け、無傷の3連勝で前走フラワーC(GIII)を勝った牝馬69年振りの優勝を目指すファンディーナが単勝2.4倍で1番人気。近5年連対馬から4頭の皐月賞馬を輩出している共同通信杯(GIII)の覇者スワーヴリチャードが単勝7.0倍で2番人気。トライアル・弥生賞(GII)の覇者カデナが単勝7.2倍で3番人気。アーリントンCを3馬身差で圧勝したペルシアンナイトが単勝8.1倍で4番人気。この4頭が単勝10倍以下の人気を集めていましたが、勝ったのは9番人気(単勝22.4倍)の伏兵・毎日杯(GIII)の覇者アルアインでした。

アルアインのパドックは、初めて生で見ましたが、2人引きでも大変落ち着いて力強い歩様が目につき、昨日の予想では無印でしたが、思わず馬券を買ってしまったほどの好気配でした。レースはアダムバローズが1000m通過59秒とハイペースで逃げたことで、緩みのない流れとなり底力が試されるレースとなりました。アルアインはその速い流れを序盤好位4・5番手を追走。4コーナーでは馬群に包まれて7番手まで位置を下げたものの、直線は再び力強い末脚を繰り出して、内から抜け出したペルシアンナイトをゴール直前で交わしました。

アルアインは人気こそなかったものの、落馬寸前の不利で6着に敗れたシンザン記念を除けば3戦全勝。前走・毎日杯(GIII)はディープスカイ、キズナ(共に日本ダービー馬)に次ぐ歴代3位の1'46'5の好時計を記録しており、GI級の実力があったということでしょう。今日がテン乗りだった松山弘平騎手も最後の直線外に膨れたことを除けば、良く馬を御して結果を出したと思います。なお、勝ち時計は昨年ディーマジェスティが出した記録を0.1秒更新する皐月賞レコード、本当に素晴らしい走りを見せてくれました。

2着は、4番人気のペルシアンナイトが健闘。パドックはいつも良く見せる馬ですが、今日も落ち着いて力強い動きが目につきました。レースは序盤こそ馬群に包まれ後方からの競馬となりましたが、内ぴったりを通ってロスなく追走してポジションを上げると、直線で内から一気に抜け出して先頭に立つ見事な走り。惜しくもゴール直前で同厩舎の勝ち馬に交わされてしまいましたが、今年絶好調のM.デムーロ騎手、流石の好騎乗だったと思います。

ペルシアンナイト
父ハービンジャー 母オリエントチャーム(母の父サンデーサイレンス)
2014年3月11日生 牡3 栗東・池江泰寿厩舎
6戦3勝(2016年4月17日現在)
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3着は12番人気の伏兵ダンビュライトが大健闘。パドックは特に目立つ感じはありませんでしたが落ち着いて周回していました。レースは1番人気のファンディーナをマークする形でレースを進め、直線で競り落とす見事な競馬。上位2頭には及びませんでしたが、武豊騎手が素晴らしい騎乗で力を出し切ってくれたと思います。それにしても中山GIでキングカメハメハの血が穴を開けるという傾向、代を経ても続きますねえ。

ダンビュライト
父ルーラーシップ 母タンザナイト(母の父サンデーサイレンス)
2014年3月3日生 牡3 栗東・音無秀孝厩舎
6戦1勝(2017年4月16日現在)
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なお、1番人気のファンディーナは7着。パドックは前走同様、落ち着きがなく、正直あまり良く見えなかったのですが、案の定、好位追走も伸びを欠きました。それでも4角までは先頭集団で見せ場は作りましたね。また、2番人気のスワーヴリチャード、3番人気のカデナは、共にパドックの気配は上々に見えたのですが、スワーヴリチャード6着、カデナ9着と案外な結果。両馬とも後方からの競馬で、全く上位争いに加われず見せ場なく終わったのは残念でした。

レース前は、どの馬にもチャンスがあると思っていましたが、4着に13番人気のクリンチャーが飛び込むなど、やはり波乱の結果となりましたね。今年は本当に予想のしがいのある、面白い皐月賞でした。

それでは、最後に見事優勝したアルアイン君を掲載します。
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パドックは、2人引きでも大変落ち着いて力強い歩様が目に付きました。

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鞍上の松山弘平騎手は、初の皐月賞出場で見事勝利。デビュー9年目で嬉しいGI初制覇となりました。なお、レース後のインタビューでは「少し信じられない気持ちです。今まで関係者の皆様にすごくチャンスをもらっていましたが、去年もGIは2着2回で、早く勝ちたいと思っていました。今日は3~4コーナーの馬場の悪いところで手応えが少し悪くなりましたが、直線に向いてしっかり伸びてくれました。自分が必死に追ったせいで馬が外によれましたが、後半はよく頑張ってくれました。毎日杯は休み明けでしたがしっかり走っていましたし、馬自体成長していました。自在性のある乗りやすい馬です。距離が伸びても大丈夫です。馬と一緒に頑張って行きたいです。」とコメントしていました。

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ウイニングラン直後のアルアイン&松山弘平騎手のコンビです。何度も手を挙げて、喜びを爆発させていました。

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池江泰寿厩舎は2011年オルフェーヴル以来、皐月賞2勝目。同厩舎でワンツーフィニッシュは本当に凄いですね。なお、ディープインパクト産駒は2年連続の2度目の皐月賞制覇。奇しくも昨年のディーマジェスティ同様、母型にリボー系の血を持つ馬の優勝となりました。

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皐月賞をレコード勝ちしたことで、本番のダービーも期待大です。できれば引き続き松山騎手とのコンビで次の大舞台に向かってほしいな。今日は本当におめでとうございました!

アルアイン
父ディープインパクト 母ドバイマジェスティ(母の父Essence of Dubai)
2014年5月1日生 牡3 鹿毛 安平町・ノーザンファーム生産 栗東・池江泰寿厩舎
5戦4勝(2017年4月16日現在)
(重賞勝利)2017年皐月賞(GI)、毎日杯(GIII)

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by Yuuichiro_K | 2017-04-16 23:15 | 17年GI優勝馬写真 | Trackback | Comments(0)
2017年 02月 19日

亡き父に捧げるGI初制覇!フェブラリーSは4歳馬ゴールドドリームが制す

今日、東京競馬場では、ダートGI(交流JpnI含む)ホース6頭を含む重賞勝ち馬14頭が出走、好メンバーが揃った冬のダートマイル王決定戦・フェブラリーS(GI、4歳上・ダート1600m)が行われました。
レースは、M.デムーロ騎手騎乗の2番人気ゴールドドリームが、中団追走から直線馬場中央を力強く伸び、同じく中団から内を突いて伸びた5番人気ベストウォーリアとの競り合いをクビ差制し、優勝しました。

☆フェブラリーS結果
1着○ゴールドドリーム (M.デムーロ)1'35'1(良)
2着△ベストウォーリア (戸 崎) クビ
3着◎カフジテイク   (津 村) 3/4
4着 エイシンバッケン (岩 田) 1 1/4
5着 ニシケンモノノフ (横山典) 1 1/4

※ パドックの個人的な評価は以下のとおり(A良い B普通 C平凡)

1 サウンドトゥルー  B+
  使い詰めを感じさせない、落ち着いて力強い歩様
2 ホワイトフーガ   B+
  大変落ち着いて力強い歩様
3 ゴールドドリーム  B
  時折小走り、気合いを表に出すタイプ
4 コパノリッキー   B
  普通
5 アスカノロマン   B
  普通
6 モーニン      B
  2人引き、普通
7 ブライトライン   B
  普通
8 デニムアンドルビー B
  普通
9 ベストウォーリア  B+
  落ち着き十分、前走根岸Sと同じような雰囲気
10 カフジテイク    B+ 
  落ち着き十分、前走根岸Sと同じような雰囲気
11 ノンコノユメ    B
  2人引き、普通
12 ニシケンモノノフ  B+
  2人引き、パドックの外目を大きく周回
13 エイシンバッケン  B
  普通
14 キングズガード   B
  普通
15 ケイティブレイブ  B
  普通
16 インカンテーション B+
  落ち着いて力強い動き

今年のフェブラリーSは、東京大賞典(GI)の覇者アポロケンタッキー、JBCクラシック(JpnI)の覇者アウォーディー、東海S(GII)の覇者グレンツェントが残念ながら回避したものの、GIホース6頭、昨年の1~3着馬が出走するなど、なかなかの好メンバーが揃った一戦となりました。
ただ、GI馬の多くは高齢、昨年の1~3着馬は順調さを欠いていたこともあり、単勝10倍以下の馬が6頭と人気は割れていました。そんな混戦模様の一戦を制したのは、2番人気の4歳馬ゴールドドリームでした。

ゴールドドリームのパドックは、時折小走りになるなど、あまり落着きはありませんでしたが、イレ込みというほどではなかったです。レースはインカンテーションが1000m通過59秒で逃げ、平均ペースの流れとなりましたが、ゴールドドリームは中団9番手追走から楽な手応えで直線に向くと、残り400mでM.デムーロ騎手が仕掛けると一気に先団を捕らえ、あっという間に先頭に。ここで物見をしてしまい、内から伸びてきたベストウォーリアに一度は交わされる場面もありましたが、またすぐに差し返す底力を発揮しての快勝となりました。

前走、チャンピオンズC(GI)は出遅れて2番人気の期待を裏切る12着と結果を出せませんでしたが、2走前、同じ舞台の武蔵野S(GIII)でコースレコードの2着に好走し、今日1番人気に推されていたたカフジテイクに先着した実績は伊達ではなかったということでしょう。これで4戦3勝4連対となった得意の東京コースで見事巻き返してみせましたね。まだ伸び盛りの4歳馬ということで、今後のダート路線での活躍が本当に楽しみです。

2着は、フェブラリーS4年連続出走の古豪・5番人気ベストウォーリアが健闘。パドックは前走根岸S同様、落着き十分で力強い動きを見せ、好調子をキープしていたと思います。レースは、勝ち馬とほぼ同じ位置から直線内を突いて鋭く伸び、早めに先頭に立ったゴールドドリームを一度は交わす場面もありましたが、惜しくも差し返されてしまいました。しかし、7歳でフェブラリーSの最高着順を更新したのは立派の一言、良く頑張ったと思います。

ベストウォーリア
父Majestic Warrior 母Flirtatious Miss(母の父Mr.Greeley)
2010年3月7日生 牡7 栗東・石坂正厩舎
28戦9勝(2017年2月19日現在)
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3着は1番人気のカフジテイク。パドックは落ち着いて前走根岸Sと同じような雰囲気、デキは良かったと思います。レースはいつもどおりの4コーナー最後方待機策。直線は大外からメンバー中最速の上がり34.9秒の末脚を繰り出したものの、3着までが精一杯でした。

カフジテイク
父プリサイスエンド 母テイクザケイク(母の父スキャン)
2012年5月13日生 牡5 栗東・湯窪幸雄厩舎
23戦7勝(2017年2月19日現在)
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なお、昨年の覇者・3番人気のモーニンは好位追走も直線伸びを欠き12着に大敗。パドックはあまり目立つ感じがなく、もしかするとピークを過ぎてしまったのかもしれません。4番人気で11着に敗れたノンコノユメも同じような印象をもちました。共に人気を裏切ったのは残念でした。

それでは、最後に見事優勝したゴールドドリーム君を掲載します。
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パドックは、時折小走りになるなどあまり落着きはありませんでした。ただ、彼はこれでも走るので気合いを表に出すタイプです。
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鞍上のM.デムーロ騎手は、昨年のモーニンに続く2年連続のファブラリーS制覇。嬉しい時に見せるお得意の飛行機ポーズを披露していました。なお、レース後のインタビューでは「初めて乗った時から、ものすごく高い能力を感じていましたが、前走チャンピオンズCは、馬が集中していなくてまったく力を出せず、悔しい思いをしました。今日は馬場に先出しして、馬がすごく集中していましたし、まずまずスタートも出て、道中の手応えはすごく良かったです。以前、内を進んだ時、やや伸びを欠いたので、今日は外に出して行きました。4コーナーで少し早いかなとも思いましたが、ペースも速くありませんでしたし、手応えも良かったのでそのまま行かせました。抜け出してから物見をして、内からベストウォーリアに来られてヒヤヒヤしましたが、そこからまた伸びてくれました。とにかくレース前に集中することが大切で、集中さえ出来れば負けないと思います。距離は2000mまでは大丈夫です。連覇出来て、僕自身すごく嬉しいです。」とコメントしていました。
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ウイニングラン直後のM.デムーロ騎手とゴールドドリームです。満面の笑顔でガッツポーズ!とても嬉しそうでした。
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平田修厩舎は、2012年カレンブラックヒル以来となるGI2勝目。フェブラリーSは初制覇となりました。また、ゴールドドリームは父ゴールドアリュールに続く親子制覇達成となりました。
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昨日急死した偉大なる父ゴールドアリュールに捧げる見事な勝利となりましたね。これからは父を超えるような活躍を期待したいと思います。今日は初GI制覇、本当におめでとうございました!

ゴールドドリーム
父ゴールドアリュール 母モンヴェール(母の父フレンチデピュティ)
2013年4月19日生 牡4 鹿毛 安平・ノーザンファーム生産 栗東・平田修厩舎
9戦5勝(2017年2月19日現在)
(重賞勝利)2017年フェブラリーS(GI)、2016年ユニコーンS(GIII)


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by Yuuichiro_K | 2017-02-19 23:59 | 17年GI優勝馬写真 | Trackback | Comments(0)