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2017年 05月 16日 ( 1 )


2017年 05月 16日

最強マイラーの系譜を忘れない、安田記念連覇・GI3勝の名馬ヤマニンゼファー逝く

今日、大変残念なニュースが飛び込んできました。1992年・1993年安田記念(GI)、1993年天皇賞・秋(GI)を制した名馬ヤマニンゼファーが、今朝、繋養先の新冠町・錦岡牧場で老衰のため亡くなりました。29歳の大往生でした。

ヤマニンゼファーのエピソードは、2004年9月19日の記事でも紹介しましたが、1984年のグレード制導入直後に現れた歴史的名短距離馬・ニホンピロウイナー(マイルCS連覇、安田記念優勝など24戦15勝)の子として、父同様、親子2代でマイル路線を中心に大活躍し、血のドラマを感じさせてくれた名馬でした。

ヤマニンゼファーは、クラシック二冠などGI4勝の顕彰馬トウカイテイオーと同世代で、1991年3月にダート1200m戦をデビュー勝ち。その後も主にダート1200m戦を使われ続けて1992年2月にオープン入りを果たすと、同年の京王杯SC(GII)で3着に好走。続く初のGI挑戦だった安田記念は、前年の2頭のマイル王(ダイイチルビー、ダイタクヘリオス)、同年の天皇賞・春(GI)2着馬カミノクレッセらを相手に先行策から抜け出す横綱相撲で完勝。初重賞制覇をGIで飾ると共に鞍上の田中勝春騎手にも初GIをプレゼントしました。
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初GI制覇を飾った1992年安田記念(GI)のパドック写真です。この時は11番人気と全く人気はありませんでした。

翌1993年は鞍上に柴田善臣騎手を迎えると、京王杯SC(GII)、安田記念(GI)を共に先行策から抜け出す危なげのないレース運びで完勝。今度は柴田善臣騎手に初GIをプレゼントしました。
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安田記念連覇となった1993年の単勝馬券。この時はニシノフラワーに次ぐ2番人気でした。

秋には、父が3着と涙を飲んだ天皇賞・秋(GI)に出走。因縁の田中勝春騎手騎乗のセキテイリュウオーとの激しい叩き合いをハナ差制し、距離の壁を克服して見事優勝。父を超えマイルに続き中距離でも頂点に立つ偉業を達成しました。続く引退レースとなったスプリンターズ(GI)はサクラバクシンオーの2着に惜敗しましたが、同年の最優秀4歳以上牡馬、最優秀短距離馬、最優秀父内国産馬に選出されました。

引退後は、種牡馬として1998年武蔵野S(GIII)優勝、同年のジャパンCダート(GI)2着馬サンフォードシチーを輩出しましたが、残念ながら後継種牡馬を出すことはできませんでした。

それでも、ニホンピロウイナーと親子2代で最強マイラーとして一時代を築いた偉業は、永遠に語り継がれていくことでしょう。今日は最後に2004年の牧場見学で会った時の写真をいつもより大きめのサイズで掲載します。素晴らしい走りをありがとう!ヤマニンゼファー。どうか安らかに眠ってください、心からご冥福をお祈りします。

ヤマニンゼファー(撮影日2004年8月21日・レックススタッド)
父ニホンピロウイナー 母ヤマニンポリシー(母の父Blushing Groom)
1988年5月27日生 牡29 鹿毛 新冠・錦岡牧場生産 美浦・栗田博憲厩舎
(通算成績)20戦8勝
(重賞勝利)1993年天皇賞・秋(GI)、1993年・1992年安田記念(GI)、1993年京王杯SC(GII)
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by Yuuichiro_K | 2017-05-16 23:28 | 天国に旅立った名馬 | Trackback | Comments(0)