2008年 02月 04日
「根岸(GIII)は、1番人気のワイルドワンダー(牡6)が快勝」 今日、東京競馬場で行われたフェブラリーS(GI)の前哨戦・根岸S(4歳上、GIII・ダート1400m)は、岩田康誠騎手騎乗の1番人気ワイルドワンダーが、中団待機策から直線鋭く伸びて逃げ粘る5番人気タイセイアトムを交わし、1 1/4馬身差をつけて優勝しました。 ☆根岸S結果 1着 ワイルドワンダー(岩 田)1'22'7(不) 2着 タイセイアトム (吉田豊)1 1/4 3着 アドマイヤスバル(村 田)1/2 4着 トーセンブライト(柴田善)頭 5着 カフェオリンポス(勝 浦)1/2 1番人気のワイルドワンダーがメンバー中最速の上がり35.6秒の末脚で鮮やかに差し切って、見事重賞3勝目を挙げました。前走のジャパンCダートでもパドックの気配が素晴らしく良く見えましたし、6歳でも今が充実期なのでしょう。マイル前後ならば、現役ダート最強馬ヴァーミリアン相手でも引けをとらない実力があると思いますし、本番のフェブラリーS(GI)が本当に楽しみになりました。 2着のタイセイアトムも前走ガーネットS(GIII)優勝の実力が本物だったことを証明する見事な逃げを見せてくれました。直後につけていた実績馬のメイショウバトラーやマイネルスケルツィの追撃を振り切ったのですから立派の一言。父がサクラバクシンオーで血統的にマイル戦はちょっと距離が長いかもしれませんが、1400mくらいまでなら今後も楽しみです。 3着のアドマイヤスバルは、勝ち馬と同じ上がりタイム(35.6秒)の鋭い脚を使い、初の重賞挑戦としては上々の内容でした。アドマイヤボス産駒という渋い血統馬ですが重賞級の馬が出てきたのは嬉しいですね。 ワイルドワンダー(撮影日2007年11月24日・ジャパンCダート) 父ブライアンズタイム 母ワルツダンサー(母の父サンデーサイレンス) 2002年3月19日生 牡6 黒鹿毛 静内・静内フジカワ牧場生産 美浦・久保田貴士厩舎 20戦9勝(2008年2月4日現在) (重賞勝利)2008年根岸S(GIII)、2007年プロキオンS(GIII)、アンタレスS(GIII) 最後に残念なニュースです。根岸Sに4番人気で出走したトウショウギア(牡8)がレース中の故障により予後不良となってしまいました。今日走った東京ダート1400mのコースは、これまで6勝を挙げていた彼の最も得意な条件でした。ご冥福をお祈りします。 トウショウギア(撮影日2007年1月28日・根岸S) 父オジジアン 母ターナートウショウ(母の父ナイスダンサー) 2000年生 牡8 美浦・池上昌弘厩舎 (通算成績)38戦11勝
by Yuuichiro_K
| 2008-02-04 23:59
| レース回顧
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Comments(2)
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kozou_17 at 2008-02-05 10:14
サクラバクシンオー産駒のタイセイアトムが1400mまでっていうのが面白いですよね。時々こうやって、守備範囲がピタリと同じという親子がいますが、本当に遺伝を感じますね。サクラバクシンオーも1400mまでなら滅法強かったですモンね。
それにしてもワイルドワンダーは強かったですね。前が止まらない馬場で残り200mからの脚は見事でした。しかしそれ以上に驚いたのはアドマイヤスバル。道中あの不利がありながら勝ち馬と同じ上がりっていうのは重賞初挑戦にしては凄かったと思います。一旦は最後方まで下がりましたからね。今まで前の方で競馬をしていたようですが、差してこういう競馬が出来るということは、かなり強くなっているのかも知れません。フェブラリーSに出られれば意外と馬券に絡む気がします。 トウショウギアはそうですか…。大きくガクッときたようには見えなかったので大丈夫かと思いましたが。残念ですね。
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Yuuichiro_K at 2008-02-05 23:57
☆Kozouさん
タイセイアトムは、おっしゃるとおりサクラバクシンオー産駒らしいスプリンターですよね。父と同じ傾向というのは「らしく」てある意味いいですよね。 勝ったワイルドワンダーは文句なしに強かったですが、アドマイヤスバルも致命的な不利を受けながらの3着は価値ある内容でした。フェブラリーSに出てきて欲しいですが、賞金的に出走が厳しそうで残念です。 トウショウギアは、ダートのスプリント戦の常連で、8歳になっても元気に活躍していただけに本当に残念なことになりました。ただただご冥福を祈るだけです。 |
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