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愛しのサラブレッド写真館 

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2017年 11月 23日

ロゴタイプ

今日は10月27日付けで現役を引退したGI3勝を挙げた名馬ロゴタイプ君をいつもより大きめのサイズで掲載します。

ロゴタイプは、2012年6月デビュー勝ち。秋にはベゴニア賞(500万下)で東京マイルの2歳レコード(1'33'6)で2勝目を挙げると、続く朝日杯FS(GI)で7番人気の低評価を覆し初重賞制覇を見事GI勝利で飾り、2012年最優秀2歳牡馬に輝きました。

3歳時はスプリングS(GII)から始動し1番人気に応えて優勝すると、クラシック第1弾・皐月賞(GI)も1番人気に応え1'58'0のレコードタイムで快勝。2歳王者としては1994年ナリタブライアン以来となる皐月賞制覇となりました。続く日本ダービー(GI)は距離の壁かキズナの5着に敗退。菊花賞には向かわず天皇賞・秋(GI)を目標に札幌記念(GII)で始動するも5着に敗れると、その後疲れが出たため、年内休養となりました。

4歳時は中山記念(GII)で復帰し3着。初の海外遠征となったドバイDF(首G1)は6着に敗れると、帰国後は着外のレースが続き未勝利に終わりました。5歳時は中山金杯(GIII)2着、中山記念(GII)2着と久しぶりに重賞で連対をしましたが、結局この年も勝ち星を挙げることはできませんでした。2歳から活躍していた馬ですし、さすがにピークは過ぎてしまったのだろう、そう感じた人は自分も含めて多かったと思います。しかし、8歳に中山記念(GII)を勝つなど息の長い活躍を続けた父ローエングリンの血が騒いだのでしょうか?ロゴタイプはここから皆をアッと言わせる見事な復活を遂げることになるのです。

6歳時は初戦の中山記念(GII)は7着に大敗するも、ダービー卿CT(GIII)で2着と久しぶりに重賞で連対。そして迎えた春のマイル王決定戦安田記念(GI)は、前年の年度代表馬で国内外マイルGI4連勝中の絶対王者モーリスが圧倒的人気を集めていましたが、スタートから果敢にハナを奪うと、追いすがるモーリス以下を最後まで寄せ付けず鮮やかに逃げ切って、皐月賞以来となる約3年振りの重賞制覇を見事GI制覇で飾ったのでした。また、2004年安田記念で1番人気5着に敗れた父ローエングリンのリベンジを12年後に果たすというドラマチックな勝利でもありました。その後も、天皇賞・秋(GI)5着、香港マイルC(香G1)5着、2017年中山記念(GII)3着と堅実なレースを続けると、最後のレースとなった今年の安田記念(GI)も前年同様逃げ粘って2着に大健闘。7歳になっても衰えることのない活躍を見せたのは本当に立派でした。

なお、引退後は安平町・ノーザンファームで種牡馬入りする予定です。貴重な日本独自のノーザンダンサー系の種牡馬として血をさらに広げていってもらいたいと思います。息の長い活躍、本当にお疲れさまでした!
また、朝日杯FS優勝時の勇姿は2012年12月16日の記事を、皐月賞優勝時の勇姿は2013年4月14日の記事を、安田記念優勝時の勇姿は2016年6月5日の記事をご覧ください。

ロゴタイプ(撮影日2016年6月5日・安田記念)
父ローエングリン 母ステレオタイプ(母の父サンデーサイレンス)
2010年3月10日生 牡7 黒鹿毛 千歳・社台ファーム生産 美浦・田中剛厩舎
(通算成績)30戦6勝
(重賞勝利)2016年安田記念(GI)、2013年皐月賞(GI)、2012年朝日杯FS(GI)、2013年スプリングS(GII)
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by Yuuichiro_K | 2017-11-23 16:35 | パドック写真 | Trackback | Comments(0)


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