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2017年 11月 04日

函館&小倉王者を従えての完勝!京王杯2歳Sは、タワーオブロンドンが人気に応え重賞初制覇

今日、東京競馬場では2歳王者決定戦に向けた重要ステップレース・京王杯2歳S(GII・芝1400m)が行われました。レースは、C.ルメール騎手騎乗の1番人気タワーオブロンドンが中団追走から直線外豪快に伸びて、内を突いて伸びた5番人気カシアスに2馬身差をつけて優勝しました。
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直線外に持ち出してからのタワーオブロンドンの末脚は抜群の切れ味でした。

☆京王杯2歳S結果
1着◎タワーオブロンドン(C.ルメール)1'21'9(良)
2着○カシアス     (浜 中)2
3着▲アサクサゲンキ  (柴田善)1/2
4着△ピースユニヴァース(内 田)1 1/4
5着 ニシノウララ   (戸 崎)ハナ

※パドックの個人的な評価は以下の通り(A良い B普通 C平凡)

1 タワーオブロンドン  A
  落ち着いて踏み込み力強い
2 トーセンアンバー   C
  落ち着きなし
3 マイティーワークス  B
  普通
4 ニシノウララ     B
  2人引き、時折小走り
5 タイセイプライド   B
  普通、時折小走り
6 カシアス       B
  2人引き、時折小走り
7 モリノラスボス    B
  普通
8 アサクサゲンキ    B
  普通
9 エントシャイデン   B
  普通
10 ピースユニヴァース  B
  2人引き、普通
11 トキノメガミ     B
  普通

今年の京王杯2歳Sは、鋭い末脚で前走ききょうS(OP)を3馬身1/2差をつけて圧勝したタワーオブロンドンが単勝1.8倍の圧倒的1番人気。デビュー2連勝で前走ダリア賞(OP)勝ちのタイセイプライドが単勝6.2倍で2番人気。1戦1勝のディープインパクト産駒エントシャイデンが単勝7.7倍で3番人気。他にも小倉2歳S(GIII)の覇者アサクサゲンキ(4番人気)、函館2歳S(GIII)の覇者カシアス(5番人気)が出走、なかなかの好メンバーが揃った一戦となりました。しかし、これら重賞勝ち馬を含む多くの素質馬を相手に完勝したのは1番人気のタワーオブロンドンでした。

タワーオブロンドンのパドックは、大変落ち着いて力強い踏み込みが目につき、馬体も迫力十分、これだけのメンバーの中でも1頭抜けて良く見せていました。レースは好スタートを切るも、鞍上のC.ルメール騎手はおさえて中団やや後ろのインを追走。タイセイプライドが1000m通過59.3秒とスローペースで逃げたこともあり、道中多少行きたがる面もありましたが、最後の直線で馬群の外に持ち出すとメンバー中最速の上がり33.2秒の極上の末脚を繰り出し、早めに抜け出したアサクサゲンキ、内を突いたカシウスを並ぶ間もなく一気に交わし去っての完勝となりました。この内容なら2歳王者も夢ではないでしょう。実に強い競馬を見せてくれました。

2着は、5番人気だった函館王者のカシアス。パドックは久しぶりでもまずまず落ち着いて周回、力を出せる状態に見えました。レースは好位4番手追走から直線早めに抜け出したアサクサゲンキを追って内から交わし2番手に上がったものの、勝ち馬に外から一気に交わされてしまいました。

カシアス
父キンシャサノキセキ 母ラブディラン(母の父Dylan Thomas)
2015年3月27日生 牡2 栗東・清水久詞厩舎
4戦2勝(2017年11月4日現在)
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3着は、4番人気だった小倉王者のアサクサゲンキ。パドックは落ち着いて周回していました。レースは2番手追走から直線早め先頭でいったんは抜け出したものの、残り150mで一杯となり内からカシアス、外からタワーオブロンドンに捕まってしまいました。

アサクサゲンキ
父Stormy Atlantic 母Amelia(母の父Dixieland Band)
2015年4月17日生 牡2 栗東・音無秀孝厩舎
5戦2勝(2017年11月4日現在)
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なお、2番人気タイセイプライドは、パドックは若干テンションが高く見えたのですが逃げ一杯となって8着に完敗。3番人気のエントシャイデンは後方2番手追走も直線伸びを欠き、見せ場なく7着まで。共に人気を裏切ったのは残念でした。

それでは、最後に見事優勝したタワーオブロンドン君を掲載します。
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パドックは好馬体、落ち着き十分、力強い踏み込みと三拍子揃った素晴らしいデキでした。
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C.ルメール騎手は昨年のモンドキャンノに続き京王杯2歳S連覇達成。レース後のインタビューでは「強い馬です。前回は楽勝でしたが、今日はステップアップしてたくさんいい馬がいましたが、自信がありました。調教の動きも良く、馬の状態は良かったです。いいスタートから流れに乗って、いい反応でした。1600mも大丈夫でしょうが、体はスプリンターで、力はとてもあります。1600mはギリギリかもしれませんが、期待します。」とコメントしていました。
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函館王者、小倉王者を子ども扱いしての完勝ということで、2歳王者に向けて視界良好といったところでしょうか。3連勝での重賞初制覇、おめでとうございました!

タワーオブロンドン
父Raven's Pass 母スノーパイン(母の父Dalakhani)
2015年2月9日生 牡2 鹿毛 日高・ダーレー・ジャパン・ファーム(有)生産 美浦・藤沢和雄厩舎
4戦3勝(2017年11月4日現在)
(重賞勝利)2017年京王杯2歳S(GII)


by Yuuichiro_K | 2017-11-04 22:25 | 17年GII・GIII優勝馬写真 | Trackback | Comments(0)


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