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2017年 10月 21日

富士Sはエアスピネルが不良馬場をものともせず完勝で重賞3勝目を飾る

今日、降り続く雨の中、東京競馬場で行われたマイルCS(GI)の前哨戦・富士S(GIII、3歳上・芝1600m)は、武豊騎手騎乗の1番人気エアスピネルが、好位追走から直線早めに抜け出し、中団から脚を伸ばした4番人気イスラボニータに2馬身差をつけて優勝しました。

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不良馬場をものともせず、直線外から伸びたエアスピネルが危なげない競馬で完勝となりました。

☆富士S結果
1着▲エアスピネル    (武 豊) 1'34'8(不)
2着△イスラボニータ  (C.ルメール) 2
3着 クルーガー    (内 田) 1/2
4着 レッドアンシェル (福 永) 1 1/4
5着○ペルシアンナイト  (M.デムーロ)1 1/2

パドックの個人的な評価は以下の通り(A良い B普通 C平凡)

1 サトノアレス    B
  普通
2 レッドアンシェル  B
  普通
3 ブラックムーン   B
  普通
4 ガリバルディ    B
  普通、時折小走り
5 ペルシアンナイト  B+
  落ち着いて伸びやかな歩様
6 エアスピネル    B+
  2人引き、落ち着いて力強い歩様
7 マイネルアウラート B
  普通
8 ロードクエスト   B
  2人引き、普通
9 ジョーストリクトリ B
  普通
10 クラリティシチー  B  
  普通
11 グランシルク    B+
  2人引き、力強い歩様
12 ミュゼエイリアン  B
  普通、時折小走り
13 クルーガー     B
  普通
14 ダイワリベラル   B
  普通
15 イスラボニータ   B+
  落ち着いて伸びやかな歩様

今年の富士Sは、エアスピネル、ペルシアンナイト、グランシルク、イスラボニータの4頭が単勝5倍以下の人気を集め、オッズ的には4強対決となっていました。レースは4強の明暗が分かれる結果となり、エアスピネルが1番人気の期待に応え完勝となりました。

エアスピネルのパドックは、いつも良く見せる馬ですが、今日も2人引きでも落ち着いて力強い歩様で周回していました。レースは、レッドアンシェルが1000m通過59.8秒と不良馬場にしては平均~やや早いペースで逃げる展開となりましたが、3番手を楽な手応えで追走。4コーナーで早めに2番手に上がり直線外に持ち出すと、上がり35.0秒の末脚を繰り出し後続を突き放しての完勝となりました。雨の中行われたデイリー杯2歳S(GII)を3馬身半差で圧勝したように、やはり相当な道悪巧者だったようです。この後はマイルCS(GI)に向かうと思いますが、馬場が悪くなればチャンス十分だと思います。

イスラボニータは、昨年に続き4番人気で2着に好走。パドックは休み明けでしたが、昨年より気合い乗り・動きも共に良く見えました。それでも不良馬場で他馬より重い58キロで正直馬券は買えなかったのですが、中団追走からエアスピネルを上回る上がり34.9秒の末脚を繰り出してきっちり2着を確保したのは流石でした。6歳秋になっても衰えは感じさせず、こちらも本番が楽しみなる走りでした。

イスラボニータ
父フジキセキ 母イスラコジーン(母の父Cozzene)
2011年5月21日生 牡6 美浦・栗田博憲厩舎
23戦7勝(2017年10月21日現在)
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3着は、11番人気の伏兵クルーガーが大健闘。パドックは特に目立つ感じはありませんでしたが、半年ぶりでも普通に落ち着いて周回していました。レースは、後方3番手からメンバー中最速の上がり34.6秒の末脚で猛然と追い込んで穴を開けました。昨年のマイラーズC(GII)優勝以降、今日を含めてまだ2戦しか出走していないように、順調さを欠きながらも良く頑張りました。

クルーガー
父キングカメハメハ 母アディクティド(母の父Dixtat)
2012年4月26日生 牡5 栗東・高野友和厩舎
13戦5勝(2017年10月21日現在)
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なお、2番人気のペルシアンナイトは5着、3番人気のグランシルクは9着と凡走。共にパドックは上々の気配に見えたのですが、ペルシアンナイトはレース後の騎手コメントによれば馬場が合わなかったとのこと。グランシルクも不良馬場が応えたのかもしれませんが、こちらは夏競馬も休みなく使われていましたし、疲れが出たのかもしれません。いずれも人気を裏切ったのは残念でした。

それでは、最後に見事優勝したエアスピネル君を掲載します。
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パドックは、2人引きでも落ち着いて力強い歩様を見せ、相変わらず良く見せていました。

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鞍上の武豊騎手は、2003年ミレミアムバイオ、2004年アドマイヤマックスに続く13年振り3度目の制覇。レース後のインタビューでは「完勝でした。スタートも道中もスムーズに行けましたし、道悪も苦にしませんでした。色々な距離で走れますが、やはりマイルが安定しています。次に向けて良いレースが出来ました。」とコメントしていました。
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近走もどかしい競馬が続いていましたが、これが良いきっかけになるといいですね。悲願のGI制覇に向けて、上々の秋初戦となりました。今日はマイル重賞3勝目おめでとうございました!

エアスピネル
父キングカメハメハ 母エアスピネル(母の父サンデーサイレンス)
2013年2月10日生 牡4 栗毛 千歳・社台ファーム生産 栗東・笹田和秀厩舎
14戦4勝(2017年10月21日現在)
(重賞勝利)2015年デイリー杯2歳S(GII)、2017年富士S(GIII)、京都金杯(GIII)


by Yuuichiro_K | 2017-10-21 22:34 | 17年GII・GIII優勝馬写真 | Trackback | Comments(0)


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