2016年 02月 21日
今日、東京競馬場では、ダートGI(交流JpnI含む)ホース7頭を含む重賞勝ち馬13頭が出走、好メンバーが揃った冬のダートマイル王決定戦・フェブラリーS(GI、4歳上・ダート1600m)が行われました。 レースは、M.デムーロ騎手騎乗の2番人気モーニンが、先団グループの直後追走から直線早めに抜け出し、後方4番手から大外追い込んだ1番人気ノンコノユメに1 1/4馬身差をつけ、コースレコードで優勝しました。 ☆フェブラリーS結果 1着 モーニン (M.デムーロ)1'34'0(重)レコード 2着◎ノンコノユメ (C.ルメール) 1 1/4 3着 アスカノロマン (太 宰) アタマ 4着▲ベストウォーリア (戸 崎) アタマ 5着 ロワダルジャン (横山典) クビ ※ パドックの個人的な評価は以下のとおり(A良い B普通 C平凡) 1パッションダンス C 2人引き、落ち着きなし 2ホワイトフーガ B+ 落ち着いて周回 3コパノリッキー B 普通 4アスカノロマン B 普通 5ベストウォーリア B+ 落ち着いて伸びやかな歩様 6ロワジャルダン B+ やや首高も落ち着いて周回 7ノンコノユメ B+ 2人引きでも落ち着いて周回、武蔵野Sの時と同じような雰囲気 8コーリンベリー B 2人引き、普通 9モンドクラッセ B 普通 10グレープブランデー B 普通 11スーサンジョイ B 普通 12マルカフリート B 2人引き、普通 13タガノトネール B 普通 14モーニン A 2人引き、好馬体。前走根岸S同様、力強い歩様 15サノイチ B+ 2人引きでも落ち着いて伸びやかな歩様 16ローマンレジェンド C 落ち着きなし 今年のフェブラリーSは、昨年の最優秀ダートホース・コパノリッキーが3連覇を狙って出走するも人気は4番人気。代わって人気を集めたのは、ノンコノユメ(1番人気)とモーニン(2番人気)の両4歳馬でした。レースは期待どおり、この若い伸び盛りの2頭がそれぞれ強い競馬を見せて、1・2着を占めました。 勝ったのは、前哨戦・根岸S(GIII)の覇者で2番人気のモーニン。パドックは、根岸Sから中2週でも前走同様、好馬体が目に付き、引き続き良く見せていました。予想では、初の57キロ、近年不振が続いていた根岸S組、1600mへの距離延長に不安もあり軽視していたのですが、やはり馬券を買っておかなければと感じさせる素晴らしいデキでした。 レースは、コーリンベリーが逃げ、差なくスーサンジョイ、タガノトネール、モンドクラッセが続き、先行勢が飛ばしたことで1000m通過58.3秒とハイペースの展開となりました。モーニンはこの先行馬群の直後を楽な手ごたえで追走。直線は力強く伸び、残り200mで先頭に立って一気に後続を突き放し、圧巻のレコードタイムでの完勝となりました。馬のデキも良く成長もあったのでしょうが、初コンビながらモーニンの力を完璧に引き出し、昨秋の武蔵野Sでは完敗したノンコノユメを逆転させた鞍上のM.デムーロ騎手の好騎乗も光りました。 2着は、1番人気のノンコノユメ。パドックは、いつもあまり目立たないのですが、落ち着いて周回しており、力を出せるデキには見えました。レースはいつもどおりの後方待機策から直線大外に持ち出すも反応は今ひとつで、正直これは届かないかと思いました。しかし、残り200mを切ってからの爆発力は凄まじく、メンバー中最速の上り34.7秒を繰り出し、普通ならまず届かない位置からきっちり2着に届いたのは流石でした。敗れたとはいえ、今日も強烈な末脚を見せてくれて観衆を沸かせてくれました。 ノンコノユメ 父トワイニング 母ノンコ(母の父アグネスタキオン) 2012年3月28日生 牡4 美浦・加藤征弘厩舎 11戦6勝(2016年2月21日現在) 3着は7番人気のアスカノロマンが健闘。パドックは特に目立つ感じはなかったですが、普通に落ち着いて周回していました。前哨戦の東海S(GII)の覇者ながら、展開に恵まれただけと思われたのか人気はありませんでしたが、2番手から抜け出した前走とは違い、後方から差す競馬でノンコノユメに次ぐメンバー中2位の上り34.9秒の末脚を繰り出したのはお見事でした。どんな競馬でも上位に来れるのは力をつけた証拠、今後が楽しみになる走りを見せてくれました。 アスカノロマン 父アグネスデジタル 母アスカノヒミコ(母の父タバスコキャット) 2011年5月22日生 牡5 栗東・川村禎彦厩舎 20戦6勝(2016年2月21日現在) なお、3番人気のベストウォーリアはパドックの気配は上々でしたが、レースは最後の直線、ロワジャルダンを追って2着争いに加わるも、ゴール直前ノンコノユメと一緒に外から伸びたアスカノロマンに交わされ4着まで。3連覇を狙ったコパノリッキーは、激しい先行争いを避け、過去2年とは違う中団待機策をとるも、慣れない切れ味勝負では分が悪かったか伸びを欠き、7着と見せ場なく終わりました。昨年の最優秀ダートホースが完敗し、4歳馬がワンツーフィニッシュを決めたことで、世代交代を強烈に印象付ける結果となった今年のフェブラリーSでした。 それでは、最後に見事優勝したモーニン君を掲載します。 パドックは、根岸Sの時と比べると、より気合を表に出して周回していたように見えました。更なる上積みがあったということでしょう。予想で無印にしたのは本当に失敗でした。大反省です。 モーニンを管理する石坂正厩舎は、2008年ヴァーミリアン以来2度目のフェブラリーS制覇となりました。 鞍上のM.デムーロ騎手はフェブラリーS初制覇。レース後のインタビューでは「スタートは上手ではないけどダッシュがいいと聞いていた。そのとおりで、とても真面目な馬ですし、いい位置をとれたので勝てると思いました。直線で早めに先頭に立って、物見をしていて危ないと思いましたが、最後までがんばってくれました。本当にすごい馬です。距離は1400~1600mがベストだと思います。」とコメントしていました。 ウイニングラン直後のM.デムーロ騎手とモーニンです。レコードタイムで走った後とは思えない、息の入った落ち着いた姿に感心しました。 デビューから282日目のGI制覇は、ダートでは史上最速の記録。また、根岸Sに続くレコードタイムでの勝利ということで、素晴らしいスピードにしびれました。まだ伸び盛りの4歳馬ですし今後の活躍が本当に楽しみです。今日は初GI制覇おめでとうございました! モーニン 父Henny hughes 母Giggly(母の父Distorted Humor) 2012年4月14日生 牡4 栗毛 アメリカ・Empire Equines,LLC生産 栗東・石坂正厩舎 7戦6勝(2016年2月21日現在) (重賞勝利)2016年フェブラリーS(GI)、根岸S(GIII)
by Yuuichiro_K
| 2016-02-21 23:32
| 16年GI優勝馬写真
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