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2016年 02月 14日

2強まさかの共倒れ、共同通信杯は伏兵ディーマジェスティが初重賞制覇

今日、東京競馬場ではクラシックの登竜門・共同通信杯(GIII・3歳・芝1800m)が行われました。レースは、蛯名正義騎手騎乗の6番人気ディーマジェスティが後方追走から直線力強く伸び、3番手から早めに抜け出した5番人気イモータルを交わし、1 1/4馬身差をつけて優勝しました。

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早めに抜け出したイモータルをディーマジェスティが外から一気に交わしました。

☆共同通信杯結果
1着△ディーマジェスティ(蛯 名)1'47'4(稍)
2着 イモータル    (戸 崎)1 1/4
3着○メートルダール  (C.ルメール)1/2
4着△リスペクトアース (大 野)2
5着 ファイアクリスタル(石 川)3

※ パドックの個人的な評価は以下のとおり(A良い B普通 C平凡)

1 スマートオーディン B+
  2人引き、踏み込み力強く、前走東京スポーツ杯2歳Sと同じような雰囲気
2 リスペクトアース  B
  普通
3 ピックミータッチ  B+
  落ち着いて伸びやかな歩様
4 ディーマジェスティ B
  普通
5 ダンディーアロー  B
  つる首、普通
6 メートルダール   B
  2人引き、つる首、時折小走り
7 ファイアクリスタル B
  2人引き、普通
8 キングオブアームズ B
  普通、歩様がやや弱い
9 イモータル     C
  落ち着きなし
10 ハートレー     B+
  大変落ち着いて堂々と周回

今年の共同通信杯は、好メンバーのそろった前走ホープフルS(GII)を快勝した2戦2勝のハートレーが単勝1.9倍。前走東京スポーツ杯2歳S(GIII)を豪快に差しきったスマートオーディンが単勝3.1倍と人気を集め、2強対決が注目されていました。しかし、2強はまさかの共倒れ、勝ったのは一頓挫あって3ヶ月ぶりの出走だった6番人気の伏兵ディーマジェスティでした。

ディーマジェスティのパドックは、やや首の高い場面もありましたが、久しぶりのレースでも落ち着いて周回していました。レースは、中団のインを追走。4コーナー手前から蛯名騎手が手綱をしごく場面もあり、手応えはあまり良くないように見えたのですが、直線で先に抜け出したイモータルを追って内から外に進路を切り替えると、しぶとく末脚を伸ばして先行馬群を捕らえ、終わってみれば快勝となりました。
今日は未勝利を勝ったばかりということもあり人気はありませんでしたが、メンバー中最速の上がりタイム(34.9秒)を繰り出したのですから、フロックではないでしょう。今後のクラシック路線での活躍が楽しみです。

2着は5番人気のイモータルが健闘。パドックは、メンバー中一番落ち着きがなく、正直あまり良く見えなかったのですが、レースは好位追走から早め先頭の積極策が功を奏しました。重賞(サウジアラビアRC)で1番人気に推されていたのは伊達ではなかったですね。また、気合いを表に出すタイプと覚えておこうと思います。

イモータル
父マンハッタンカフェ 母ショア-(母の父Acatenango)
2013年1月29日生 牡3 栗東・須貝尚介厩舎
4戦1勝(2016年2月14日現在)
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3着は3番人気メートルダールが人気どおりの好走。パドックは2人引きで時折小走りになるなど、やや煩いところを見せていました。レースは後方2番手から良く伸びているのですが、前が止まらず3着が精一杯でした。

メートルダール
父ゼンノロブロイ 母イグジビットワン(母の父Silver Hawk)
2013年2月22日生 牡3 美浦・戸田博文厩舎
5戦2勝(2016年2月14日現在)
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なお、圧倒的1番人気のハートレーは後方侭全くいいところなく9着に大敗。パドックは前走ホープフルS同様、大変落ち着いて周回しており、力を出せるデキに見えたので案外な凡走でした。レース後の横山典弘騎手によれば道中ノメって4角で手応えがなかったのことで道悪が想像以上に応えたようです。

2番人気のスマートオーディンは好位追走も伸びを欠き6着。パドックは馬体重プラス12キロでも太め感はなく、力強い歩様が目に付き、前走東京スポーツ杯2歳S出走時と遜色ないデキに見えただけに、こちらも案外な結果でした。レースは、ずっとかかり気味で折り合いを欠いたことが敗因でしょう。共に人気を裏切ってしまったのは残念でした。

それでは最後に見事優勝したディーマジェスティ君を掲載します。

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パドックは、3ヶ月振りでも落ち着いて周回していました。

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鞍上の蛯名正義騎手は共同通信杯4度目の制覇。レース後のインタビューでは「相手も強いですし、3~4コーナーで馬場を気にして少し戸惑っていましたが、直線に向いたらエンジンがかかって何とかなるかなと思いました。馬自身、前回もよかったですが、厩舎でうまく調整してくれてよかったです。ディープインパクト産駒らしいフットワークで、まだ課題もありますが、このメンバーを負かしたことは多少自信を持っていいのかなと思います。」とコメントしていました。

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ホープフルSをフレグモーネで回避するアクシデントを乗り越え、見事立て直しての勝利だけに関係者の喜びは大きいと思います。初重賞制覇おめでとうございました!

ディーマジェスティ
父ディープインパクト 母エルメスティアラ(母の父ブライアンズタイム)
2013年3月24日生 牡3 鹿毛 新ひだか町・服部牧場生産 美浦・二ノ宮敬宇厩舎
4戦2勝(2016年2月14日現在)
(重賞勝利)2016年共同通信杯(GIII)

by Yuuichiro_K | 2016-02-14 22:04 | 16年GII・GIII優勝馬写真 | Trackback | Comments(0)


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