2014年 11月 30日
今日、東京競馬場では国内外のGIホース12頭を含む豪華メンバーが揃った大一番・ジャパンC(GI)が行われました。 レースは、C.スミヨン騎手騎乗の4番人気エピファネイアが、好位追走から直線内から早めに抜け出し、中団から追い上げた3番人気ジャスタウェイに4馬身差をつけ圧勝しました。 ☆ジャパンC結果 1着△エピファネイア (C.スミヨン)2'23'1(良) 2着▲ジャスタウェイ (福 永)4 3着○スピルバーグ (北村宏)1/2 4着△ジェンティルドンナ(R.ムーア )3/4 5着◎ハープスター (川 田)クビ パドックの個人的な評価は以下のとおり(A良い B普通 C平凡) 1 ジャスタウェイ B 後半やや煩くなる。安田記念より気配落ちる 2 アイヴァンホウ B 普通 3 ジェンティルドンナ B 二人引き、途中から首を振って天皇賞の時より落着きを欠く 4 エピファネイア B+ 気合を秘め、パドックの外々を大きく周回 5 ヒットザターゲット B 落着き十分 6 ハープスター B 落ち着いているがオークスの時より気配は落ちる、冬毛も目立つ 7 アップウィズザバーズ B 二人引き、普通 8 デニムアンドルビー B+ 落着き十分、好馬体目に付く 9 イスラボニータ B+ キビキビと元気一杯 10 ワンアンドオンリー B+ 前走菊花賞の時より落着いて周回 11 トーセンジョーダン B 普通 12 タマモベストプレイ B 普通 13 ディサイファ B 普通 14 サトノシュレン B 普通 15 スピルバーグ B+ リラックスした雰囲気で前走・天皇賞の状態キープ 16 フェノーメノ B 普通 17 アンコイルド B 普通 18 トレーディングレザー B 普通 今年のジャパンCは、国内の最強クラスの名馬が多数出走(ジャパンC2連覇GI6勝のジェンティルドンナ、GI3勝の世界ランキング1位ジャスタウェイ、GI2勝の天皇賞(春)優勝馬フェノーメノ、天皇賞(秋)優勝馬スピルバーグ、トーセンジョーダン、皐月賞馬イスラボニータ、日本ダービー馬ワンアンドオンリー、菊花賞馬エピファネイア、桜花賞馬ハープスター)、外国馬の3頭も全てGIホースと素晴らしいメンバーが揃いました。そんな豪華メンバーの一戦を制したのは、昨年の菊花賞(GI)優勝以来、勝利から遠ざかっていた4歳馬エピファネイアでした。 エピファネイアのパドックは、相変わらず気合を表に出していましたが、パドックの外々を大きく周回、なかなか良く見えました。レースは、サトノシュレンが1000m通過59.6秒で逃げ、良馬場発表とはいえ昨日の雨の影響でやや時計のかかる馬場の割に緩みのない流れとなり、厳しいスタミナ勝負となりました。エピファネイアは、そんな厳しい流れを果敢に先行して直線内から早めに抜け出すと、脚色衰えることなくそのまま独走、衝撃の4馬身差の圧勝劇となりました。気性が激しく、折り合いをつけるのが難しい馬ですが、上手くなだめて折り合いをつけたC.スミヨン騎手の好騎乗が光りました。 2着は世界ランク1位の意地を見せた3番人気のジャスタウェイ。パドックは途中からやや煩い仕草を見せ、やはり遠征帰りだった安田記念の時と比べると、やや気配が落ちる印象でした。それでも、レースでは中団追走から直線しっかり末脚を伸ばし連対を確保。実績のない2400m、調教の動きは今一つという不安もあったのですが、さすがの底力を見せてくれました。 ジャスタウェイ 父ハーツクライ 母シビル(母の父Wild Again) 2009年3月8日生 牡5 栗東・須貝尚介厩舎 21戦6勝(2014年11月30日現在) 3着は、6番人気のスピルバーグ。パドックは相変わらず落ち着いて良い雰囲気、天皇賞のデキをキープしているように見えました。レースは後方待機策から、直線メンバー最速の上がり34.8秒の末脚を繰り出しました。前走の勝利はフロックではないことを証明した見事な走りだったと思います。 スピルバーグ 父ディープインパクト 母プリンセスオリビア(母の父Lycius) 2009年5月12日生 牡5 美浦・藤沢和雄厩舎 14戦6勝(2014年11月30日現在) なお、3連覇を狙った1番人気ジェンティルドンナは4着。パドックは途中から激しく首を振る場面があり、天皇賞の時より落ち着きがなかったです。レースは好位追走も直線伸びきれませんでした。ムーア騎手のコメントによれば、昨日の雨の影響で力の要る馬場になり持ち味の切れ味を出せなかったとのことです。 2番人気のハープスターは5着。パドックは落ち着いていましたが、オークスの時と比べ気配は落ちていたように見えました。なお、レースは故障したトレーディングレザーに接触する不利があったとのことで、ツキもありませんでした。 そのほか、皐月賞馬イスラボニータは手ごたえ良く直線に向いたものの伸びを欠き9着、やはり本質は中距離馬でスタミナ勝負は分が悪かったようです。ダービー馬ワンアンドオンリーは菊花賞よりも落ち着きがあり良く見えたのですが7着敗退、3歳世代には厳しい結果になりました。 それでは最後に見事優勝したエピファネイア君の勇姿を掲載します。 パドックは、相変わらず気合を表に出していましたが、前走天皇賞の時と比べるとまずまず落着いており、なかなか良い気配に見えました。 鞍上のスミヨン騎手は、レース後のインタビューで「強かったです。もっと速いペースで行きたかったが引っ掛かってしまい、バックストレートでは衝突しそうなくらいだった。手綱を引っ張りっ放しで、4コーナーまでマイル戦のような勢いだった。普通はもたないところですが、私が乗った日本馬の中では一番強かったと思います。」とコメントしていました。 角居勝彦厩舎は、2009年ウオッカ以来2度目の優勝。鞍上のスミヨン騎手は、2010年ブエナビスタで1位入線2位降着の無念を晴らす嬉しいジャパンC初制覇となりました。 史上初の日米オークス制覇の偉業を達成した名牝シーザリオの仔が世界を制したのは、とても嬉しかったです!久しぶりの勝利&GI2勝目、本当におめでとうございました! エピファネイア 父シンボリクリスエス 母シーザリオ(母の父スペシャルウィーク) 2010年2月11日生 牡4 鹿毛 安平・ノーザンファーム生産 栗東・角居勝彦厩舎 12戦6勝(2014年11月30日現在) (重賞勝利)2014年ジャパンC(GI)、2013年菊花賞(GI)、神戸新聞杯(GII)、2012年ラジオNIKKEI杯2歳S(GIII)
by Yuuichiro_K
| 2014-11-30 23:59
| 14年GI優勝馬写真
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