2014年 11月 09日
今日、東京競馬場では、心配された雨も午前で止み、良馬場のコンディションで、近年連対馬が後にGIホースに出世している(アドマイヤジュピタ、アーネストリー、ジャガーメイル、スクリーンヒーロー、トーセンジョーダン、アドマイヤラクティ)注目のアルゼンチン共和国杯(GII、3歳上ハンデ・芝2500m)が行われました。レースは、北村宏司騎手騎乗の2番人気フェイムゲームが、中団後方の内追走から直線で進路を外に持ち出して末脚を伸ばし、先に抜け出した4番人気クリールカイザーを捕らえ、2 1/2馬身差をつけて優勝しました。 ☆アルゼンチン共和国杯結果 1着◎フェイムゲーム (北村宏)2'30'5(良) 2着△クリールカイザー (吉田豊)2 1/2 3着▲スーパームーン (内 田)3/4 4着 アドマイヤケルソ (柴田善)ハナ 5着△ラブリーデイ (R.ムーア )1 3/4 ※パドックの個人的な評価は以下の通り(A良い B普通 C平凡) 1 サイレントメロディ C 落着きを欠く 2 モビール B 普通 3 フェイムゲーム A 落着き十分、力強い歩様目に付く 4 デスペラード B 二人引き、普通 5 ネオブラックダイヤ B 普通 6 コスモロビン B+ この馬なりに好調 7 サイモントルナーレ B 普通 8 セイクリッドバレー B やや落ち着きを欠く 9 クリールカイザー B 普通、落ち着いて周回 10 プレティオラス C 落着きを欠く 11 スーパームーン C 時折小走り 12 リキサンステルス B 普通 13 マイネルメダリスト B+ 大変落ち着いて周回。 14 アドマイヤケルソ B 普通 15 ホッコーブレーヴ B+ 二人引き、休み明けでもまずまず落ち着いて周回 16 スマートギア B 普通 17 ラブリーデイ B 普通、首高い 18 マイネルジェイド C 落着きを欠く 今年、ダイヤモンドS(GIII)優勝、GIの舞台でも僅差のレースを続けてきたフェイムゲームが、秋2戦目で大きな変わり身を見せて快勝、見事重賞3勝目を飾りました。 パドックは落着き十分、力強い歩様が目に付き、大変良く見えました。レースは、中団やや後ろのインでじっくり脚をためてレースを進めたものの、直線内で前が狭くなる場面もありました。しかし、一瞬の判断で思い切って外に進路をとった北村宏司騎手のファインプレーで抜け出すと、あとは一気に末脚を伸ばして先に抜け出したクリールカイザーをあっという間に捕らえ、突き離したのは素晴らしかったです。強い競馬を見せてくれました。 2着は、4番人気のクリールカイザー。パドックは深いブリンカーを着用し、落ち着いて周回していました。道中は大逃げしたデスペラードに続く2番手を追走。直線早めにデスペラードを交わして、いったんは完全に抜け出したものの、惜しくも勝ち馬の末脚に屈しました。しかし、積極的な競馬で見せ場十分の走りを見せてくれました。 クリールカイザー 父キングヘイロー 母スマイルコンテスト(母の父サッカーボーイ) 2009年5月8日生 牡5 美浦・相沢郁厩舎 27戦5勝(2014年11月9日現在) 3着は、3番人気のスーパームーンが中団追走から直線じわじわ伸びて人気どおりの好走。パドックは時折小走りになる場面があるなど、正直あまり良く見えなかったのですが、それでもこれだけ走ったのですから、気合を表に出すタイプなのかもしれません。 スーパームーン 父ブライアンズタイム 母フェアリーバラード(母の父Sadler's Wells) 2009年4月28日生 牡5 美浦・藤沢和雄厩舎 21戦5勝(2014年11月9日現在) なお、1番人気のホッコーブレーヴは、休み明けでもパドックは落着きもあり悪くないデキに見えたのですが、中団から全く伸びず14着に大敗。今春、今日と同じ舞台の目黒記念(GII)を勝っている5番人気マイネルメダリストもパドックは落ち着いて良く見えたのですが、よもやの最下位。共に大きく人気を裏切ったのは残念でした。 それでは、最後に見事優勝した、フェイムゲーム君を掲載します。 パドックは、落着き十分。力強い歩様が目に付き、今日のメンバーで一番良く見えました。 鞍上の北村宏司騎手は、先週の天皇賞に続き2週連続の重賞制覇。なお、レース後のインタビューで「スタートは悪くないのですが、二の脚がつかず、後方になりました。折り合いに関しては上手に走ってくれた。しかし、進路がなく四苦八苦してしまい、馬に申し訳ないことをした。目標がいた方がいい馬なので、前を目標にして行きました。気持ちを前に向けるのに苦労しましたが、一生懸命走ってくれました。」とコメントしていました。 兄のバランスオブゲームはGIIを6勝した名馬でしたが、弟もこれで重賞3勝目。兄弟揃って素晴らしい活躍ですね。後は兄が超えられなかったGIの壁を乗り越えてほしいな。出世レースを勝ったということで、今後の更なる活躍を期待したいです。 フェイムゲーム 父ハーツクライ 母ホールオブフェーム(母の父アレミロード) 2010年5月11日生 牡4 青鹿毛 安平町・ノーザンファーム生産 美浦・宗像義忠厩舎 13戦4勝(2014年11月9日現在) (重賞勝利)2014年アルゼンチン共和国杯(GII)、ダイヤモンドS(GIII)、2013年京成杯(GIII) なお、北村宏司騎手は、アルゼンチン共和国杯を勝って、見事今年の年間100勝目を飾りました。こちらもおめでとうございました!
by Yuuichiro_K
| 2014-11-09 22:46
| 14年GII・GIII優勝馬写真
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