2013年 04月 14日
今日はやや強い風が吹いたものの、爽やかな好天に恵まれ、絶好の競馬日和となりました。 そんな中、中山競馬場で行われた牡馬クラシック第一弾・皐月賞(GI、3歳・芝2000m)は、M.デムーロ騎手騎乗の1番人気ロゴタイプが、中団内追走から直線外を力強く伸び、先に抜け出した2番人気エピファネイアを競り落とし1/2馬身差をつけ圧巻のコースレコードで快勝しました。 ☆皐月賞結果 1着○ロゴタイプ (M.デムーロ)1'58'0(良)コースレコード 2着△エピファネイア (福 永) 1/2 3着▲コディーノ (横山典) 1 1/4 4着◎カミノタサハラ (蛯 名) 1 1/4 5着 タマモベストプレイ(和 田) クビ 今年の皐月賞は、人気馬に死角も多く、混戦が予想されていました。 それだけに、パドックは大注目していました。個人的な評価は以下の通り。(A良い、B普通、C平凡) 印 評価 1 メイケイペガスター B 2 インパラトール B 3 レッドルーラー B 4 ナリタパイレーツ B 5 タマモベストプレイ B 6△ミヤジタイガ C やや落着きなし 7○ロゴタイプ B+ パドック大きく回る 8 コパノリチャード B+ 首やや高いが力強い歩様 9 サトノネプチューン B 首高い 10 マズルファイヤー B 11 クリノヒマラヤオー C 落着きなし 12▲コディーノ B+ パドック大きく回る 13 ラブリーデイ B 14△エピファネイア B+ 落着き十分、力強い歩様 15◎カミノタサハラ B 16△フェイムゲーム B+ キビキビとした動き 17 クラウンレガーロ B 18 テイエムイナズマ B 単勝オッズは、スプリングS(GII)を完勝した2歳王者のロゴタイプが3.7倍で1番人気、ラジオNIKKEI杯2歳S(JpnIII)の覇者エピファネイアが3.9倍で2番人気、重賞2勝のコディーノが4.4倍で3番人気、弥生賞(GII)馬カミノタサハラが7.0倍で4番人気。5番人気のコパノリチャードは16.4倍でしたので、オッズ的には4頭に人気が集中していました。そして、その評価どおり人気を集めた4頭が上位を占める結果となりました。 勝ったロゴタイプは、前哨戦で最も強い勝ち方をした馬でしたが、血統がマイラーのローエングリンということもあり距離延長に不安もありました。それが1番人気ながら3.7倍というオッズに表れていたと思います。パドックは、気合を表に出すタイプですが、以前のように首を振ることもなく、落ち着いてパドックの外目を大きく周回、調子は良さそうに見えました。 レースは、前に行きたい馬が揃って激しい先行争い、その中からアーリントンC(GIII)を逃げ切ったコパノリチャードがハナを奪い、1000m通過58.0秒で逃げてハイペースとなりましたが、ロゴタイプは中団最内をコディーノの直後で上手く折り合いをつけてレースを進めると、4コーナー手前で外目に持ち出し、エピファネイアと併せるように外から力強く伸びて、ライバル達をねじ伏せるという、大変強い競馬を見せてくれました。 2着は、2番人気のエピファネイア。パドックは落着き十分、力強い歩様が目に付き大変良く見えました。ただ、レースは前走同様、道中掛かり気味になった場面があり、その分最後の伸びを欠いたようです。それでも勝ち馬とはわずか1/2馬身差ですし、惜しい競馬でした。 エピファネイア 父シンボリクリスエス 母シーザリオ(母の父スペシャルウィーク) 2010年2月11日生 牡3 栗東・角居勝彦厩舎 5戦3勝(2013年4月14日現在) 3着は3番人気のコディーノ。パドックは朝日杯FSの時よりも落着きがあり、パドックを大きく回って好調子だったと思います。ただレースでは、エピファネイア同様、やや掛かる場面があり、直線もギリギリまで追い出しを我慢して仕掛けたものの伸びを欠いたのは残念でした。 コディーノ 父キングカメハメハ 母ハッピーパス(母の父サンデーサイレンス) 2010年2月15日生 牡3 美浦・藤沢和雄厩舎 6戦3勝(2013年4月14日現在) 他では、4番人気4着のカミノタサハラは、勝負どころで置かれた分、届かなかった印象。直線の脚は見どころがあり、ダービーに望みをつなぐ走りだったと思います。 5番人気コパノリチャードは13着。やはり初の2000m戦でハイペースで逃げてしまっては厳しかったですね。パドックの気配は大変良く見えたのでマイル戦で見直したいです。 それでは、最後に見事優勝したロゴタイプ君を掲載します。 パドックは、首をぐっと下げて気合を出しながらも、以前より落着きがあり、パドックの外を大きく周回して調子は良さそうでした。 鞍上のミルコ・デムーロ騎手は、皐月賞3度目の制覇。巧みなレース運びで見事、ロゴタイプを栄冠に導きました。 なお、レース後のインタビューでは、「超嬉しい。素晴らしい馬です。どうすればいいか馬が知っているので、折り合いも問題なく位置取りもペースも馬場も関係ありません。」とコメント。表彰に向かう時もご覧のとおり撫で撫でして馬を褒めていました^^ 田中剛厩舎は、開業4年目で嬉しいクラシック初制覇となりました。また、関東馬の皐月賞制覇は2004年ダイワメジャー以来9年振りの勝利。2歳王者が皐月賞を制したのは、1994年ナリタブライアン以来、19年振りの大快挙でした。 今日の走りは正に王者の走り、強い競馬でした。母の父サンデーサイレンス初の牡馬の春のクラシックホース誕生となりましたが、その相手がマイナー種牡馬ローエングリンだったというのも嬉しいですね。日本ダービーも頑張ってほしいです。GI2勝目本当におめでとうございました! ロゴタイプ 父ローエングリン 母ステレオタイプ(母の父サンデーサイレンス) 2010年3月10日生 牡3 千歳・社台ファーム生産 美浦・田中剛厩舎 8戦5勝(2012年4月14日現在) (重賞勝利)2013年皐月賞(GI)、2012年朝日杯フューチュリティS(GI)、2013年スプリングS(GII)
by Yuuichiro_K
| 2013-04-14 23:42
| 13年GI・GII優勝馬写真
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