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2011年 05月 22日

オークスは雨中の激戦を伏兵エリンコートが制す!後藤騎手は嬉しいクラシック初制覇

今日の東京は、午前中は晴天だったのですが、午後から厚い雲が広がり、メインレース・オークスのパドックの途中から激しい雨になってしまいました。その強い雨が降りしきる中、行われた牝馬クラシック第2弾・オークス(GI、3歳牝・芝2400m)は、後藤浩輝騎手騎乗の7番人気エリンコートが中団追走から、直線馬場の真ん中から力強く伸び、逃げ粘る8番人気ピュアブリーゼをゴール前でクビ差交わして優勝しました。

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☆オークス結果
1着 エリンコート   (後 藤)2'25'9(良)
2着 ピュアブリーゼ  (柴田善)クビ
3着○ホエールキャプチャ(池 添)ハナ
4着◎マルセリーナ   (安藤勝)2 1/2
5着△スピードリッパー (蛯 名)クビ

今年のオークスは、桜花賞1・2着馬(マルセリーナ、ホエールキャプチャ)が人気を集めていましたが、勝ったのは忘れな草賞(OP)の覇者、伏兵・エリンコートでした。エリンコートは、パドックでイレ込む馬が多い中、落ち着いて周回していましたが、父が名マイラー&スプリンターのデュランダルということで、血統的に2400mは厳しいだろうと正直全くのノーマークでした。しかし、レースでは中団の内できっちり折り合って脚をためると、直線では距離の壁など全く感じさせない力強い末脚でピュアブリーゼ、ホエールキャプチャとの争いから抜け出してきたのですから本当に驚きました。しかも、レース後のインタビューで後藤騎手が語っていましたが、最後の直線で馬は照明を気にしていたそうです。そのため、内にささってしまい、満足に追えない状況がありながら、勝ってしまったのですから着差以上に強かったと言えそうです。

2着は、逃げ粘った8番人気ピュアブリーゼが健闘しました。パドックは、落ち着いて力強く周回していて良い雰囲気でした。レースは果敢にハナを奪って前半1000m通過60.7秒と絶妙のペースで逃げると、直線も最後まで脚色衰えることなく粘りきりました。鞍上の柴田善臣騎手の好騎乗が光りましたね、力は出し切ったと思います。

ピュアブリーゼ
父Monsun 母ピューリティー(母の父Peintre Celebre)
2008年3月19日生 牝3 美浦・古賀慎明厩舎
8戦1勝(2011年5月22日現在)
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3着は、2番人気のホエールキャプチャ。パドックは、多少気合を表に出しながらも、それはいつものことで良いデキだったと思います。しかし、レースはスタートで伸び上がるように出てしまい、痛恨の出遅れ。それでもすぐに馬群の内で上手く折り合いをつけて、コースロスのない競馬はできたと思います。最後の直線では後方6番手から3頭の上位争いに加わるまで伸びてきたのですから、負けて強しというレースだったと思います。

ホエールキャプチャ
父クロフネ 母グローバルピース(母の父サンデーサイレンス)
2008年2月24日生 牝3 美浦・田中清隆厩舎
8戦3勝(2011年5月22日現在)
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なお、1番人気に推された桜花賞馬マルセリーナは4着。パドックは、落ち着いて周回しており良いデキに見えましたが、馬場入場後はちょっとうるさいところを見せていました。レースはやや行きたがる場面があり、いつもどおり後方待機策をとって馬場の大外に持ち出したのですが案外伸び切れませんでした。前走の切れすぎる脚から本質はマイラーで距離が長かったのかもしれませんね。

その他では、メデタシ、バウンシーチューン、サイレントソニック、ライステラス、マイネイサベルは、パドックでイレ込みがきつくあまり良く見えませんでした。なお、3番人気に推された超良血グルヴェイグは、後方侭14着に敗れましたが、馬体はなかなか見映えが良く将来は走ってきそうな予感がしました。

それでは最後に見事優勝したエリンコートちゃんを掲載します。


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パドックは、チャカつく馬が多い中、2人引きでも落ち着いて周回していました。

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鞍上の後藤騎手は、嬉しいクラシック初制覇となりました。直線内にささる馬を必死にコントロールして、見事栄冠に導きました。

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後藤騎手は、ウイナーズサークルで沢山のファンから声援を受けていましたが、雨の中長い時間声援に応えてくれました。

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激しい雨の中のレースとなりましたが、勝ちタイムは歴代2位の好時計でした。

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笹田和秀厩舎は2009年に開業したばかり。GIレース2回目の挑戦で、早くも見事クラシック制覇を飾りました。人馬とも今後の活躍が楽しみです、今日は本当におめでとうございました!


エリンコート
父デュランダル 母エリンバード(母の父Bluebird)
2008年3月10日生 牝3 黒鹿毛 千歳・社台ファーム生産 栗東・笹田和秀厩舎
9戦4勝(2010年5月23日現在)
(重賞勝利)2011年オークス(GI)




最後に本日の記念馬券



パドックは、ホエールキャプチャ、マルセリーナ、グルヴェイグ、ピュアブリーゼの4頭が良く見えました。直前の強い雨で、なんとなくマルセリーナが危ないかな?という予感がしたので、昨日の予想では対抗だったホエールキャプチャの単複で勝負しました。(ホエールキャプチャは雨のクイーンCを勝っていたのも大きな理由でした。)

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結果、出遅れながらも3着に来て複勝1.4倍的中、プラス3000円でした。力は出しきってくれたと思います。この無念は秋に晴らしてもらいたいな!

by Yuuichiro_K | 2011-05-22 23:59 | 11年GI優勝馬写真 | Trackback | Comments(2)
Commented by KJD at 2011-05-23 11:34 x
悪天候の中、みんな頑張って走りましたね!
ゴッティのクラシック初制覇というのはちょっと意外でしたが、本人も嬉しいでしょうね。
レース前、テレビ中継で地下馬道が映った瞬間、ゴッティが関係者と笑いながら通過していったんです。そして勝ってしまとは!

ピュアブリーゼの写真、可愛いです(^^)
Commented by Yuuichiro_K at 2011-05-23 22:04
☆KJDさん
あいにくの雨の中のレースとなりましたが、いいレースでしたね!ゴッティは昨年のダービーで悔しい2着がありましたが、丁度1年後にその無念を晴らすことができて本当に良かったと思います。最後の直線で馬がよれるのを必死に立て直しながらの苦労の騎乗だっただけに喜びもひとしおだと思います。

それから、ピュアブリーゼは確かにキュートですね^^


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