2010年 10月 24日
今日、京都競馬場で行われた3歳牡馬クラシック最終戦・菊花賞(GI、3歳・芝3000m)は、大逃げを打ったコスモラピュタから離れた2番手でレースを進めた川田将雅騎手騎乗の7番人気ビッグウィークが直線で早めに抜け出し、大外から追い込んだ1番人気ローズキングダムの追撃を1 1/4馬身差おさえ優勝しました。 ☆菊花賞結果 1着 ビッグウィーク (川 田)3'06'1(良) 2着▲ローズキングダム (武 豊)1 1/4 3着 ビートブラック ( 幸 )クビ 4着 レーヴドリアン (福 永)3/4 5着 コスモラピュタ (津 村)クビ 7月まで未勝利クラスだった伏兵ビッグウィークが、積極的な走りで見事最後の一冠を制しました。これまで9戦して3着内8度と堅実な走りを続けていたとはいえ、前哨戦の神戸新聞杯ではローズキングダムに完敗を喫していただけに、大金星といってよいでしょう。 レースは、大逃げを打ったコスモラピュタが見かけよりもずっと楽なスローペースで逃げていたのですが、ビッグウィークは2番手集団からコスモラピュタを早めに捕まえに行って直線半ばで先頭に立ち、そのまま後続の追い上げを許しませんでした。鞍上の川田騎手の絶妙の位置取りと仕掛けが光りました。 圧倒的1番人気に推されたローズキングダムは2着。前残りの競馬となった中、ただ一頭中団馬群から鋭く伸びてきましたが、届きませんでした。ローズキングダムに限らず、人気を集めたトウカイメロディ、ヒルノダムールにもいえることですが、(彼らはほぼ同じ位置から競馬をしていた)ちょっと消極的過ぎた感があります。勝ち時計は過去10年で2番目に遅かったのですが、このような緩い流れにも関わらず自ら動くことをせず、明らかに脚を余しての敗戦だったのは残念でした。 それにしても、改めて血統の力を思い知らされた結果でした。勝ったビッグウィークの父は凱旋門賞馬バゴで、今日のメンバーの中では数少ないステイヤー血統の馬でした。また、京都の外回りで行われる長距離レースはめっぽう強い母の父サンデーサイレンスですが、出走馬3頭のうち2頭が1、2着を占めました。(終わってから気づいても遅いのですが) なお、長浜博之調教師は菊花賞初制覇。これで、2001年皐月賞(アグネスタキオン)、2000年日本ダービー(アグネスフライト)と併せて見事クラシック三冠全てを制覇しました。おめでとうございました! ビッグウィーク 父バゴ 母タニノジャドール(母の父サンデーサイレンス) 2007年3月20日生 牡3 青鹿毛 新ひだか・カントリー牧場生産 栗東・長浜博之厩舎 10戦4勝(2010年10月24日現在) (重賞勝利)2010年菊花賞(GI)
by Yuuichiro_K
| 2010-10-24 23:02
| レース回顧
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