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2010年 02月 21日

フェブラリーSは、現役最強ダート王エスポワールシチーが貫禄の圧勝でGI4連勝!

今日、東京競馬場では冬のダートマイル王決定戦・フェブラリーS(GI、4歳上・ダート1600m)が行われました。レースは、佐藤哲三騎手騎乗の1番人気エスポワールシチーが2番手追走から直線早めに一気に抜け出すと、そのまま後続との差を広げ、中団から伸びた5番人気テスタマッタに2 1/2馬身差をつけて完勝しました。

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☆フェブラリーS結果
1着◎エスポワールシチー(佐藤哲)1'34'9(良)
2着 テスタマッタ   (岩 田)2 1/2
3着○サクセスブロッケン(内田博)3 1/2
4着 ケイアイテンジン (四 位)5
5着△グロリアスノア  (小林慎)1 1/2

昨年のダートGI(級)レースで3連勝を飾り最優秀ダートホースに輝いたエスポワールシチーが、ダートならば、もはや国内に敵なしと思わせるほどの圧倒的な強さを見せつけました。
今日は、自身と脚質の被る強力な逃げ・先行馬が揃ったことによる展開の不利や、芝路線でGI連対実績のある強豪馬が多数出走したこともあり、厳しい戦いになることも予想されましたが、これらを全く問題にしなかったのは、本当に強いの一言で、おそらく向かうことになるであろうドバイへの海外遠征に弾みのつく、素晴らしい走りを見せてくれました。

2着は中団から伸びたテスタマッタが、勝ち馬には完敗も3着のサクセスブロッケンには差をつけての2着と力のあるところを見せてくれました。なお、パドックは落ち着いて周回していました。昨秋、喉の手術のため順調さを欠いた時期もありましたが、完全に立ち直ったようです。まだ4歳ですし、こちらも今後の活躍が楽しみになる走りでした。

テスタマッタ
父Tapit 母Difficult(母の父Concern)
2006年3月19日生 牡4 栗東・村山明厩舎
12戦4勝(2010年2月21日現在)
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連覇を狙った2番人気のサクセスブロッケンは、勝ち馬から1秒も差をつけられての3着。パドックは以前のようなテンションの高いそぶりをほとんど見せず、馬体も大変立派に見せて素晴らしいデキに見えました。それだけに、勝ち馬をマークしながら南部杯、ジャパンCダート同様、直線で突き放されたのは、完全に力の差を見せつけられる結果であり、残念な敗北でした。

サクセスブロッケン
父シンボリクリスエス 母サクセスビューティ(母の父サンデーサイレンス)
2005年5月5日生 牡5 栗東・藤原英昭厩舎
16戦7勝(2010年2月21日現在)
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なお、注目された前走芝からの挑戦となった馬達ですが、逃げたローレルゲレイロが7着に粘った以外は、リーチザクラウン10着、レッドスパーダ12着、ザレマ14着、スーパーホーネット15着と全て2桁着順の完敗となりました。終わってみれば、上位3頭は全てダートGI(級)ホースであり、
たとえ芝のGIで活躍できるような馬であっても、いきなりダートGIに挑戦して結果を残すのは、いかに難しいことなのか改めて痛感させられました。

それでは、最後に見事優勝したエスポワールシチー君を掲載します。

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パドックは、多少小走りをする場面はありましたが、イレ込みということはなく、まずまず落ち着いて周回していました。また、1年前に比べると馬体に迫力を感じました。ちなみに馬体重は1年前の482キロから16キロ増えて498キロ、きっと筋肉がついてパワーアップしたのでしょうね。

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エスポワールシチーは、父ゴールドアリュールに続き、史上初のフェブラリーS親子制覇を達成しました。

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ウイニングランで帰ってきたエスポワールシチーと佐藤哲三騎手です。佐藤騎手は、馬の力を信じた堂々の騎乗で、全く危なげのないレース運びを見せてくれました。

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時計の出にくい良馬場で1'34'9とレースレコードに0.2秒差というのは大変優秀で、近年最強レベルのダートホースになったと言っても過言ではないでしょう。海外遠征でも結果を残してくれることを期待したいと思います。ダートGI(級)4連勝の偉業達成、本当におめでとうございました!


エスポワールシチー
父ゴールドアリュール 母エミネントシチー(母の父ブライアンズタイム)
2005年4月22日生 牡5 栗毛 門別・幾千世牧場生産 栗東・安達昭夫厩舎
18戦10勝(2010年2月21日現在)
(重賞勝利)2010年フェブラリーS(GI)、2009年ジャパンCダート(GI)、南部杯(JpnI)、かしわ記念(JpnI)、マーチS(GIII)

by Yuuichiro_K | 2010-02-21 21:01 | 10年GI優勝馬写真 | Trackback | Comments(2)
Commented by kozou_17 at 2010-02-26 13:06
遅ればせながら、エスポワールシチーは強かったですね。近年はダート路線も充実してきたので、今回の芝からの参戦の馬が惨敗したことを見ても、ダート路線がレベルアップしたことが分かりますね。こうなると、ダートで活躍した馬も無事に種牡馬になれるようにして欲しいです。ブルーコンコルドなんて勿体ないですよ。ダートで活躍した馬から芝の活躍馬が出ることも充分にあると思うんですけどね。
Commented by Yuuichiro_K at 2010-02-26 23:55
☆Kozouさん
エスポワールシチーは、(ドバイ遠征は回避となり残念です)しばらく国内で彼に勝てる馬はいるのだろうかと思えるくらいの圧巻の強さでした。
芝からの参戦組は、想像以上に走りませんでした。おっしゃるとおり近年、ダートで強い馬の層が厚くなってレベルアップしているのでしょうね。
ブルーコンコルドが種牡馬になれずに勿体ない、というのは全くの同感です。あのカネヒキリさえ、引退しないのは種牡馬としてアテがないからという話ですから可哀想です。エスポワールシチーの父は最優秀ダートホースのゴールドアリュール。こうしてダート血統の系譜がつながっていくことはファンにとって嬉しいことですし、ダート馬が種牡馬として冷遇されている状況は確かに見直してもらいたいですね。

それから、井崎先生の裏予想はもはや神ですね


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