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2009年 09月 27日

神戸新聞杯は新星イコピコ、オールカマーはマツリダゴッホが3連覇

「神戸新聞杯(JpnII)は、新星イコピコがレコードで快勝!」
今日、阪神競馬場で行われた菊花賞トライアル・神戸新聞杯(JpnII、3歳・芝2400m)は、四位洋文騎手騎乗の7番人気イコピコが、中団追走から直線大外を鋭く伸びて、逃げたリーチザクラウンに2馬身差をつけて優勝しました。

☆神戸新聞杯結果
1着 イコピコ    (四 位)2'24'2(良)コースレコード
2着 リーチザクラウン(武 豊)2
3着 セイウンワンダー(福 永)3/4
4着 アンライバルド (岩 田)1 3/4
5着 トップカミング ( 幸 )1/2

春のクラシック未出走のイコピコが、鮮やかな末脚を繰り出してコースレコードの快勝、楽しみな新星が誕生しました。パドックは落ち着いて周回しており、なかなかの好気配でしたが、これほど強い競馬を見せてくれるとは正直驚きました。父が菊花賞馬マンハッタンカフェということで、距離が伸びたのも良かったのでしょうね。近年、神戸新聞杯の勝ち馬は、その後も大活躍する傾向がありますし、本番の菊花賞はもちろん今後の活躍を期待したいです。

2着のリーチザクラウンは、逃げ粘って2着を確保。馬体重マイナス18キロでしたが、パドックはイレ込んでいたわけではなく、落ち着いて周回していました。レースも春に見せたような、かかり癖をそれほど出すこともなく平均ペースで上手く逃げていましたが、勝ち馬に一気に交わされてしまいました。前哨戦としては悪くない走りだったと思いますが、やはり休み明けで馬体重が大幅に減ったのは気になります。本番で上がり目があるのか心配です。  

3着のセイウンワンダーは、好位から伸びて堅実な走りを披露、ただリーチザクラウンを目標に仕掛けて捕らえきれなかったのは、不満が残ります。同じことは1番人気4着に敗れたアンライバルドにも言え、正直春からの成長をあまり感じられない走りでした。また、2番人気のアントニオバローズは絶好のポジションにつけるも直線失速して11着、4番人気のアプレザンレーヴも見せ場無く9着に敗れたのは不可解な凡走で、彼らも残念な走りでした。

イコピコ
父マンハッタンカフェ 母ガンダーラプソディ(母の父ジェイドロバリー)
2006年4月29日生 牡3 鹿毛 新冠・錦岡牧場生産 栗東・西園正都厩舎
8戦4勝(2009年9月27日現在)
(重賞勝利)2009年神戸新聞杯(JpnII)


「オールカマー(GII)は、中山マイスター・マツリダゴッホが復活の3連覇」
今日、中山競馬場で行われたオールカマー(GII、3歳上・芝2200m)は、横山典弘騎手騎乗の3番人気マツリダゴッホが、好スタートからハナを奪って逃げると、直線も後続を寄せ付けず、中団から伸びた1番人気ドリームジャーニーに2馬身差をつけ逃げ切りました。

☆オールカマー結果
1着▲マツリダゴッホ  (横山典)2'11'4(良)
2着◎ドリームジャーニー(池 添)2
3着○シンゲン     (藤 田)アタマ
4着 トウショウシロッコ(吉田豊)1 3/4
5着 マンハッタンスカイ(柴田善)3/4

今年に入って大スランプに陥っていたマツリダゴッホが、得意の中山コースで見事復活を果たしました。パドックは今日人気を集めたドリームジャーニーやシンゲンに比べると、落ち着いて周回していましたが、レースでも引っかかることなく逃げて、本当に気持ち良さそうに走っていました。積極策を選んだ鞍上の横山典弘騎手の好騎乗が光りました。なお、平地レースの同一重賞3連覇は史上5頭目の快挙、サンデーサイレンス産駒も16年連続の重賞勝利という記録的なレースとなりました。それにしてもマツリダゴッホの中山競馬場での強さは際立っていますね。今年は元気の無い走りが続いていたので、能力のピークは過ぎたと見ていましたが、まだまだ中山競馬場のレースは印を外すわけにはいかないようです。

2着のドリームジャーニーは、小柄な体で59キロを背負ったのは大きなハンデだったはずですが、中団からきっちり伸びてシンゲンをおさえたのは、さすがグランプリホースといったところ。休み明けとしては上々の内容でした。3着のシンゲンもパドックは相変わらずうるさかったですが、レースではドリームジャーニーと同じような位置から伸びて頭差ですからやはり強いです。上位3頭は秋のGIでも上位を争う能力を示したと思います。

マツリダゴッホ(撮影日2008年12月28日・有馬記念)
2003年3月15日生 牡6 鹿毛 静内・岡田スタッド生産 美浦・国枝栄厩舎
25戦10勝(2009年9月27日現在)
(重賞勝利)2007年有馬記念(GI)、2009年、2008年、2007年オールカマー(GII)、2008年日経賞(GII)、2007年AJC杯(JpnII)
神戸新聞杯は新星イコピコ、オールカマーはマツリダゴッホが3連覇_b0015386_08868.jpg


by Yuuichiro_K | 2009-09-27 23:59 | レース回顧 | Trackback | Comments(2)
Commented by kozou_17 at 2009-09-28 00:32
イコピコは強かったですね。素晴らしい末脚でした。そしておっしゃるとおり春の活躍馬は物足りない内容。特にアンライバルドは休み明けとはいえかなり不満が残りますね。もうひと伸び欲しかった。仕上がってはいなかったのでしょうが、成長も感じられなかったんですよね。
オールカマーのマツリダゴッホには驚きました。昨日、Yuuichiroさんの予想を見たとき、▲とは結構重い印を打ってるなーと思ったのですが、さすがです(笑)ただ、今回は奇襲とも言える好騎乗でしたから、次回はとなるとどうでしょうね。とは言うものの、本当に中山での強さは不思議です。

信州はどうでしたか?
Commented by Yuuichiro_K at 2009-09-28 23:09
☆Kozouさん
イコピコは、想像以上に強くなっていましたね。今年の菊花賞は、例年以上に混沌としてきたように思えます。

マツリダゴッホは、正直半信半疑でした。もう終わっているかもという感は否めなかったですから。終わってなくて良かったです^^;

信州旅行は、蓼科の大自然のおいしい空気と綺麗な星空と温泉を満喫してきました。沢山写真も撮ったので、別のブログを立ち上げて掲載しようかと画策中です^^


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