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2009年 06月 07日

なんてスリリングな末脚!ウオッカ、ダービー馬対決を制し安田記念連覇

今日、東京競馬場では、春のマイル王決定戦(アジアマイルチャレンジ最終戦)・安田記念(GI、3歳上・芝1600m)が行われました。レースは、武豊騎手騎乗の1番人気ウオッカが中団からレースを進めると、直線残り200mまで前が壁になって抜け出すことができず厳しい展開となりながら、残り約200m付近で馬群をこじ開けると一気に伸びて、先に抜け出したディープスカイをゴール直前で捕らえ優勝しました。

☆安田記念結果
1着○ウオッカ    (武 豊)1'33'5(良)
2着▲ディープスカイ (四 位)3/4
3着 ファリダット  (安藤勝)1
4着△カンパニー   (横山典)ハナ
5着 ライブコンサート(和 田)1 1/2

ダービー馬2頭(ウオッカ、ディープスカイ)の対決が注目された今年の安田記念は、ウオッカが今日も大観衆を酔わせる物凄い競馬でディープスカイを降し、見事昨年に続く連覇を達成しました。
今日は、コンゴウリキシオーが前半1000m57.4秒とハイペースで飛ばす早い流れの中、中団の内を追走。余裕十分の手ごたえで直線に向きましたが、直後にいたディープスカイに先に前に出られても前後左右全てが壁になって全く追い出すことができず、大変苦しい競馬になりました。しかし、ここからがウオッカの真骨頂、前が開いて追い出してからの末脚は桁違いで、実質100m追っただけで先に抜け出したディープスカイを一気に抜き去ったのは圧巻でした。なお、安田記念連覇は、ヤマニンゼファー以来史上2頭目の快挙、またGI(級)6勝は牝馬史上最多記録となりました、おめでとうございました!

2着は、2番人気のディープスカイが中団待機策から早めに馬群を割って、いったんは完全に抜け出したのですが、ゴール直前でウオッカの強襲に屈しました。馬体重はプラス14キロでしたが、パドックでは太く見えませんでしたし、相変わらず落ち着いており、十分力の出せる状態だったと思います。今日の結果を見るとマイル戦ではウオッカの方が1枚上だったということでしょう。敗れたとはいえ強い内容でしたし、距離が伸びる次走・宝塚記念(GI)は、当然優勝候補だと思います。

ディープスカイ
父アグネスタキオン 母アビ(母の父Chief's Crown)
2005年4月24日生 牡4 栗東・昆貢厩舎
16戦5勝(2009年6月7日現在)
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3着は最後方待機策から追い込んだファリダットが10番人気ながら健闘しました。前走の京王杯SCに続きパドックは相変わらず良く見せていましたし、調子も良かったのでしょうが、思い切った競馬をした安藤勝己騎手の好騎乗が光りました。

ファリダット
父Kingmambo 母Believe(母の父Sunday Silence)
2005年1月28日生 牡4 栗東・松元茂樹厩舎
15戦3勝(2009年6月7日現在)
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それでは、最後に見事優勝したウオッカちゃんを掲載します。

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パドックは、いつもどおり大変落ち着いて力強い歩様でパドックを大きく周回していました。

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今回の勝利でウオッカの獲得賞金は10億1991万1800円となり、歴代11位、牝馬としては史上初の10億円ホースとなりました。

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武豊騎手はレース後のインタビューで、直線は安全策をとって失敗したとコメント。本当に冷や冷やさせてくれましたが、おかげでレースは本当に盛り上がりました。レース後の場内は皆拍手喝采でした。

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とにかく、彼女の強さに惚れ惚れするしかありません。歴史的名牝がまたも後世に語り継がれる走りを見せてくれました。今日も本当に素晴らしいレースをありがとうございました!


ウオッカ
父タニノギムレット 母タニノシスター(母の父ルション)
2004年4月4日生 牝5 鹿毛 静内・カントリー牧場生産 栗東・角居勝彦厩舎
22戦9勝(2009年6月7日現在)
(重賞勝利)2009年、2008年安田記念(GI)、2009年ヴィクトリアマイル(GI)、2008年天皇賞・秋(GI)、2007年日本ダービー(JpnI)、2006年阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)、2007年チューリップ賞(JpnIII)

by Yuuichiro_K | 2009-06-07 23:59 | 09年GI優勝馬写真 | Trackback(1) | Comments(4)
Tracked from たまてぼっくす at 2009-06-08 08:46
タイトル : 安田記念 CX1 連写
馬券は買わず、人波に流されて動けなくなったところがゴールに近かったので写真撮って満足。 天気も良かったしね♪ ウオッカ、強かった! ... more
Commented by urasimaru at 2009-06-08 08:50
こんにちは。ドキドキさせられた分、強さに感銘するレースでしたね!精神的な強さも印象的でした。現場で見られた思い出は忘れられないものになると思います。
Commented by Yuuichiro_K at 2009-06-08 20:52
☆urasimaruさん
こんばんは、興奮のゴール前写真のトラックバックありがとうございました!昨日のウオッカは、本当にしびれる走りでしたね!昨日に限ったことではありませんが、彼女には本当にいつも興奮させられっぱなしです^^
Commented by kozou_17 at 2009-06-08 20:57
いやいやいや、ちょっと笑ってしまいました。なんだそりゃと。あんな勝ち方は初めて見ました。実質200mの競馬ですもんね。前走もビックリしたけど、今回はさらにビックリです。ディープスカイもよく走ったんですけどね。相手が悪かったというか。
このレースを演出したのはコンゴウリキシオーでしょうね。スタートからかなり出ムチを入れましたモンね。あの時点で、こりゃ面白い競馬になりそうだと思ったけど、まさかこうなるとは。
Commented by Yuuichiro_K at 2009-06-08 22:51
☆Kozouさん
ウオッカは、常識外れのとんでもない勝ち方でしたので笑ってしまう気持ちは大いに共感できます。1ハロンだけで牡馬の強豪達をなで斬りにしてしまいましたものね。
レースは、コンゴウリキシオー、ローレルゲレイロなど行きたい馬がそろったことで、ハイペースになって底力が問われる展開になりました。ただ、昨日のウオッカは、展開がどうこうというレベルではありませんでしたね^^;


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