2009年 05月 31日
今日の東京は、午後から激しい雨となり、パドック前も一時期、靴が完全に水につかってしまうほどで、2006年生まれのサラブレッド7768頭の頂点を決める第76回日本ダービーは、残念ながら40年振りの不良馬場で行われました。 レースは、横山典弘騎手騎乗の2番人気ロジユニヴァースが、3番手の好位追走から直線内ラチ沿いから抜け出して、リーチザクラウンに4馬身差をつけ快勝しました。 ☆日本ダービー結果 1着▲ロジユニヴァース (横山典)2'33'7(不) 2着 リーチザクラウン (武 豊)4 3着△アントニオバローズ (角 田)アタマ 4着△ナカヤマフェスタ (蛯 名)1/2 5着○アプレザンレーヴ (内田博)3/4 デビューから4戦4勝と文句のない結果を残し、皐月賞で圧倒的1番人気に推されながら、よもやの14着に大敗したロジユニヴァースが、鮮やかな復活劇で見事ダービー馬の栄冠に輝きました。 今日は馬体重がプラス16キロと大幅に回復、パドックも相変わらず大変落ち着いていました。レースは好スタートから2番手につけたリーチザクラウンをマークする形でレースを進めると、直線で最内から力強く伸びて、終わってみれば2着に4馬身差をつける完勝劇となりました。先行して長くいい脚を使う彼の非凡な能力が、不良馬場で最大限に発揮されたように思えました。なお、関東馬の優勝はサニーブライアン以来12年振り、鞍上の横山典弘騎手は、15回目のダービー挑戦で嬉しい初制覇となりました。おめでとうございました! 2着は、やはり皐月賞で2番人気に推されながら13着に敗れたリーチザクラウンが先行策から良く粘り、こちらも見事巻き返してくれました。今日は大きく逃げたジョーカプチーノの2番手を追走、単騎逃げ同様のレース運びで持ち味の先行力を如何なく発揮しました。パドックは2人引きながら落ち着いて周回してましたし、いいデキだったと思います。 リーチザクラウン 父スペシャルウィーク 母クラウンピース(母の父Seattle Slew) 2006年2月5日生 牡3 栗東・橋口弘次郎厩舎 7戦3勝(2009年5月31日現在) 3着は、好位5番手から馬場の真ん中を伸びた8番人気のアントニオバローズが健闘しました。お父さんのマンハッタンカフェは不良馬場が苦手でしたが、息子は良く頑張りましたね。前走のプリンシパルSはイレ込み気味でしたが、今日のパドックは落ち着いていましたし、良い雰囲気でした。 アントニオバローズ 父マンハッタンカフェ 母リトルアロー(母の父Kingmambo) 2006年4月24日生 牡3 栗東・武田博厩舎 6戦2勝(2009年5月31日現在) なお、1番人気の皐月賞馬アンライバルドは、後方から全く伸びず12着に大敗。皐月賞2着のトライアンフマーチは14着、皐月賞3着のセイウンワンダーは13着と、皐月賞の上位3頭はいずれもいいところなく敗れました。皆パドックは皐月賞と遜色のない良い仕上がりに見えましたが、やはり差し馬には気の毒な不良馬場に泣きましたね、今日のところは仕方のない敗戦でしょう。 それでは最後に見事優勝したロジユニヴァース君を掲載します。 パドックは皐月賞同様、おとなしく見えるくらい大変落ち着いて周回していました。 ロジユニヴァースの父ネオユニヴァースも2003年の日本ダービーを優勝しており、見事史上6組目となる親子ダービー制覇となりました。 横山典弘騎手は、レース後のウイニングランでヘルメットを取って深々と頭を下げていましたが、じーんときました。メジロライアンで勝った宝塚記念の時を思い出させてくれました。 近年不振だった関東馬のダービー制覇は、やはり嬉しいですね。皐月賞の大敗からよく立て直しました。今日は本当におめでとうございました! ロジユニヴァース 父ネオユニヴァース 母アコースティクス(母の父Cape Cross) 2006年3月11日生 牡3 鹿毛 早来・ノーザンファーム生産 美浦・萩原清厩舎 6戦5勝(2009年5月31日現在) (重賞勝利)2009年日本ダービー(JpnI)、弥生賞(JpnII)、2008年ラジオNIKKEI杯2歳S(JpnIII)、札幌2歳S(JpnIII)
by Yuuichiro_K
| 2009-05-31 23:59
| 09年GI優勝馬写真
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Comments(2)
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kozou_17 at 2009-06-01 09:26
関東馬の優勝は12年ぶりですか。西高東低と言われて久しいですしね。横山典Jは、やっとという感じですね。いつ獲ってもおかしくない騎手でしたからね。
ロジユニヴァースも強かったですが、リーチザクラウンもよく2着に粘りましたね。実はこの馬、それほど強くないという印象だったんですよ。どこか脆いというか。昨日もロジユニヴァースに交わされたところでズルズル後退するかと思いきや、他の馬には抜かせなかった。なにか成長を感じました。もしかしたら早熟ではなく、これから強くなる馬かも知れないですね。
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Yuuichiro_K at 2009-06-02 07:12
☆Kozouさん
横山典弘騎手が最初にダービーで1番人気馬(メジロライアン)に騎乗した1990年までは、ダービーはほとんど関東馬が優勝していた時代でしたが、その翌年以降、ぱったり勝てなくなっているんですよね。あれから19年たちましたが、横山典弘騎手もすっかり貫禄のある名ジョッキーになりました。本当に遅すぎるくらいの初の栄冠でした。 リーチザクラウンは、僕もKozouさんと同じで予想では軽視してました。何かに交わされたら厳しいだろう思っていたのですが、馬も素晴らしいデキでしたし、武豊騎手も上手く乗って最後まで粘りきりました。秋以降の3強対決が再び楽しみになる見事な走りでした。 |
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